みなさんこんにちは!管理人のありーなです。
「AIが普及すると、電気が足りなくなるって本当?」
「人口が減っている日本で、なぜこれから電力需要が増えるの?」
最近、このような話を目にする機会が増えてきました。
これまで日本の電力需要は、人口減少や省エネの進展などによって減少傾向が続いてきました。
しかし今、その流れが変わろうとしています。
生成AIの普及に伴うデータセンターの増設に加え、半導体工場の新設・増設などによって、今後は国内の電力需要が再び増加していくと予測されています。
実際、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が2026年1月に公表した今後10年間の需要想定でも、人口減少や節電・省エネによる減少要因を、経済成長やデータセンター・半導体工場の新増設による増加要因が上回り、全国の電力需要は増加傾向になると見込まれています。
ただし、これは「近いうちに日本中で電気が足りなくなり、頻繁に停電する」という意味ではありません。
大切なのは、これから電気を大量に使う社会へ変化していく可能性を知ったうえで、私たちの家庭でも「電気をどう使うか・どう備えるか・どう作るか」を考えておくことです。
その方法は、ポータブル電源だけではありません。
屋根に太陽光パネルを設置できる家庭なら、住宅用太陽光発電や蓄電池を導入する方法があります。
一方、マンションなどで屋根に太陽光パネルを設置できない家庭や、大掛かりな設備に予算をかけるのが難しい家庭なら、ポータブル電源やポータブルソーラーパネルを活用する方法もあります。
もちろん、まずは省エネ家電への買い替えや電気の使い方を見直すことも立派な対策です。
これからの時代に必要なのは、「これを買えば安心」という一つの答えではなく、自分の住環境・予算・使い方に合った方法で、家庭の電力への備えを少しずつ強くしていくことではないでしょうか。
この記事では、AI・データセンターの普及によって日本の電力需要がどう変わろうとしているのかを確認したうえで、これから家庭でできる電力への備えを分かりやすく紹介します。
AI・データセンターの普及で日本の電力需要は本当に増える?
「日本は人口が減っているのだから、電気を使う量も減っていくのでは?」
そう思う方も多いかもしれません。
実際、これまでは人口減少や省エネの進展などによって、日本の電力需要は減少する傾向にありました。
しかし現在、その流れに変化が起きています。
大きな要因の一つが、生成AIの普及などを背景としたデータセンターの増設と、半導体工場の新設・増設です。
1) 日本の電力需要は今後10年間で増加する見通し
電力広域的運営推進機関(OCCTO)が2026年1月に公表した「2026年度 全国及び供給区域ごとの需要想定」では、2025年度から2035年度までの全国の電力需要について、次のような見通しが示されています。
| 項目 | 2025~2035年度の見通し |
| 最大電力需要 | 年平均 +0.4% |
| 需要電力量 | 年平均 +0.5% |
※電力広域的運営推進機関(OCCTO)「2026年度 全国及び供給区域ごとの需要想定」(詳細表)より抜粋
増加率だけを見ると、それほど大きく感じないかもしれません。
しかし重要なのは、人口減少や節電・省エネによって電力需要を減らす要因があるにもかかわらず、それを上回る増加が予測されていることです。
OCCTOはその要因として、経済成長に加えて、データセンターや半導体工場の新設・増設を挙げています。
2) データセンター・半導体工場だけでどれくらい電気を使う?
さらに注目したいのが、データセンターと半導体工場による電力需要です。
OCCTOの2026年度需要想定では、新設・増設に伴う需要電力量について次のように見込まれています。
| 年度 | データセンター | 半導体工場 | 合計 |
| 2026年度 | 48億kWh | 18億kWh | 67億kWh |
| 2030年度 | 243億kWh | 65億kWh | 308億kWh |
| 2035年度 | 494億kWh | 74億kWh | 568億kWh |
※電力広域的運営推進機関(OCCTO)「2026年度 全国及び供給区域ごとの需要想定」(2026年度)別添表1-1より抜粋
2035年度には、データセンターと半導体工場の新設・増設による需要だけで年間568億kWhが個別計上されており、全国の需要電力量に占める割合は6.71%と想定されています。
なかでも大きいのがデータセンターで、2035年度には494億kWhが見込まれています。
つまり、「AIの普及で電気をたくさん使うようになる」という話は単なるイメージではなく、すでに将来の電力需要予測にも具体的な数字として織り込まれています。
3) では、日本で電気が足りなくなるの?
ここで注意したいのが、「電力需要が増える」=「日本で電気が足りなくなって停電が増える」とは限らないことです。
電力需要が増えるのであれば、それに合わせて発電設備を確保したり、送電網を整備したり、再生可能エネルギーや蓄電設備を増やしたりすることで、電力を安定して供給できるようにするのが国や電力事業者の役割です。
実際、日本のエネルギー政策でも、AIの活用に伴うデータセンターや半導体工場などによって今後の電力需要が増加することを前提に、必要な電源や電力網をどのように確保していくのかが検討されています。
そのため、
「AIが普及する」
⇓
「電力需要が増える」
⇓
「家庭が停電する」
と単純に考える必要はありません。
一方で、これまでのように「人口が減るから電力需要も減っていく」と考えられる時代ではなくなりつつあることも確かです。
これからはAI、データセンター、半導体工場、電化の進展などによって、社会全体で電気の重要性がさらに高まる時代になっていく可能性があります。
だからこそ家庭でも、「電気が足りなくなるから怖い」と考えるのではなく、電気への依存度が高まる社会を前提として、自分たちの家庭ではどのような備えができるのかを考えておくことが大切です。
電力需要が増える時代に、なぜ家庭でも備えを考える必要がある?
前の章で紹介したように、AIやデータセンターの普及によって電力需要が増えたからといって、すぐに家庭で電気が使えなくなるわけではありません。
それでは、なぜ家庭でも電気への備えを考える必要があるのでしょうか。
理由は、AIやデータセンターによる電力需要の増加そのものよりも、私たちの暮らしが以前より電気に依存するようになっているからです。
1) 私たちの生活は電気なしでは成り立ちにくくなっている
家庭を見渡してみると、生活に欠かせない多くのものが電気で動いています。
冷蔵庫、照明、エアコン、テレビだけではありません。
スマートフォン、パソコン、Wi-Fiルーター、IHクッキングヒーター、電子レンジ、給湯設備、見守りカメラなど、生活のさまざまな場面で電気を使っています。
オール電化住宅なら、調理や給湯まで電気に依存することになります。
在宅勤務が増えれば、停電によってパソコンやインターネットが使えなくなることが仕事にも影響します。
電気によって私たちの生活は便利になりました。
その一方で、電気が使えなくなったときに困ることも以前より増えていると考えることができます。
2) 電力需要の増加とは別に「停電への備え」は必要
ここでも、AIやデータセンターの増加と停電を直接結び付けないことが重要です。
家庭で停電が発生する原因には、台風、地震、大雪、落雷、設備トラブルなど、さまざまなものがあります。
つまり、
「AIによって電力需要が増えるから停電対策をする」
というより、
「電気への依存度が高まっているからこそ、使えなくなったときへの備えも考えておく」
という考え方です。
特に災害による停電では、復旧まで時間がかかる可能性があります。
スマートフォンの充電や照明だけなら比較的少ない電力で済みますが、冷蔵庫やエアコン、調理家電などまで使おうとすると、必要な電力量は大きくなります。
普段から、
「停電したら最低限どの家電を使いたいのか」
「その家電を何時間、あるいは何日使いたいのか」
を考えておくことが、家庭の電力への備えの第一歩になります。
3) 電気料金についても「自分で使う量を減らす」という選択肢がある
もう一つ考えておきたいのが、普段使う電気です。
今後の家庭の電気料金がどうなるのかを、AIやデータセンターの増加だけから予測することはできません。
電気料金は燃料価格や為替、電源構成、再生可能エネルギー、送配電にかかる費用など、さまざまな要因によって変動するからです。
しかし、将来の電気料金を正確に予測できなくても、家庭側でできることはあります。
省エネ家電を使う、使っていない電気を減らす、住宅の断熱性能を高めるなど、家庭で必要とする電力量そのものを減らす方法です。
さらに、住宅環境や予算によっては、太陽光発電を導入して「電気を買う」だけでなく「自宅で電気を作る」という選択肢もあります。
4) これからは「電気を買うだけ」ではない時代へ
これまで家庭の電気は、電力会社から必要なだけ買って使うという考え方が一般的でした。
しかし現在は、それ以外の選択肢も増えています。
太陽光発電で自宅の電気を作ったり、余った電気を蓄電池に貯めたり、ポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせたりすることもできます。
もちろん、すべての家庭が大規模な設備を導入する必要はありません。
戸建て住宅で屋根を利用できる家庭と、マンションなどで屋根を自由に使えない家庭では、できることが違います。
予算によっても選択肢は変わります。
大切なのは、特定の方法を選ぶことではなく、
「電気をどう使うか」
「電気が止まったときにどう備えるか」
「自分で電気を作ることはできないか」
という3つの視点から、自分の家庭にできることを考えてみることです。
AIやデータセンターによって社会全体の電力需要が増えていく時代だからこそ、家庭でも電気との付き合い方を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
次の章では、家庭で実践できる対策を、「減らす」「作る」「貯める」の3つに分けて具体的に紹介します。
電力需要が増える時代に家庭でできる3つのこと

ここまで、AIやデータセンターなどによって日本の電力需要が増えていく可能性と、私たちの暮らしが以前より電気に依存するようになっていることを見てきました。
では、家庭では具体的に何ができるのでしょうか。
これからの家庭で考えたいのは、大きく分けて次の3つです。
① 使う電気を「減らす」
② 必要な電気を自分で「作る」
③ 作った電気を「貯める」
1) 「減らす」|家庭で必要な電力量を少なくする
最も始めやすいのが、省エネです。
省エネ家電への買い替え、エアコンの使い方、住宅の断熱、不要な電力消費の見直しなどによって、家庭で必要とする電力量そのものを減らすことができます。
使う電気が少なくなれば、電力会社から購入する電力量を減らせるだけでなく、将来、太陽光発電や蓄電池を導入した場合にも、作った電気をより有効に活用しやすくなります。
2) 「作る」|電気を買うだけでなく自宅でも作る
次に考えられるのが、太陽光発電です。
戸建て住宅で屋根の条件が合えば住宅用太陽光発電、屋根を自由に使えない家庭ではポータブルソーラーパネルなど、住宅環境によって方法は異なります。
大切なのは、「必要な電気はすべて買う」だけでなく、「使う電気の一部を自分でも作る」という選択肢を持つことです。
3) 「貯める」|作った電気を必要なときに使う
太陽光発電は、発電する時間と電気を使いたい時間が一致するとは限りません。
そこで役立つのが、電気を貯める仕組みです。
住宅用太陽光発電なら家庭用蓄電池、ポータブルソーラーパネルならポータブル電源と組み合わせることで、
「作る ⇒ 貯める ⇒ 必要なときに使う」
という流れを作ることができます。
また、貯めた電気を利用できる仕組みがあれば、結果として停電への備えにもつながります。
4) 家庭によって「できること」は違う
もちろん、すべての家庭が「減らす・作る・貯める」のすべてを行う必要はありません。
省エネだけ始めてもよいですし、ポータブル電源を停電対策として備える方法もあります。
住宅環境や予算が合えば、住宅用太陽光発電や家庭用蓄電池まで検討することもできます。
では、自分の家庭にはどの方法が合っているのでしょうか。
次の章では、住宅環境・予算・目的別に具体的な選択肢を整理します。
家庭の環境・予算別|どんな電力への備えを選ぶ?

前の章では、これからの家庭でできることを「減らす・作る・貯める」の3つに分けて紹介しました。
しかし、実際に始めようとすると、「結局、わが家では何をすればいいの?」と迷うかもしれません。
電力への備えは、大掛かりにするほどよいわけではありません。
住宅環境・予算・停電時に使いたい家電・普段の活用方法などによって、適した方法は変わります。
ここでは、家庭の状況に合わせて考えてみましょう。
| こんな家庭 | 考えられる対策 | 主な目的 |
| まずお金をかけずに始めたい | 省エネ・電気の使い方を見直す | 電力消費・電気代を抑える |
| 停電時の最低限の電源を確保したい | ポータブル電源 | 停電対策・持ち運び |
| 電気を作るところまで始めたい | ポータブル電源+ポータブルソーラー | 小規模な発電・蓄電 |
| 戸建てで屋根を活用できる | 住宅用太陽光発電 | 自家発電・自家消費 |
| 発電した電気を貯めて使いたい | 住宅用太陽光発電+家庭用蓄電池 | 自家発電・蓄電・停電対策 |
1) まずはお金をかけずに始めたい家庭
最初から設備を購入する必要はありません。
「将来の電力事情は気になるけれど、大きなお金をかけるほどではない」という方なら、まず家庭の電気の使い方を見直してみましょう。
たとえば、電気料金の明細や電力会社のアプリなどを確認すると、月ごとの電力使用量や時間帯別の使用状況が分かる場合があります。
「わが家ではどれくらい電気を使っているのか」を把握するだけでも第一歩です。
そのうえで、省エネ家電への買い替えやエアコンの使い方、住宅の断熱などを少しずつ見直していけば、家庭で購入する電力量を減らすことにつながります。
設備を購入する前に、まず「使う電気を減らせないか」を考えるのが基本です。
2) 停電への備えを優先したい家庭
「電気代を節約することより、停電したときに困らないようにしたい」という家庭なら、非常用電源を確保する方法があります。
その一つがポータブル電源です。
スマートフォン、照明、Wi-Fiルーターなど最低限の機器を使うだけなら、それほど大きな容量は必要ありません。
一方、冷蔵庫や調理家電、エアコンなど消費電力の大きな家電まで使いたい場合は、必要な容量や定格出力も大きくなります。
ここで重要なのは、最初から「何Whのポータブル電源を買うか」を考えるのではなく、「停電したとき何を使いたいか」から逆算することです。
また、ポータブル電源なら停電対策だけでなく、キャンプ、車中泊、庭仕事、DIYなどにも利用できます。
防災専用品として保管するのではなく、普段から使いたい家庭にも向いている方法です。
\停電時に使いたい家電から逆算/
3) 大掛かりな工事をせず「発電+蓄電」を始めたい家庭
停電に備えるだけでなく、「自分でも少し電気を作ってみたい」という家庭なら、ポータブル電源とポータブルソーラーパネルを組み合わせる方法があります。
屋根への太陽光パネル設置とは違い、大掛かりな工事を必要としません。
晴れた日に庭やベランダなど設置可能な場所で発電し、その電気をポータブル電源へ貯めて使用できます。
特に、マンションなどの集合住宅では、個人が屋根を自由に使えないため、こうした方法が選択肢になります。
ただし、ポータブルソーラーパネルは設置できる面積が限られ、天候や日当たりにも大きく左右されます。
住宅用太陽光発電と同じような発電量を期待する設備ではありません。
あくまでも、工事をせず比較的小規模な「発電+蓄電」を始める方法として考えるのがよいでしょう。
\小さな「電気の自立」から始めたい方へ/
4) 戸建てで屋根を活用できる家庭
戸建て住宅で屋根の日当たりや形状などの条件が合うなら、住宅用太陽光発電も検討できます。
屋根という広いスペースを使って日中に発電し、その電気を家庭で自家消費することで、電力会社から購入する電力量を減らせます。
ポータブルソーラーパネルと大きく違うのは、家庭の電力を日常的に支える設備として利用できることです。
一方、初期費用が必要であり、屋根の状態、設置できる容量、日当たりなどによって発電量も変わります。
そのため、導入する場合は設置費用だけでなく、予想発電量や自家消費できる電力量などを確認して判断する必要があります。
太陽光発電は、屋根の広さや形状、日当たりなどによって設置できる容量や費用が変わります。
まず自宅の場合を知りたい方は、無料見積もりや相談を利用して確認してみるのも一つの方法です。
太陽光発電で電気代削減!【東京ガスの太陽光発電・蓄電池】
\戸建てならどちらを選ぶ?/
5) 発電した電気を貯めて夜間や停電時にも使いたい家庭
住宅用太陽光発電をさらに活用する方法が、家庭用蓄電池との組み合わせです。
太陽光発電は基本的に太陽が出ている時間に発電します。
家庭用蓄電池があれば、日中に発電した電気を貯めて、夕方から夜間などに利用することができます。
また、停電時に対応したシステムであれば、蓄電池に残っている電気や太陽光発電を利用して、停電中にも電気を確保できます。
一方、太陽光発電だけの場合より導入費用は大きくなります。
「停電対策をどこまで重視するのか」
「昼間に発電した電気をどれくらい自家消費できるのか」
などを考えながら検討することが大切です。
一つに決めなくてもいい|組み合わせて段階的に備える
ここまで5つの方法を紹介しましたが、どれか一つだけを選ぶ必要はありません。
たとえば、
省エネ
⇓
ポータブル電源を導入
⇓
ポータブルソーラーパネルを追加
と、必要に応じて少しずつ備えを増やす方法があります。
戸建て住宅なら、
省エネ
⇓
住宅用太陽光発電
⇓
必要に応じて家庭用蓄電池を追加
という考え方もできます。
さらに、住宅用太陽光発電や家庭用蓄電池があっても、持ち運べる非常用電源としてポータブル電源を併用することもできます。
重要なのは、設備をたくさんそろえることではありません。
自分の家庭で何に電気を使い、停電したときに何を守りたいのか。
そして、どこまでなら無理なくお金をかけられるのか。
この2つを考えながら、自分の家庭に必要な備えを選んでいきましょう。
電力需要が増える時代だからこそ家庭の「電気の自立」を考えよう
ここまで、省エネ、太陽光発電、家庭用蓄電池、ポータブル電源など、家庭でできるさまざまな方法を紹介してきました。
一見すると別々の対策に見えますが、共通しているのが、家庭の「電気の自立度」を少しずつ高めるという考え方です。
ここでいう「電気の自立」とは、電力会社から電気を買わず、すべての電気を自宅だけでまかなうことではありません。
電力会社から安定して供給される電気を利用しながら、「使う電気を減らす+ 自分でも電気を作る+ 必要な電気を貯める」ことで、購入する電気だけに依存しすぎない暮らしを目指すという考え方です。
1) 電気の自立は0%か100%かではない
家庭の電気の自立というと、「自宅で使う電気をすべて自給しなければ意味がない」と思うかもしれません。
しかし、そこまで極端に考える必要はありません。
たとえば、省エネによって購入する電気を少し減らすだけでも第一歩です。
戸建て住宅で条件が合えば住宅用太陽光発電を導入し、さらに家庭用蓄電池を組み合わせる方法があります。
一方、屋根を自由に使えない家庭なら、ポータブルソーラーパネルとポータブル電源を使って、小規模な「作る・貯める・使う」を始めることもできます。
重要なのは、どの設備を持っているかではありません。
電力会社から電気を買うだけだった家庭に、「減らす・作る・貯める」という選択肢を少しずつ増やしていくことです。
2) わが家に合った「電気の自立」を考える
AIやデータセンターなどによって、これから社会全体で電気の重要性がさらに高まっていくと考えられます。
だからといって、将来の電力不足を必要以上に心配する必要はありません。
むしろ、この変化をきっかけに、「わが家の電気は、すべて買うだけでいいのだろうか?」と一度考えてみる。
そして、自分の住宅環境や予算に合った方法で、家庭でコントロールできる電気を少しずつ増やしていく。
それが、これからの時代に考えたい「電気の自立」ではないでしょうか。
住宅用太陽光発電と家庭用蓄電池を組み合わせれば、昼間に作った電気を貯めて、必要な時間に利用できます。
まずは自宅に設置した場合の費用を確認してから、導入するか判断するのも一つの方法です。
家庭の「電気の自立度」を高める4つのメリット
家庭の電気の自立度を高めると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
「太陽光発電で電気代を安くする」という点に目が向きがちですが、それだけではありません。
自宅で使う電気を減らし、作り、貯められるようになることで、家庭と電気との関係そのものが変わってきます。
1) 電力会社から購入する電力量を減らせる
最も分かりやすいメリットが、電力会社から購入する電力量を減らせることです。
家庭で省エネを進めれば、そもそも必要な電力量を減らせます。
さらに太陽光発電で作った電気を自宅で使えば、その分だけ電力会社から買う電気を減らすことができます。
蓄電池を組み合わせれば、昼間に余った電気を貯め、太陽光発電ができない時間帯に使うこともできます。
つまり、「使う電気を減らす + 使う電気の一部を自分で作る」ことで、家庭で必要な電気のすべてを電力会社から購入する生活から少しずつ変えていくことができます。
\ポータブル電源で電気代はどこまで減らせる?/
2) 電気料金の変動による影響を小さくできる
家庭の電気料金は一定ではありません。
燃料価格や為替、電源構成、各種制度など、さまざまな要因によって変化します。
将来、電気料金が上がるのか下がるのかを正確に予測することはできません。
しかし、家庭で購入する電力量そのものを減らすことができれば、電気料金が変動したときに受ける影響を小さくすることにつながります。
たとえば、これまで家庭で使う電気のほとんどを購入していたところから、一部を太陽光発電でまかなえるようになれば、その分だけ外部から購入する電気への依存度は下がります。
これは、「将来、電気代が高くなるから太陽光発電を導入する」という話ではありません。
将来の価格を予測するのではなく、家庭側で購入する電力量を減らすという選択肢を持つことに意味があります。
3) 停電したときにも役立つ
家庭の電気の自立度を高めることは、結果として停電への備えにもつながります。
ここで重要なのは、AIやデータセンターによる電力需要増加が停電を引き起こすから備えるという意味ではないことです。
地震や台風、落雷、設備トラブルなど、停電にはさまざまな原因があります。
そのようなとき、自宅に蓄電した電気を利用できる設備があれば、最低限必要な家電を動かせる可能性があります。
さらに太陽光発電を利用できれば、条件が整ったときに再び電気を作ることもできます。
ポータブル電源とポータブルソーラーパネルでも規模は小さくなりますが、「作る ⇒ 貯める ⇒ 使う」という仕組みを持つことができます。
停電対策は、家庭の電気の自立度を高めることで得られる副次的なメリットの一つと考えると分かりやすいでしょう。
4) 「電気をどう使うか」を考えるようになる
そして、私が大切だと思うのがこの点です。
自宅で電気を作ったり貯めたりするようになると、
「今日はどれくらい発電した?」
「この家電はどれくらい電気を使う?」
「せっかく発電した電気だから、できるだけ自宅で使おう」
と、普段使っている電気を意識するようになります。
電力会社から供給される電気だけを使っていると、コンセントに挿せば電気が使えるのが当たり前になり、家電がどれくらい電気を消費しているのか意識する機会はそれほど多くありません。
しかし、自分で電気を作ってみると、晴天と曇天で発電量が大きく違うことや、消費電力の大きな家電を動かすと多くの電気が必要になることが実感できます。
すると、「どうすれば少ない電気で快適に暮らせるだろう?」と考えるようになります。
これは、設備を導入したことで得られる電気以上に、長い目で見れば大きな変化かもしれません。
\実際にソーラー発電だけで自炊してみました/
電気の自立は「完全自給」を目指すことではない
家庭の電気の自立について考えるとき、目標を100%自給にする必要はありません。
電力会社から供給される電気には、必要なときに安定して利用できるという大きなメリットがあります。
その仕組みを利用しながら、
- 使う電気を少し減らす
- 使う電気の一部を自分で作る
- 作った電気の一部を貯める
それだけでも、家庭の電気の自立度は少しずつ高まります。
AIやデータセンターなどによって社会全体で使われる電気が増えていくと予測されている今だからこそ、将来を必要以上に心配するのではなく、自分の家庭でコントロールできる電気を少しずつ増やしていく。
それが、これからの家庭でできる一つの備えではないでしょうか。
FAQ:AI・データセンターと家庭の電力に関するよくある質問
最後に、AIやデータセンターによる電力需要の増加と、家庭でできる備えについて、よくある疑問をまとめます。
\停電・電力不足への備えをまとめて確認/

まとめ:電力需要が増える時代に家庭の「電気の自立」を考えよう
AIやデータセンター、半導体工場の増加によって、日本では今後、電力需要が増えていくと予測されています。
ただし、「電力需要が増える=電気が足りなくなる・停電が増える」ではありません。
需要の増加に合わせて、発電設備や送配電網などの整備も進められていきます。
だからこそ必要以上に不安になるのではなく、この変化をきっかけに、家庭でも「電気をどう使うか・どう作るか・どう貯めるか」を考えてみてはいかがでしょうか。
省エネから始める、屋根に太陽光発電を設置する、家庭用蓄電池を導入する、ポータブル電源とソーラーパネルを活用するなど、できることは家庭によって異なります。
大切なのは、すべての電気を自給することではありません。
自分の住宅環境や予算に合わせて、電力会社から買うだけではない選択肢を少しずつ増やしていく。
それが、電力需要が増えるこれからの時代に、家庭でできる「電気の自立」の第一歩です。
\戸建てなら、どちらで電気を作る?/

\ポータブル電源で「貯める」を始めるなら/

\どのメーカーを選べばいいか迷ったら/


