みなさんこんにちは!管理人のありーなです。
最近の大容量ポータブル電源は、拡張バッテリーを追加することで10000Wh、20000Wh、さらには30000Whクラスまで容量を増やせるモデルが登場しています。
さらに、専用の切替分電盤と組み合わせれば、停電時にポータブル電源から家庭の電気回路へ給電する家庭用バックアップシステムを構築することもできます。
ただし、本格的に導入しようとすると気になるのが、
「どのモデルなら必要な容量まで増やせる?」
「10000Whや20000Whまで増やすといくら?」
「分電盤や設置工事まで含めた総額はいくら?」
という点ではないでしょうか。
そこでこの記事では、3000Wh以上の大容量モデルの中から、メーカー公式で家庭の電気回路へ接続するための専用切替分電盤が用意され、システム構成と導入費用を確認できるモデル
- EcoFlow DELTA Pro Ultra
- Jackery 5000Plus
- EcoFlow DELTA Pro3
を取り上げ、基本容量・最大拡張容量・容量別の導入費用を比較します。
ポータブル電源本体の価格だけではなく、拡張バッテリーや専用切替分電盤、設置工事なども含めて、家庭用バックアップシステムを構築するとどのくらいの費用が必要になるのかを見ていきましょう。
なお、切替分電盤の仕組みや選び方については別記事で詳しく解説しています。また、それぞれのモデルで「何を購入すれば何Whになるのか」といった具体的な購入方法は、各モデルの個別記事で紹介します。
この記事では、3モデルを横並びで比較して、自宅に合ったシステムを考えることに絞って紹介します。
【結論】家庭用バックアップシステム3モデルを比較
今回比較する3モデルは、いずれも専用の切替分電盤を利用して家庭用バックアップシステムを構築できます。
まずは、それぞれの基本容量と最大拡張容量を比較してみましょう。
| モデル | 基本容量 | 最大拡張容量 | 専用切替分電盤 |
| EcoFlow DELTA Pro Ultra | 6,144Wh | 30,720Wh | Power Switch Kit |
| Jackery 5000Plus | 5,040Wh | 30,240Wh | ATS(自動切替分電盤) |
| EcoFlow DELTA Pro3 | 4,096Wh | 12,288Wh | 専用切替分電盤 |
大きな違いは、どこまで容量を増やせるかです。
EcoFlow DELTA Pro UltraとJackery 5000Plusは、基本構成では5,000~6,000Wh前後ですが、拡張バッテリーを追加することで30,000Whを超えるシステムまで構築できます。
一方、EcoFlow DELTA Pro3は4,096Whから最大12,288Whまでです。
そのため、10,000Wh前後のシステムなら3モデルすべてを比較できますが、20,000Wh・30,000Whクラスまで拡張する場合は、EcoFlow DELTA Pro UltraとJackery 5000Plusの2モデルが対象になります。
ただし、最大容量が大きければよいわけではありません。
家庭用バックアップシステムでは、自宅に必要な容量をどのくらいにするか、そしてその容量を確保するために総額いくら必要になるかが重要です。
そこで次は、3モデルがどのように容量を増やせるのかを、基本構成から最大容量までまとめて比較してみましょう。
3モデルはどこまで容量を増やせる?
3モデルはいずれも拡張バッテリーに対応していますが、基本容量や1回の拡張で増える容量、最大拡張容量が異なります。
容量の増え方をまとめると、次のようになります。
| モデル | 基本容量 | 拡張後の容量 | 最大拡張容量 |
| EcoFlow DELTA Pro Ultra | 6,144Wh | 12,288Wh ⇒ 18,432Wh ⇒ 24,576Wh ⇒ 30,720Wh | 30,720Wh |
| Jackery 5000Plus | 5,040Wh | 10,080Wh ⇒ 15,120Wh ⇒ 20,160Wh ⇒ 25,200Wh ⇒ 30,240Wh | 30,240Wh |
| EcoFlow DELTA Pro3 | 4,096Wh | 8,192Wh ⇒ 12,288Wh | 12,288Wh |
EcoFlow DELTA Pro UltraとJackery 5000Plusは、どちらも30,000Whを超えるところまで段階的に容量を増やせます。
一方、EcoFlow DELTA Pro3は最大12,288Whです。
そのため、必要な容量から考えると、
- 10,000Wh前後:3モデルすべてが候補
- 20,000Wh前後:EcoFlow DELTA Pro Ultra、Jackery 5000Plus
- 30,000Wh前後:EcoFlow DELTA Pro Ultra、Jackery 5000Plus
と整理できます。
ここで大切なのは、最大容量まで拡張することを前提に選ぶ必要はないということです。
たとえばEcoFlow DELTA Pro Ultraなら6,144Wh、Jackery 5000Plusなら5,040Whから導入し、必要に応じて後から容量を増やすこともできます。
反対に、「将来的には20,000Wh以上まで増やしたい」と考えている場合は、最大12,288WhのEcoFlow DELTA Pro3ではなく、さらに拡張できる2モデルを検討する必要があります。
では実際に、基本構成・約10,000Wh・約20,000Wh・約30,000Whの家庭用バックアップシステムを作ると、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。
次は、この記事の中心となる容量別の導入費用を比較します。
容量別に家庭用バックアップシステムの導入費用を比較
ここからは、3モデルで家庭用バックアップシステムを構築した場合の導入費用を比較します。
比較するのは、基本構成・約10,000Wh・約20,000Wh・約30,000Whの4段階です。
ただし、3モデルではバッテリー容量の刻み方が異なるため、まったく同じ容量にはなりません。また、メーカーによって専用切替分電盤や設置工事、セット商品の内容も異なります。
そのため、ここでは各メーカーの通常価格を基準に、家庭の回路へ接続するための切替分電盤や設置工事まで含めたシステム全体の費用を比較します。
なお、複数の購入方法があるモデルについては、個別記事で比較した通常価格のうち、同じ容量を構築できる安い組み合わせを掲載しています。
| 比較する規模 | EcoFlow DELTA Pro Ultra | Jackery 5000Plus | EcoFlow DELTA Pro3 |
| 基本構成 | 6,144Wh 総額1,960,000円 | 5,040Wh 総額1,159,000~1,179,000円 | 4,096Wh 総額838,600円 |
| 10,000Wh前後 | 12,288Wh 総額2,785,000円 | 10,080Wh 総額1,598,000~1,618,000円 | 12,288Wh 総額1,611,000円 |
| 20,000Wh前後 | 18,432Wh※ 総額3,610,000円 | 20,160Wh 総額2,476,000~2,496,000円 | ― |
| 30,000Wh前後 | 30,720Wh 総額5,260,000円 | 30,240Wh 総額3,354,000~3,374,000円 | ― |
※EcoFlow DELTA Pro Ultraの18,432Whは20,000Wh未満です。20,000Wh以上を確保する場合は24,576Whまで拡張する必要があり、通常価格でのシステム総額は4,435,000円となります
この表を見ると、10,000Wh前後では3モデル、20,000Wh以上ではEcoFlow DELTA Pro UltraとJackery 5000Plusの2モデルが比較対象になることが分かります。
ただし、同じ「基本構成」や「10,000Wh前後」でも、実際の容量はモデルごとに異なります。
たとえば基本構成は、EcoFlow DELTA Pro3が4,096Wh、Jackery 5000Plusが5,040Wh、EcoFlow DELTA Pro Ultraが6,144Whです。
そのため、ここでの総額は単純に「どのモデルが安いか」を決めるためではなく、必要な容量のシステムを各モデルで構築すると、どの程度の費用が必要になるのかを見るための目安として比較してください。
一方で、導入費用を比較するときには注意が必要です。
EcoFlowでは切替分電盤や設置サービスまで含めたセット商品が用意されていますが、Jackery 5000Plusでは分電盤セットの商品価格とは別に設置費用を考える必要があります。
また、メーカーによって商品の販売方法も異なります。
EcoFlowでは切替分電盤や設置サービスまで含めたセット商品が用意されている一方、Jackery 5000Plusでは、本体・切替分電盤(ATS)+Jackery Power Output Cable Kit・拡張バッテリー・設置費用を組み合わせて総額を計算します。
このほか、Jackeryではソーラーパネルを含むセット商品も販売されていますが、この記事では3モデルの条件をできるだけそろえるため、ソーラーパネルを含まない家庭用バックアップシステムの構成で比較しています。
そのため、単純に表示価格だけを比べて「こちらの方が安い」と判断するのではなく、容量・セット内容・設置費用まで確認したうえで比較することが大切です。
また、EcoFlow・Jackeryともにセールによって販売価格が変わります。
ここで示す通常価格は3モデルを比較するための基準とし、実際に購入するときは最新の販売価格からシステム総額を計算してください。
各モデルについて、「何を購入すればこの容量になるのか」「セット商品と追加バッテリーをどう組み合わせればよいのか」は個別記事で詳しく紹介しています。
過去のセール価格と現在価格はどう見る?
ここまでの導入費用は、3モデルを同じ基準で比較するため通常価格をもとに計算しています。
しかし、EcoFlowやJackeryのポータブル電源はセールによって販売価格が大きく変わるため、実際の購入価格が通常価格と同じになるとは限りません。
家庭用バックアップシステムの価格を考えるときは、次の3つを分けて見ると分かりやすくなります。
| 価格 | この記事での使い方 |
| 通常価格 | 3モデルの導入費用を同じ基準で比較する |
| 過去のセール価格 | 過去にどの程度まで安くなったかを確認する |
| 現在価格 | 実際に購入するときのシステム総額を計算する |
特に注意したいのが、過去最安値だけを使ってシステム総額を計算しないことです。
本体セットが最安値になったセールと、拡張バッテリーや分電盤関連商品が安くなったセールが同じとは限りません。
そのため、過去のセール価格はあくまで買い時を考えるための参考とし、実際に購入するときは、必要な商品それぞれの現在価格を確認して総額を計算するのが確実です。
また、同じメーカーでもセット商品の割引状況によって、本体や拡張バッテリーを個別にそろえる場合と、セット商品を利用する場合の価格関係が変わることがあります。
各モデルの個別記事では、過去のセール実績や複数の購入方法も含めて詳しく紹介しています。
このまとめ記事では、通常価格で3モデルの規模と費用を比較したうえで、購入時には現在価格でもう一度システム総額を確認するという考え方を基本にします。
次は、ここまで比較した容量と導入費用をもとに、3モデルそれぞれがどのような家庭用バックアップシステムを考えている人の候補になるのかを整理します。
3モデルの違いから自宅に合うシステムを考える
ここまで比較してきたように、EcoFlow DELTA Pro Ultra・Jackery 5000Plus・EcoFlow DELTA Pro3では、基本容量だけでなく、最大拡張容量や家庭用バックアップシステムを構築した場合の費用も異なります。
そのため、「最大容量が大きいモデル」を選ぶのではなく、自宅で必要な容量と、将来どこまで拡張する可能性があるのかから考えると選びやすくなります。
1) EcoFlow DELTA Pro Ultra
EcoFlow DELTA Pro Ultraは、6,144Whから最大30,720Whまで拡張できます。
20,000Wh・30,000Whクラスまで将来的に容量を増やす可能性があり、Power Switch Kitを使った大規模な家庭用バックアップシステムを検討している場合の候補です。
具体的なセット商品の組み合わせや、6,144Whから30,720Whまでの容量別の導入費用については個別記事で詳しく紹介しています。
\6,144Wh~30,720Whの購入方法と導入費用を確認/

2) Jackery 5000Plus
Jackery 5000Plusは、5,040Whから最大30,240Whまで拡張できます。
5,040Whから導入し、必要に応じて10,080Wh・20,160Wh・30,240Whと大容量化したい場合の候補です。
専用のATS(自動切替分電盤)を使って家庭の回路へ接続でき、必要な容量に応じてJackery Battery Pack 5000 Plusを追加していくシンプルな構成になっています。
具体的な商品構成や設置費用まで含めた総額については、個別記事で詳しく紹介しています。
\5,040Wh~30,240Whの購入方法と導入費用を確認/

3) EcoFlow DELTA Pro3
EcoFlow DELTA Pro3は、4,096Whから最大12,288Whまで拡張できます。
20,000Wh・30,000Whクラスまでは必要なく、4,096Wh・8,192Wh・12,288Whの範囲で家庭用バックアップシステムを検討している場合の候補です。
切替分電盤や設置サービスまで含めたセット商品も用意されているため、必要な容量と導入総額を確認しながら検討できます。
具体的な容量別の購入方法や、セット商品・個別購入を比較した導入費用については個別記事で詳しく紹介しています。
\4,096Wh~12,288Whの購入方法と導入費用を確認/


モデルの方向性を整理すると、10,000Wh前後なら3モデルを比較し、20,000Wh以上まで拡張する可能性がある場合はEcoFlow DELTA Pro UltraとJackery 5000Plusを比較すると分かりやすくなります。
最終的には容量だけで決めず、必要な容量・システム総額・セット内容・設置条件まで確認して、自宅に合うシステムを検討しましょう。
まとめ:必要な容量と導入総額から家庭用バックアップシステムを選ぼう
この記事では、大容量ポータブル電源を使って家庭用バックアップシステムを構築できる3モデルについて、容量と導入費用を比較しました。
3モデルの最大拡張容量は、
- EcoFlow DELTA Pro Ultra:30,720Wh
- Jackery 5000Plus:30,240Wh
- EcoFlow DELTA Pro3:12,288Wh
となります。
10,000Wh前後のシステムなら3モデルすべてが候補になりますが、20,000Wh・30,000Whクラスまで拡張する場合は、EcoFlow DELTA Pro UltraとJackery 5000Plusが比較対象になります。
ただし、家庭用バックアップシステムは最大容量だけで選ぶものではありません。
容量を増やすほど拡張バッテリーの費用も大きくなるほか、専用切替分電盤や接続機器、設置工事なども必要になります。
そのため、まずは「停電時にどのくらいの容量を確保したいのか」を考え、その容量を実現するためのシステム総額を比較すると分かりやすいでしょう。
また、EcoFlow・Jackeryともにセールによって販売価格が変わります。
通常価格で3モデルを比較したうえで、実際に購入するときはセット商品・拡張バッテリー・分電盤関連商品などの現在価格を確認し、設置費用まで含めた総額を計算することが大切です。
各モデルについて「何を購入すれば希望する容量になるのか」「どの購入方法ならいくらかかるのか」は、それぞれの個別記事で詳しく紹介しています。
必要な容量を決める ⇒ 対応できるモデルを絞る ⇒ システム総額を比較する ⇒ 現在価格を確認する
この順番で、自宅に合った家庭用バックアップシステムを検討してみてください。
\3000Wh以上の大容量モデルをもっと広く比較したい方へ/


