みなさんこんにちは ! ありーなです
2023年7月に発売されたJackery 1000Plusがすごいって聞くけど、どこがそんなにすごいの?
そんな疑問の声にお応えして、Jackery 1000Plusをライバル機種と比較しながら紹介します。今回は同じメーカー(ジャクリ)の1000Whクラスポータブル電源「Jackery 1000Pro」との比較です
ぜひ最後までご覧ください
この記事を読むとこのようなことが分かります
【この記事でわかること】
・Jackery 1000PlusとJackery 1000Proそれぞれの特徴を比較しながら理解することで、普段使いのポータブル電源としてどちらが自分に適しているのかが分かります
ぜひ最後までご覧ください
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目次
Jackery 1000Plusはクラス最強のポータブル電源
容量1000Whクラスのポータブル電源についてスペックやサイズ、重量、寿命、充電機能などを比較した結果、Jackery 1000Plus がクラス最強機種であることは別記事で紹介しました。
詳しくはこちらの記事に書かれていますが、今回はその中のライバル機種(Jackery 1000Pro )との比較を深堀りしていきます。
電気代節約などの目的でポータブル電源を普段使いする人や、災害に備えポータブル電源を選ぶ人が、自分に適した一台を選ぶときの参考としてください。
容量1000Whクラスのポータブル電源比較は、こちらの記事をご覧ください
Jackery 1000Plusと1000Pro徹底比較
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
---|---|---|
発売月 | 2023年7月 | 2022年9月 |
通常価格 | 168,000円 | 149,800円 |
1Wh当り価格 | 132.84円 | 149.5円 |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 |
周波数 | 50/60Hz切替 | 50/60Hz切替 |
サイズ | 356x260x283mm | 340x262x255mm |
重量 | 14.5Kg | 11.5Kg |
容量 | 1264.64Wh | 1002Wh |
定格出力 | 2000W | 1000W |
最大出力 | 4000W | 2000W |
内蔵バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
ジャクリのポータブル電源では容量1000Whクラスに3つの商品ラインナップ(Jackery 1000、1000Pro、1000Plus)が用意されています。
その内「急速充電」に対応しているJackery 1000ProとJackery 1000Plusの2機種を比較します。
2つの機種の違いはいろいろとありますが、結論を先に言うと次のような特徴があります。
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro |
<より多くの用途・シーンで使える> | <力の弱い人でも・普段使いでも使いやすい> |
めちゃくちゃ高性能 より安全 より長持ち より大容量・高出力 より多機能 | かなり高性能 より軽くてコンパクト より安く買える |
ジャクリの3シリーズ(Basic、Pro、Plus)については、こちらの記事をご覧ください
それではどこがどう違うのかを詳しく見ていきましょう。なお全ての写真はクリックすると拡大してみることができます
内蔵バッテリーの違いからくる特徴比較
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
内蔵バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
メリット | 安全性が高い 長寿命 長時間放置しても自然放電しづらい ⇒長く安全に使える | エネルギー密度が高い ⇒ 軽くてコンパクトに作れる |
デメリット | (三元系と比べると) 重くて大きい 値段が高め | (リン酸鉄と比べると) 安全性が低い 短寿命 自然放電しやすい |
Jackery 1000Plus とJackery 1000Proの一番の違いは、内蔵されているバッテリーです。
Jackery 1000Plusはリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、Jackery 1000Proは三元系リチウムイオン電池を搭載しており、それぞれのバッテリーにメリット・デメリットがあります。
Jackery 1000Plusの商品ページでは「10年以上使える長寿命モデル」(写真左)、Jackery 1000Proでは、「わずか11.5KG、女性1人でも手軽に持ち運べる」(写真右)という表現してそれぞれのバッテリーの特性をアピールしています。
メリット・デメリットに挙げられた項目について、それぞれのバッテリーの特徴を見ていきましょう
1) 安全性について
Jackery 1000Plus に採用された「リン酸鉄リチウムイオン電池」の最大のメリットは、安全性が高いことです。
リン酸はリンと酸素間の結合がとても強く、600℃に到達するまでほとんど熱分解が起こりません。
高温な環境でも安定しており発火や爆発が起こりにいため、安全に利用できるというわけです。
しかしジャクリはポータブル電源内の電圧や電流、温度などを管理するBMS(バッテリーマネジメントシステム)を高性能化することで、ポータブル電源の安全性を高めてきました。
Jackery 1000Pro に採用されている「三元系リチウムイオン電池」はリン酸鉄と比べると安全性で劣ります。
BMS(バッテリーマネージメントシステム)とNCM制御機能
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
安全性についてJackery 1000Plusは「業界トップクラスの安全性を実現」(写真左)、Jackery 1000Proでは「Jackeryはもちろん安心」(写真右)、という表現が使い、BMS(バッテリマネジメントシステム)を紹介しています。
ジャクリのBMSは、過充電保護、過放電保護、過電流保護、短絡保護、温度保護の誤操作を自動検知するため、異常発熱がそもそも起こりにくい設計です。
万が一異常発熱が起きたとしても、NCM制御機能が充電と放電を自動的に停止してくれるので安心です。
温度保護 (高温・低温) | セルの温度管理を行います。 システムが高温になると動作停止し温度が下がるのを待ちます |
過放電保護 | 電圧が一定基準より下がると放電を防ぎます |
過充電保護 | 充電がフルになると自動でシャットダウンします |
過負荷保護 | ポータブル電源の最大出力を超えた場合、自動でシャットダウンします |
短絡(ショート)保護 | 許容電流以上流れた場合シャットダウンします |
過電流保護 | 過剰な電流が流れると自動でシャットダウンします |
Jackery 1000Plus、Jackery 1000Proで多少表現は違いますが、両機種で採用されているBMSとNCM制御は同じもののようです。
リン酸鉄リチウムイオン電池の方が安全性が高いのは事実ですが、三元系リチウムイオン電池搭載のJackery 1000Proを使っていて安全性に不安を感じたことは一度もありません。「安全性」をどのレベルまで求めるかによって選ぶ機種も変わってきます
2) 寿命について
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
サイクル数(公表値) | 4000回(70%保証) | 1000回(80%保証) |
サイクル数(推測値) | 同上 | 2000回(70%保証) |
Jackery 1000Plusのサイクル数は70%保証で4000回、Jackery 1000Proのサイクル数は80%保証で1000回です。
単純に比較すると4倍の違いがあるように見えますが、Jackery 1000Proのサイクル数を70%にするとおそらく2000回になると思われます。
なぜなら同じ三元系リチウムイオン電池搭載でJackery 1000Proの次に発売されたJackery 1500Proは、70%保証で2000回という数字を公表しているからです。
それまでは「80%保証」でサイクル数を公表していたジャクリが、Jackery 1500Pro以降いきなり「70%保証」でサイクル数を公表するようになりました(もし70%保証で2000回だとしてもリン酸鉄の1/2ですが)。
Jackery 1000Plusに限らずリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のポータブル電源は「毎日使っても10年以上使える」と長寿命をアピールしています。しかし実際は「毎日使う」人はあまり多くありません。そう考えると「そこまで多くのサイクル数が必要なの?」と疑問がわきます。サイクル数が多い方が確かに安心できますが、「自分に必要なサイクル数はどの程度なのか」をよく考えて機種選びをすることが大切です
サイクル数について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください
3) 自然放電について
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
Jackery 1000Plusの商品ページで自然放電について触れた箇所はありませんが、ジャクリWEBサイトの「リン酸鉄リチウムイオンバッテリーとは?」というページで自己放電についての記載(1ヶ月放置で1%放電)があります(左の写真)。
一方、Jackery 1000Proは自然放電について「驚きの自然放電の少なさ」と表現し、1年放置しても20%の電力があることをアピールしています(右の写真)。
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
自然放電についての記載 | 1ヶ月放置で1%放電 | 1年放置しても20%の電力がある (≒1年放置で80%放電) |
単位を「1ヶ月」にそろえて比較 | 同上 | 1ヶ月放置で6.6%放電 (80%÷12ヶ月=6.6%/月) |
Jackery 1000Proに書かれた「1年放置しても20%の電力がある」というのは、裏を返せば「1年間放置で80%の電力が放電される」すなわち「1ヶ月放置で6.6%が放電される」とも言えます。
1ヶ月で6.6%放電という数字は「三元系リチウムイオン電池」としては「驚き」なのかもしれませんが、「リン酸鉄リチウム電池」の自己放電率(1ヶ月放置で1%放電)はその1/6以下という少なさです。
ポータブル電源を「災害への備え」として買った人なら、充電した状態でポータブル電源を放置するかもしれません。しかしポータブル電源を「普段使い」するのであれば「自然放電」のことを考える必要性はあまり感じません
ジャクリによるリン酸鉄イオンバッテリーについての解説はこちらをご覧ください
4) サイズ・重量について
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
サイズ | 約356 x 260 x 283 mm | 約340 x 262 x 255mm |
重量 | 約14.5kg | 約11.5kg |
三元系リチウムイオン電池を採用しているJackery 1000Proは、リン酸鉄リチウムイオン電池採用のJackery 1000Plusよりコンパクトで軽量です。
三元系リチウムイオン電池のエネルギー密度は、リン酸鉄リチウムイオン電池の約1.8倍と言われており、三元系リチウムイオン電池はリン酸鉄リチウムイオン電池と比べ、約35%軽量化できるといわれています。
右の写真は大きさをイメージしやすいように作った1/8縮尺写真で、Jackery 1000Plusの方が少し大きいのが実感できます。
左の写真はJackery 1000Pro、1000Plusだけではなく、容量1000Whクラス、1500Whクラスのポータブル電源の重量を比較したグラフです。
11.5KgのJackery 1000Proと比べると14.5KgのJackery 1000Plusは確かに重たく感じます。
しかし他社製品と比べると14.5Kgというのは軽い部類に入ることが分かります。
特にこれだけのスペック(容量・定格出力)・機能を持ったリン酸鉄ポータブル電源ながら、14.5Kgで抑えたのはさすがにジャクリとも言えそうです。
「普段使い」するポータブル電源を選ぶ上で、大切なポイントの一つが「重量」です。どちらの機種も15Kg以下で他社製品と比べると軽量なため、持ち運びができないという重さではありません。とはいえ少しでも軽い方が使いやすいのは言うまでもなく、ソーラー充電するために階段を上り下りする必要があったり、テーブルの上で使うためにポータブル電源を上げ下げする必要があるのならなおさらです。「自分の使い方にとってそのポータブル電源の重さが苦にならないか」は慎重に考える必要があります
わが家では重さ11.5KgのJackery 1000Proと重さ16KgのJackery 1500を使っています。男性の私にとって11.5KgのJackery 1000Proの重さは気になりませんが、重さ16KgのJackery 1500は持ち運び多少の気合が必要となります。Jackery 1000PlusはJackery 1500より軽い14.5Kgなのでそこまで気合は必要ありませんが、普段使いで自分が扱える重さかどうかは慎重に見極めることをおすすめします(ちなみにサントリー天然水 2ℓ6本入りの段ボール箱が約13Kgです)
5) 値段(コスト)について
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
通常価格 | 168,000円 | 149,800円 |
最安値 (2023年10月時点) | 126,000円 (25%OFF オータムセール) | 104,860円 (30%OFF オータムセール) |
1Wh当り価格 | 132.84円 | 149.5円 |
Jackery 1000Plusの通常価格はJackery 1000Proより18,200円高くなりますが、製造コストが高いリン酸鉄リチウムイオン電池を使い、これだけのスペック(容量・定格出力)・機能を持っているのでこの価格差は十分納得できるレベルです。
Jackery 1000Proは約1年前(2022年9月)に発売された商品なためセールでの割引率も大きくなってきており、直近のセール(オータムセール)では30%OFFで売られていました。
Jackery 1000Plusほど高い機能を求めず、軽くてコンパクトな機種が欲しい人にとってJackery 1000Proはお買い得な商品とも言えます。
両機種の具体的な値段については、後ほど「いくらで買えるのか(最安値検索)」の章で紹介しています。Jackery 公式オンラインストア、公式アマゾン店、公式楽天市場店、公式Yahoo!店の現在の価格を簡単に見ることができるので、最安値のショップで購入することができます。ぜひご活用ください
基本スペック比較
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
容量 | 1264Wh (Jackery 1000Proとの差:262Wh(約26%)多い) | 1002Wh |
定格出力 | 合計2000W (Jackery 1000Proの2倍) | 合計1000W |
最大出力 | 4000W (Jackery 1000Proの2倍) | 2000W |
容量、定格出力、最大出力を比較すると、圧倒的にJackery 1000Plusの方が高性能です。
それぞれについて見ていきます。
1) 容量
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
容量1264WhのJackery 1000Plus では「1264Whの大容量、5kWhまで拡張可能!」(写真左)という表現を使い、電気毛布やライトなどの利用可能時間が載っています。
5kWhとは5000Whのことですので、1264Whの約4倍拡張できることになります。
容量1002WhのJackery 1000Pro では、「たっぷりの容量で様々な家電が使える」(写真右)という表現を使い、テレビやコーヒーメーカーなどの利用可能時間が載っています。
このほかにも様々な電化製品の利用可能時間が商品ページのあちこちに載っていたので、すべてをまとめて一覧表にしました。
電化製品の種類ごとに3つ表にわけましたが、2つの機種で共通して計測した電化製品はほとんどありませんでした。
参考までに共通した部分は青字にしてあります。
【使用できる電化製品の利用時間/回数】
AV・通信機器 | Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro |
PSPゲーム機 | 約4回※(18W Max) | |
スマートフォン | 約53回(18W Max) | 約55回(18W Max) |
ノートパソコン | 約15回(30W) | |
パソコン | 12時間(80W) | |
液晶テレビ | 約14時間(60W) | 約13時間(60W) |
プロジェクター | 約9時間(100W) |
調理家電 | Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro |
車載冷蔵庫 | 約45時間(60W) | 約38時間(60W) |
冷蔵庫 | 37時間(No Date) | |
スロークッカー | 4時間(200W) | |
炊飯器 | ||
製氷機 | 約3.2時間(330W) | |
コーヒーメーカー | 約2.2時間(500W) | 1.5時間(No Date) |
電気ポット | 約1.3時間(200-1080W) 約1.8時間(550W) | |
電子レンジ | 約1.2時間(850W) | 1.2時間(No Date) |
照明/暖房機器/ 美容家電/電動工具 | Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro |
ライト | 約96時間(5W) | 約80時間(5W) |
電気毛布 | 約14時間(55W) | 約14時間(40-50W) |
ヒーター | 約30分(2000W) | |
ヘアアイロン | 約11時間(200-500W) | |
電動ドライバー | 約2時間(900W) |
上で紹介した例はあくまでも仮定に基づいた数字で、皆さんの家にある電化製品を動かせる時間とは異なります。
皆さんの家庭にある電化製品をどれだけ動かせるかの概数は、簡単な数式で計算できます。実際に動かしたい電化製品の消費電力を調べて計算してみてください
ポータブル電源の容量(Wh)×0.8※ ÷ 電化製品の消費電力
例えば、容量1264WhのJackery 1000Plusで消費電力800Wの調理家電を動かせるのは、
1264Wh×0.8÷800W=1.264時間
1.264時間は60を掛けると分になるので、約76分(1時間16分)です
※0.8はDC-AC変換効率:ポータブル電源は電気を直流電流(DC)として蓄えていますが、電化製品を使うためには交流電流(AC)に変換が必要です。変換時に発生するロスの割合を引いたのがDC-AC変換効率です
2) 定格出力・最大出力
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
出力に関してJackery 1000Plusでは「ほぼすべての家電に給電可能!」(写真左)、Jackery 1000Proでは「高出力で様々な家電が使える」(写真右)という表現が使われています。
Jackery 1000Plusの定格出力・最大出力は、Jackery 1000Proの2倍です。
定格容量2000W、最大出力4000WあるJackery 1000Plusは、消費電力の大きい調理家電や暖房機器などもほとんど全て使えます。
しかし定格容量1000W、最大出力2000WのJackery 1000Proでは、消費電力が1000Wを超える電化製品は使えません。
1000Wを超える電化製品としては、電子レンジや炊飯器、電気ポット、ホットプレートなどの調理家電や、電気ヒーターやエアコンなどの暖房機器などが該当します(機種によって消費電力は異なります)。
ポータブル電源をどの電化製品利用のために使いたいのかによって、そちらの機種を選んだらよいのかが変わります。
Jackery 1000Proと1000Plusの大きな違いの一つが「定格出力」の大きさです。定格出力が1000WのJackery 1000Proでは消費電力1000Wを超える電化製品は使えませんが、定格出力が2000WあるJackery 1000Plusなら問題なく使えます。家にある電化製品の消費電力を1台1台確認することで、どちらの機種を選べばよいのかが見えてきます
充電性能比較
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
充電に関してJackery 1000Plus では「高速充電に安全性をプラス」(写真左)、Jackery 1000Pro は、「家でも外でも急速充電」(写真右)という表現が使われています。
Jackery 1000Proは従来モデル(Jackery 1000)から大幅に急速充電化がはかられました。
Jackery 1000Plusでは急速充電に加えて充電の安全性を高めた「ChargeShield」という新技術が採用されました。
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
AC充電 | 1.7時間で満充電 | 1.8時間で満充電 |
ソーラー充電 | 2時間で満充電(200Wx4枚) | 1.8時間で満充電(200Wx4枚) |
シガーソケット充電 | 7時間で満充電 | 12時間で満充電 |
AC充電、ソーラー入電、シガーソケット充電について、それぞれの機種の特徴を比較してみましょう
1) AC充電
Jackery 1000Proは容量1002WhのバッテリーをAC充電1.8時間で満充電できます。
これはBasicモデル(Jackery 1000の満充電7.5時間)より充電速度が76%向上しています。
Jackery 1000Plusではさらに充電速度が速くなり、容量1264WhのバッテリーがAC充電1.7時間で充電できるようになりました。
なお、Jackery 1000Pro、Jackery 1000Plusはいずれも、充電コードの途中に大きな箱(変換器)が付いていない「ACケーブル」が採用され、充電しやすくなっています。
Jackery 1000Plusの充電速度で仮に1000Proと同じ容量(1002Wh)を充電した場合、かかる時間は81分です。単純計算ではJackery 1000Plusの充電速度はJackery 1000Proより25%速くなっていると言えます
2) ソーラー充電
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
ソーラー充電に関してJackery 1000Plusでは「ソーラー高速充電対応」(写真左)、Jackery 1000Proは、「日常な節電に役だつ」(写真右)という表現が使われています。
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
ソーラー充電時間 | 2時間(800W) 4.5時間(400W) 9時間(200W) 18時間(10W) | 1.8時間(800W) 2.2時間(600W) 3.2時間(400W) 6.5時間(200W) 17時間(80W) |
ソーラー入力W数(最大) | 800W | 800W |
Jackery 1000Proでは容量1002Whのバッテリーをソーラー充電最速1.8時間で満充電できます。
これはBasicモデル(Jackery 1000の満充電8時間)より充電速度が77.5%向上しています。
Jackery 1000Plusでは、容量1264Whのバッテリーがソーラー充電で最速2時間で充電できるようになりました。
Jackery 1000Plusの充電速度で仮に1000Proと同じ容量(1002Wh)をソーラー充電した場合、かかる時間は95分です。単純計算ではJackery 1000Plusのソーラー充電速度はJackery 1000Proより12%速くなっていると言えます
3) シガーソケット充電
1000Plusは7時間、Jackery 1000Proは12時間でシガーソケットから満充電できます。
どちらも12Vのシガーソケットに対応で24Vの車からは充電できません。
Jackery 1000ProのDC入力ポートは、12-17.5V/8A, 17.5-60V/11Aだったのに対し、Jackery 1000PlusのDC入力ポートは12-60V/11Aとなりました。
災害に有益な機能の比較
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
災害に関してJackery 1000Plus では「EPS機能搭載だから、停電になっても中断のない電力供給が可能」(写真左)、Jackery 1000Pro は「災害時の非常用電源として」(写真右)という表現が使われています。
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
LEDライト | 〇 | 〇 |
自然放電しにくい | ◎ | 〇 |
EPS機能 | 〇 | × |
どちらの機種にもLEDライトはついていますが、EPS(非常用電源)機能はJackery 1000Plusだけに搭載されています。
自然放電のしにくさについては「1.3)自然放電について」で書いた通り、リン酸鉄リチウムイオン電池搭載のJackery 1000Plusの方が優れています。
EPS(非常用電源)は突然の停電でコンセントからの電気が止まっても、ポータブル電源から瞬時に電気を供給してくれる機能です。ポータブル電源を非常用バックアップ電源として使いたい人にとってEPS(非常用電源)はうれしい機能ですが、ポータブル電源がACコンセントにつながってなければEPSは機能しません。停電で止まったら困る電化製品(例えば大切な熱帯魚を飼っている水槽の酸素注入器など)がある家庭なら、ACコンセントとポータブル電源と電化製品をつないで使うこともあり得ます。しかしそのような使い方をしないのなら、EPS機能の有無はあまり気にする必要はありません
出力ポートの比較
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
出力口 | 8口 ACx3、USBx4、シガーx1 | 8口 ACx3、USBx4、シガーx1 |
AC出力 | 3x100V | 3x100V |
USB出力 | USB-Cx2: 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/5A 各最大100W USB-Ax2: Quick Charge3.0 5.6V/3A, 6-9V/2A, 9-12V/1.5A 各最大18W | USB-Cx2: 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/5A 各最大100W USB-Ax2: Quick Charge3.0 5-6V/3A, 6-9V/2A, 9-12V/1.5A 各最大18W |
シガーソケット出力 | 合計120W | 合計120W |
どちらの機種の出力ポートも同数(8口)で、構成(ACx3、USBx4、シガーx1)もまったく同じです
同梱(付属品)の比較
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
同梱物 | 本体 車載用充電シガーアダプター AC充電ケーブル トランスジャック (DC7909→DC8020)x2 取扱説明書 保証案内書 収納ポーチ | 本体 車載用充電シガーアダプター AC充電ケーブル トランスジャック (DC7909→DC8020)x2 取扱説明書 保証サービス 収納ポーチ |
保証期間 | 最長5年 (3年+2年延長) | 最長5年 (3年+2年延長) |
同梱品はどちらの機種も同じです。
ちなみに同梱されている「トランスジャック(DC7909→DC8020)」というのは、ソーラーパネルとポータブル電源をつなぐときに使います。
ソーラーパネルのDC出力端子はDC7909(外径7.9mm、内芯0.9mm)ですが、Jackery 1500/Proシリーズ/PlusシリーズのDC入力ポートはDC8020(外径8.0mm、内芯2.0mm)なのでこのトランスジャックをかぶせて使います。
保証に関する書類はJackery 1000Plusでは「保証案内書」、Jackery 1000Proでは「保証サービス」と異なっていますが、保証内容はどちらも同じです。ちなみに両機種とも保証期間は最長5年(3年+2年延長)と同じ長期保証を受けられます
どちらの機種にも共通する「ジャクリ製品がおすすめな理由」はこちらをご覧ください
そのほかの特徴・機能の比較
1) 拡張性
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
Jackery 1000Plus ではエクストラバッテリーをつないで容量を拡張(増やす)ことができますが、Jackery 1000Pro に拡張性はありません。
Jackery 1000Plusに接続できるエクストラバッテリーは最大3台で、もともと1264Whだった容量を5056Whまで増やせます。
電気代や物価が上がり続け、戦争などでエネルギー供給が止まるかもしれないリスクがある中、状況に合わせて柔軟な対応が取れる機種の価値がより高まっています。エクストラバッテリーが使えるJackery 1000Plusは、リスクがより高まったときには容量を拡張できるメリットがあります
エクストラバッテリーについては、こちらの記事もご覧ください
2) 静音性
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
ジャクリ社はもともと静音性にこだわりを持ってポータブル電源を作っています。
Jackery 1000Plusでは「わずか30dBの静音性」(写真左)、Jackery 1000Proでは、「静音設計で自由自在の生活を実現」(写真右)という表現が使われています。
45dBのJackery 1000proでさえもうるさいと感じたことは一度もありませんが、Jackery 1000Plusでは静音モードを選んで充電すれば30dB(図書館レベルの騒音)というから驚きです(通常モードでも42dB)。
音の感じ方は人それぞれですが、静音性が高い機種を選ぶのが賢い選択です。ポータブル電源を夜間に使うことや避難所で使うことなどを想定すると、自分だけでなく周りの人にとって「気にならないか」という視点も重要です。その点どちらの機種も静音性に優れていると言えます
3) アプリ連携機能
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
Jackery 1000PlusではWiFiもしくはBluetoothでスマホなどと接続してアプリを使った遠隔操作が可能となりましたが、Jackery 1000Proではアプリ接続はできません。
Jackery 1000Plusはアプリ接続により遠隔地からでもポータブル電源の各スイッチのON/OFFなどの操作のほか、アプリ経由でバッテリー残量、使用可能な時間、出力/入力などの状態確認、充電速度などのカスタマイズが可能です。
ポータブル電源のスマホとの連携は、できなくても問題ありませんがあると便利な機能です。特に外出時やソーラー充電時など、ポータブル電源との距離が離れて使うことの多い人にとって遠隔操作できるのはメリットです
4) 動作環境
(写真左:Jackery 1000Plus、写真右:Jackery 1000Pro)
動作環境に関してJackery 1000Plusでは「45℃の高温環境でも効率的かつ安全に動作します」(写真右)、Jackery 1000Proは、「耐振動・耐低温・耐衝撃」(写真左)という点をアピールしています。
Jackery 1000Proは「耐振動・耐低温・耐衝撃」を実現するため、本体に耐久性と放熱性に優れた耐火材料(ポリカーボネート樹脂とABSアロイ)を採用し、爆発や火災を起こしにくい工夫をしています。
また、強い振動に耐えられる「耐振動デザイン」の採用やアメリカUL安全落下基準に適合した安全設計モデルを採用しています。
Jackery 1000Plusは動作温度・充電温度の幅がこれまでより5℃上方修正されました。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したことが一番の要因かと思いますが、なぜ引き上げられたかは書かれていませんでした。
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro | |
動作温度 | -10℃~45℃ | -10℃〜40℃ |
充電温度 | 0℃~45℃ | 0℃〜40℃ |
ポータブル電源を普段使いする場合、移動や使用の回数が多くなりぶつけるリスクも必然的に増加します。どちらの機種も「耐振動・耐衝撃」に配慮した設計となっており安心・安全に使えると言えます。またJackery 1000Plusの方が動作温度・充電温度の幅が5℃上方修正されていますが、家の中で普段使いする人にとってはあまり影響のない部分と言えそうです
いくらで買えるのか(最安値検索)
最後にそれぞれの機種がいくらで買えるのか、現時点での最安値を簡単に調べられるリンクを載せておきます。
Jackery公式オンラインストア、公式アマゾン店、公式楽天市場店、公式Yahoo!店では定期的なセールや、タイムセールのような一時的な安売りも実施されています。
Jackery 1000Plusの現在の最安値は、こちらで調べることができます
Jackery 1000Proの現在の最安値は、こちらで調べることができます
まとめ
2022年9月に発売されたJackery 1000Pro と2023年7月に発売されたJackery 1000Plus の違いを徹底解剖しました。
2機種はともに容量1000Whクラスのポータブル電源ですが、スペックも機能も大きく異なります。
Jackery 1000Plus | Jackery 1000Pro |
<より多くの用途・シーンで使える> | <力の弱い人でも・普段使いでも使いやすい> |
めちゃくちゃ高性能 より安全 より長持ち より大容量・高出力 より多機能 | かなり高性能 より軽くてコンパクト より安く買える |
それぞれの機種の特徴や違いを見比べながら、自分に合った1台を選んでください。
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