みなさんこんにちは!管理人のありーなです。
「災害に備えてポータブル電源を購入したけれど、普段は充電したまま部屋の隅に置いてある」
そんな方は意外と多いのではないでしょうか。
実は私も以前は、
「台風で我が家が停電することなんてないだろう」
「もし停電しても、ポータブル電源さえあれば大丈夫」
と、どこか楽観的に考えていました。
しかし実際には、ポータブル電源は持っているだけでは十分ではありません。
台風による停電は、地震のように突然起こる災害とは違い、接近前からある程度予測できます。
そのため、停電が起きる前の数日間にどれだけ準備しておくかで、停電中の安心感や快適さは大きく変わります。
例えば、ポータブル電源を満充電にしておくことはもちろん、冷蔵庫をすぐにつなげられるよう配線を確認したり、照明や延長コードなど必要なものをまとめておいたりするだけでも、停電時の慌てる時間を大幅に減らせます。
この記事では、台風による停電の特徴や実際に困ることを紹介するとともに、台風が来る前にやっておきたい準備や、停電したら最初にやるべきことまで分かりやすく解説します。
せっかく備えたポータブル電源を最大限活用し、大切な家族と暮らしを守るために、ぜひ最後までご覧ください。
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台風による停電は「事前に備えられる災害」
地震やゲリラ豪雨による停電は突然発生するため、十分な準備ができないことも少なくありません。
一方で、台風による停電は数日前から接近が予想できる災害です。
天気予報や台風情報を見ながら、ポータブル電源を充電したり、必要なものを準備したりする時間があります。
この「準備できる時間」があることこそ、台風による停電対策の大きな特徴です。
せっかくポータブル電源を購入していても、充電が不十分だったり、必要な家電をすぐにつなげられなかったりすると、本来の性能を十分に活かすことができません。
まずは、台風による停電がどのような原因で起こり、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。
台風で停電が起きる主な原因
台風による停電は、風や大雨によって発電設備や送配電設備が被害を受けることで発生します。
台風の勢力や進路によって被害の規模は異なりますが、主な原因は次のとおりです。
【風による被害】
- 倒木や飛来物によって電柱や電線が破損・倒壊する
- 強風で電線同士が接触し、保護装置が作動する
- 海沿いでは潮風(塩害)により送電設備に異常が発生する
【雨による被害】
- 土砂崩れで電柱や電線が破損する
- 河川の氾濫や浸水により電気設備が停止する
このように、停電は発電所だけでなく、自宅近くの電柱や電線が被害を受けるだけでも発生する可能性があります。
停電は一部地域だけで起こることも多い
「大型台風なら広い範囲が停電する」と思われがちですが、実際にはごく限られた地域だけが停電するケースも珍しくありません。
例えば、2022年の台風14号では九州全体で約12万戸が停電しましたが、福岡県内では一部地域のみの停電にとどまりました。
つまり、「周囲は停電していないのに、自宅だけ停電している」という状況も十分にあり得ます。
そのため、「うちは大丈夫だろう」と考えるのではなく、自宅周辺でも停電が起こる可能性を想定して備えておくことが大切です。
一方で、台風によっては広範囲で大規模な停電が発生することもあります。
2019年の台風15号では、千葉県を中心に最大約93万戸が停電し、完全復旧まで19日を要しました。
停電が数時間で終わるとは限りません。だからこそ、台風が接近する前にしっかりと準備しておくことが、安心して乗り切るための第一歩になります。
停電すると実際に何が困るのか

「停電しても数時間くらいなら何とかなるだろう」と思っていても、実際に経験すると想像以上に不便なものです。
パナソニックが実施した「もしもの備え白書」では、長時間停電を経験した人へのアンケート結果が公開されています。
その結果を見ると、停電を経験した人ほど「困ったこと」が明確になっており、事前に備えるべきポイントも見えてきます。
1) 最も困るのは「冷蔵庫」と「照明」
長時間停電で特に困ったこととして、多くの人が挙げたのが次の2つです。
- 冷蔵庫が止まり、食品が傷んでしまうこと
- 照明が使えず、部屋の中が真っ暗になること
冷蔵庫は食品の保存だけでなく、夏場には飲み物や薬の保管にも欠かせません。
また、夜間に停電すると部屋全体が暗くなり、移動や片付けをするだけでも危険が伴います。
2) テレビや電子レンジも使えなくなる

停電時に「動かなくて困った家電」として多く挙げられたのが、次の家電です。
- テレビ
- 照明器具
- 電子レンジ
テレビやラジオは災害情報を収集する手段として重要です。
また、電子レンジが使えないと、冷凍食品やレトルト食品を簡単に温めることもできません。
普段は当たり前に使っている家電が一斉に使えなくなることが、停電時の大きなストレスにつながります。
3) ポータブル電源があれば多くの「困った」を減らせる
もちろん、ポータブル電源1台ですべての家電を同時に動かせるわけではありません。
しかし、使用する家電を優先順位に応じて選べば、停電時の不便さを大きく軽減できます。
例えば、
- 冷蔵庫を一定時間動かして食品を守る
- LED照明で夜間の安全を確保する
- スマートフォンを充電して家族と連絡を取る
- テレビやラジオで最新情報を確認する
- 必要に応じて電子レンジで食事を温める
といった使い方が可能です。
停電時のストレスを減らすためには、「何に電気を使うか」をあらかじめ考えておくことも大切です。
停電はどれくらいで復旧するのか

では、台風で停電が発生した場合、電気はどれくらいで復旧するのでしょうか。
復旧までにかかる時間は、台風の勢力や進路、被害を受けた地域、電柱や送電設備の損傷状況などによって大きく異なります。
軽微な被害であれば数時間で復旧することもありますが、大規模な災害では数日から1週間以上かかるケースもあります。
資源エネルギー庁が公表している過去の台風被害を見ると、99%の停電が復旧するまでにかかった期間は次のとおりです。
| 台風 | 停電戸数 | 99%解消までの期間 |
| 2018年 台風21号 | 最大約240万戸 | 約5日後 |
| 2018年 台風24号 | 最大約180万戸 | 約3日後 |
| 2019年 台風15号 | 最大約93万戸 | 約12日後 |
| 2019年 台風19号 | 最大約52万戸 | 約4日後 |
【資源エネルギー庁 「台風」と「電力」~長期停電~考える電力のレジリエンス これまでの台風被害における停電戸数の推移より抜粋】
特に2019年の台風15号では、千葉県を中心に広範囲で停電が発生し、多くの地域で長期間にわたって電気が使えない状況が続きました。
もちろん、すべての台風で長期停電になるわけではありません。
しかし、「停電してもすぐ復旧するだろう」と考えていると、数日間にわたる停電に対応できない可能性があります。
ポータブル電源は、停電中の生活を支える心強い備えですが、バッテリー容量には限りがあります。
そのため、停電が長引く可能性も考えながら、必要な家電を優先して使うことや、台風が接近する前にできる準備を済ませておくことが大切です。
次の章では、台風が近づいてきたら実際に何を準備すればよいのかを、チェックリスト形式で紹介します。
台風接近前に確認したいチェックリスト

台風による停電対策で最も大切なのは、停電してから慌てるのではなく、停電する前に準備を終えておくことです。
天気予報で台風の接近が予想されたら、次の項目を確認しておきましょう。
✅ポータブル電源を100%まで充電する
ポータブル電源は、できるだけ早めに満充電にしておきましょう。
「まだ数日あるから大丈夫」と後回しにすると、天候の悪化で十分に充電できなかったり、停電が予想より早く発生したりする可能性があります。
ソーラーパネルを持っている場合も、晴れているうちに充電を済ませておくことをおすすめします。
✅スマートフォンやモバイルバッテリーも充電する
停電時は、家族との連絡や災害情報の確認にスマートフォンが欠かせません。
ポータブル電源だけでなく、スマートフォンやモバイルバッテリー、ノートパソコンなどもあわせて充電しておくと安心です。
✅冷蔵庫の電源コードを確認する
停電してから冷蔵庫を動かそうとしても、電源コードが家具の裏に隠れていたり、長さが足りなかったりすると、すぐにポータブル電源へ接続できません。
事前にプラグの位置やコードの長さを確認し、必要に応じて延長コードを用意しておきましょう。
✅必要な家電や防災用品を1か所にまとめる
停電時に使いたいものは、あらかじめまとめて置いておくと慌てずに行動できます。
例えば、わが家では次のようなものを一緒に置いています。
- LEDライト・スタンド照明
- スマートフォン・充電ケーブル
- ノートパソコン・充電器
- USB扇風機(夏)
- USB電気毛布・ひざ掛け(冬)
- 延長コード・三又タップ
停電時は視界が悪くなることもあるため、必要なものを探し回らずに済むだけでも安心感が大きく変わります。
✅冷凍庫はできるだけ満たしておく
冷凍庫は、中身が多いほど冷気を保ちやすくなります。
スペースに余裕がある場合は、保冷剤や凍らせたペットボトルを入れておくと、停電時の温度上昇を抑える効果が期待できます。
また、停電後は冷蔵庫や冷凍庫のドアを必要以上に開け閉めしないことも大切です。
✅最新の台風情報を確認する
台風は進路や勢力が変わることがあります。
気象情報や自治体からの防災情報を確認し、必要に応じて避難の準備も進めましょう。
ポータブル電源は在宅避難だけでなく、避難所や車中避難でも役立つため、持ち出せる場所に置いておくと安心です。
停電したら最初にやること
どれだけ準備をしていても、実際に停電すると慌ててしまうものです。
しかし、最初に取る行動をあらかじめ決めておけば、落ち着いて対応できます。
- 停電が自宅だけなのか周辺一帯なのか確認する
まずはブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。ブレーカーに異常がない場合は、近所の様子や電力会社の停電情報を確認します。停電の範囲や復旧見込みが分かれば、その後の行動も判断しやすくなります。 - 冷蔵庫や冷凍庫はできるだけ開けない
停電すると、つい食品の状態を確認したくなります。しかし、冷蔵庫や冷凍庫のドアを開けるたびに冷気が逃げてしまい、食品が傷みやすくなります。ポータブル電源で冷蔵庫を動かす予定であっても、接続が終わるまではできるだけ開閉を控えましょう。 - ポータブル電源に必要な家電だけを接続する
停電したからといって、使いたい家電をすべて接続すると、バッテリーはあっという間に減ってしまいます。まずは生活に欠かせない機器から優先して使いましょう。使用する家電を絞ることで、限られた電力をより長く使えます。 - スマートフォンは省電力モードを活用する
停電が長引く場合は、スマートフォンのバッテリーも貴重です。画面の明るさを下げる、省電力モードを有効にする、不要なアプリを終了するなど、できるだけ消費電力を抑えましょう。 - 復旧の見込みを確認しながら電力を計画的に使う
停電が数時間で終わるのか、それとも翌日以降まで続くのかによって、電気の使い方は変わります。復旧に時間がかかりそうな場合は、「今使う電気」と「後で必要になる電気」を考えながら、ポータブル電源の残量を管理しましょう。
停電中は不安になりがちですが、事前に準備をしていれば、落ち着いて行動できます。
ポータブル電源は「停電してから使い方を考える」のではなく、「停電する前から使い方を決めておく」ことが、停電対策を成功させるポイントです。
停電が発生すると、「まずは冷蔵庫をポータブル電源につながなきゃ!」「スマホを充電しよう!」と思いがちです。
しかし、わが家ではそのような使い方はしていません。
スマートフォンは台風が接近する前に満充電にしておき、モバイルバッテリーもあわせて充電しておくため、停電直後に充電する必要はほとんどありません。
また、冷蔵庫も停電したからといってすぐにはポータブル電源へ接続しません。冷蔵庫や冷凍庫はドアを開けなければ一定時間は冷気を保てるため、停電が長引きそうだと判断したタイミングで接続しています。
こうすることで、限りあるポータブル電源の電力をより効率よく使うことができます。
「冷蔵庫はいつ接続するのがよいのか」「何時間くらい冷気を保てるのか」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
\停電時に冷蔵庫へ接続するベストなタイミングを詳しく解説/
台風による停電対策に関するQ&A
まとめ
台風による停電は、地震とは違い事前に接近が分かる災害です。
だからこそ、台風が来る前にしっかり準備をしておくことで、停電中の不安やストレスを大きく減らすことができます。
ポータブル電源を購入しただけで安心するのではなく、実際に使う場面を想定して備えておくことが大切です。
台風の接近が予想されたら、次のような準備を早めに済ませておきましょう。
- ポータブル電源やスマートフォンを満充電にする
- 冷蔵庫の電源コードや延長コードを確認する
- 停電時に使う家電や防災用品を1か所にまとめておく
- 最新の台風情報を確認し、必要に応じて避難の準備も進める
また、停電が発生したら慌てて電気を使い始めるのではなく、復旧の見込みやポータブル電源の残量を確認しながら、必要な家電を優先して使うことも重要です。
ポータブル電源は、防災用品の中でも非常に頼もしい存在ですが、その力を最大限に発揮できるかどうかは台風が来る前の準備にかかっています。
ぜひこの記事を参考に、ご家庭の停電対策をもう一度見直し、大切な家族が安心して過ごせる備えを整えておきましょう。
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