備蓄・節約

食料不足・食糧危機に備えたお米の備蓄(長期保存)方法

お米備蓄
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ありーな

こんにちは あり~なです。

お米を備蓄したいけど、どんな備蓄方法がいいのだろう?

食料価格高騰や食糧不足に備え、主食であるお米の備蓄に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか?

今問題となっている肥料代や電気代の高騰が続けば、高齢化した日本のコメ農家の多くが米作りを止めてしまうかもしれません。

お米の値上げだけではなく、近い将来には手に入らなくなるリスクもあるのが日本の現状です。

そこで今回の記事では、お米を長期保存する方法を紹介します。

お米を「できるだけ長く保管」するための「油性用角缶」方法など、保存できる期間の異なる方法をいくつか紹介します。

いくつかの方法を組み合わせながら備蓄していくことが大切です。

この記事を読むと、次のようなことが分かります。

この記事でわかること

✔ お米を長期に保存する方法が分かります

✔ 保存期間の異なる備蓄方法を組み合わせることが必要だと分かります

是非最後までご覧ください。

お米を「できるだけ長く保存する」備蓄方法

お米の賞味期限は「白米」で1~2ヶ月 「玄米」でも3~6ヶ月と言われる中、まず紹介するのは「お米をできるだけ長く保存する」備蓄方法です。

「できるだけ長く」と曖昧なのは、国内外での不安定要素が多すぎて、現時点では先を見通せないための苦肉の策だからです。

「この先1年の我慢」「この先3年の我慢」と言えるのであれば、他の方法もあるかもしれません。

しかし今起きていることはしばらく続くばかりか、年々悪化すると予想できます。

【世界で起きている 米にまつわる不安定要素】

異常気象、戦争などによる穀物・エネルギー・肥料/資材の不足/価格高騰、生産・流通などの混乱など

【日本で起きている 米にまつわる不安定要素】

輸入減少/価格高騰、米農家の高齢化・赤字経営による廃業、政府の無策など

程度のほどは分かりませんが、お米の値上がりやお米不足は年々酷くなっていきます。

状況が見え、状況が落ち着くまでどれだけの時間が必要かも分かりませんが、耐えしのぐための備えが必要です。

「お米をできるだけ長く保存する」という視点で備蓄しておくことも、現時点では重要です。

「油性用角缶」による白米の備蓄(無酸素保存)

「お米をできるだけ長く保存する」方法として紹介するのは、「油性用角缶」を使った方法です。

油性用角缶」というブリキ缶に「白米」と「脱酸素剤」を入れて備蓄する方法です。

油性用角缶:アサヒペン油性用角缶(18リットル)

油性用角缶とは、匂いや引火の危険性がある油性塗料を入れるためのブリキ製の容器です。

電気メッキが施されているため密封状態を保てます。

そもそもブリキという素材は酸素を遮断する「ガスバリア効果」があるため、容器内に酸素を取り込むこともありません。

今回使ったアサヒペン油性用角缶(18リットル)は、10Kgの米を備蓄するのにちょうどよいサイズです。

一般的なホームセンターではほとんど見かけませんが、プロ向け建築資材を扱っているホームセンター(コーナンPROなど)で探すことができます。

もしくはネット(アマゾンや楽天など)で購入可能です。

脱酸素剤:ネルパック エージレス(Nel Pack Ageless)

脱酸素剤は容器内の酸素を取り除き、脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下)を保ってくれます。

脱酸素状態では、米自体の呼吸・酸化、虫・カビの発生、乾燥、臭いが取り除かれるため、お米の劣化を防いでくれます。

ブリキ缶の内側に残った酸素を脱酸素剤が取り除いてくれれば、その後は外から酸素を取り込むこともなく、脱酸素状態を保ちお米の劣化を防ぎ続けてくれるというわけです。

今回使った「ネルパック エージレス」は、お米・穀物用の長期保存用の脱酸素剤です。

油性用角缶にネルパック エージレスを入れることで缶内の酸素を吸収し(窒素は吸収しない)無酸素状態とし、虫害やカビを防いで長期にわたり鮮度を保ってくれます。

こちらもネット(アマゾンや楽天など)で購入可能です。

「油性用角缶」で備蓄する方法は、理論的には「いつまでも保存できる方法」です。しかし実際に試したことがまだないため「数年後・数十年後に食べようとしたらすべてダメになっていた」なんてことが起きるかもしれません。とはいえ「これからどんどん価格が上がり手に入りにくくなる」ことを想定して、我が家ではこの方法でも備蓄をしています

その他のお米の長期備蓄方法

保存できる期間はそれぞれ異なりますが、その他にもいくつかの長期保存方法があります。

その方法を紹介します。

備蓄用として売られている「長期保存米」を買う方法

災害が多い日本では、災害に備えた「長期保存米」と銘打って真空パックされた米が売られています。

備蓄王、越後米蔵商店、おどろきっちんなど、それぞれに特徴ある商品を出していますのでそれぞれ紹介します。

量の割には価格が高いですが、安心感という面で優れています

商品名重量保存期間特徴
備蓄王
山田屋本店
20Kg約5年間冬眠米専用袋封入
炭酸ガス封入密着包装
BG無洗米
5Kgx4パック
無洗米
越後米蔵商店
10Kg6ヶ月間真空パック
無洗米
1Kgx10パック
無洗米
おどろきっちん
2Kg半年~1年間無酸素密封パック
無洗米

備蓄王

山梨県の山田屋本店が出荷している国内産米100%の長期備蓄米です。特殊な素材を使ったバリア性の高い冬眠米専用袋に真空パックされています。最高5年の長期保存が可能です。

真空パック 越後米蔵商店 無洗米

新潟の堀商店が販売する越後米蔵商店というブランドの無洗米です。新潟産こしひかり、魚沼産こしひかりから選べます。使いやすいように1Kgごとに真空パックされておりそれが10袋(1Kg x 10袋 =10Kg)入っています。保存期間は精米日から約6ヶ月です。

おどろきっちん 福岡県産 無洗米 ひのひかり(無酸素パック)

精米後すぐの九州産米を脱酸素剤と共に真空専用米袋に入れて無酸素(酸素濃度0.1%以下)で密封パック。常温・暗所・未開封での保存状態で半年間、20度以下の直射日光の当たらない涼しい場所なら1年間保存可能です。希望の量(2Kg単位)に応じて個別包装してもらえます。

お米専用の備蓄容器(袋)で無酸素保存する方法

専用の備蓄容器(袋)を購入し、その中に米を入れて長期保存することも可能です。

いずれのものも脱酸素剤がセットになっており、お米の無酸素保存をすることができます。

保存期間は約1年です。

商品名重量保存期間特徴
おこめ長持ちセット
一色本店
2Kg/3Kg/5Kg約1年間3枚入り
専用クリップで密閉
エージレス無酸素パック
おこめ長持ち袋
一色本店
15Kg/30Kg約1年間1枚入り
専用クリップで密閉
エージレス無酸素パック

一色本店 おこめ長持ちセット

お米、穀物などの長期保存用の脱酸素剤「ネルパック エージレス」を販売する一色本店が作った玄米・白米などの穀物の鮮度・風味を長期保持するための専用パック。お米を封入後、専用クリップで密閉することにより袋内の酸素をエージレスが吸収し、無酸素パックになる商品。約1年の長期保存が可能。

一色本店 おこめ長持ち袋

上で紹介した一色本店 おこめ長持ちセットより大容量(15Kg、30Kg)の玄米・白米を保存できる袋。使い方も同じで、お米を封入後、専用クリップで密閉することにより袋内の酸素をエージレスが吸収し、無酸素パックになる商品。約1年の長期保存が可能。

アルミ袋で無酸素保存する方法

アルミ袋に米と脱酸素剤を入れ、無酸素保存する方法もあります。

アルミ袋は袋の大きさ(サイズ)が限られていますが、酸素を遮断するガスバリア効果が高いため長期保存に適した方法です。

アルミ袋はセイニチ(生産日本社)のラミジップが有名ですが、袋のサイズは最大で チャック下500×袋巾300+サイドガゼット160mmです。

布団圧縮袋で無酸素保存する方法

布団圧縮袋に米と脱酸素剤(使い捨てカイロ)入れた上で、空気を抜いて保存する方法もあります。

布団圧縮袋はある程度空気を抜けますがしっかりした真空状態にはなりません。

そもそも布団圧縮袋には酸素を遮断するガスバリア効果はありませんので、長期保存に適した方法とは言いきれません。

真空パック機で保存する方法

家庭用真空パック機で真空状態にして保存する方法もあります。

真空パックは空気を抜いているとはいえ、脱酸素状態ではありません

米自体の呼吸・酸化、虫・カビの発生、乾燥、臭いを取り除く効果はあまり期待できないため、お米の劣化はどうしても進みます

ある程度の期間保管するには良いのですが、これまで紹介してきた方法と比べると長期保存にはあまり適していません。

家庭用真空パック機については、こちらの記事もご覧ください

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長期保存するなら「白米」より「玄米」の方が適している】

精米した白米は表面に残ったぬかに酸素が触れることで酸化が進み、どんどんぬか臭くなり味が落ちてしまいます。玄米は米が果皮で覆われているため、この酸化するスピードが抑えらるため、長期保存に適しています。

とはいえ、玄米は食べる前に精米する必要があります。

近所にコイン精米機がない場合や、家庭用精米機を持っていない場合、玄米で保存するのは難しくなります。

まとめ

世界中で起きている異常気象や戦争などが原因で、よく言われるのが小麦不足や小麦価格の高騰です。

しかし日本のお米に最も影響が大きいのは、肥料不足/価格高騰やエネルギー・資材価格の高騰による米農家の経営悪化です。

高齢化の進んだ日本のコメ農家が苦しむ中、お米をいつまでも作ってもらえると考えるのは甘いのかもしれません。

世界中で続く不安定な状況を耐え抜くためには、いまから計画的にお米を備蓄しておく必要があります。

その一つのやり方が、保存できる期間の異なる方法をいくつか組み合わせた備蓄です。

【保存期間の異なる方法を組み合わせた備蓄】

・できるだけ長期:油性用角缶による無酸素保存

・数年間:備蓄用として売られている「長期備蓄米」/アルミ袋で無酸素保存

・約1年:お米専用の備蓄容器で無酸素保存

・半年程度:布団圧縮袋で無酸素保存/真空パック機で真空保存

お米の長期保存とは別に、普段食べるお米も価格が安い内に多めに備えておく必要があります。ローリングストックしながらお米を消費することで、できるだけ家計の負担を減らしましょう

備蓄・備えに関する記事一覧は、こちらの記事もご覧ください

https://www.sonaelarena.com/menu-stockpile/

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エネルギーや食料の不安・価格高騰から大切な家族を守るため、役立つのはポータブル電源と備蓄(食料・日用品など)です。迫りくるリスクにしっかり備える方法やアイデアを紹介します。詳しくは「プロフィール」をご覧ください