みなさんこんにちは ! 管理人のありーなです
備蓄をする人の間で、卵の代替品として人気の乾燥全卵。
乾燥全卵にはどれくらいの栄養があるのか、知っていますか?
実は「完全栄養食」と言われるほど栄養豊富な「卵」ですが、「乾燥全卵」の栄養成分や栄養バランスは、生卵とほぼ同じなんです!
卵の代用品を備蓄するなら、何が良いのか?
生卵、乾燥全卵、うずらの卵(水煮缶詰)、ピータン、キューピーHOBOTANA、カゴメEver Eggを比較して検証します。
「乾燥全卵」の良さが見えてきます!
● 鶏卵(生卵)と乾燥全卵、うずらの卵などの栄養成分・栄養バランスを比較した結果を知りたい!
そんな方はぜひ続きをご覧ください。

もし卵が手に入らなくなっても、乾燥全卵が備蓄してあれば安心です。乾燥全卵の上手な使い方をしることで、美味しく栄養たっぷりな料理が作れます
鶏卵と卵の代替品の栄養成分・栄養バランス比較


毎日の食卓に欠かせない「卵」はさまざまな料理に使える幅広さや使いやすさだけでなく、バランスが取れた栄養を摂れる人気の食材です。
タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなど体に必要なほぼ全ての栄養素を含み、1日に必要な栄養の多くを接種できる卵は、健康な人がたくさん食べても血中コレステロール値を変えることのない「完全栄養食」です。
鶏卵の栄養成分を見てみましょう。
※食品成分データベース 卵類/鶏卵/全卵/生の数字を元にグラフ化
※グラフをクリックすると拡大して見れます
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」を元に作成された、「文部科学省 食品成分データベース」によると、生卵100gに占める栄養成分の割合は左上の棒グラフの通り、タンパク質12.2g、脂質10.2g、炭水化物0.4g、その他(灰分+食塩相当量)1.4gとなっています(水分75gを除く)。
栄養バランスの割合が分かりやすいように円グラフにすると、タンパク質50%、脂質42%、炭水化物2%、その他6%となります。
今後、価格高騰や品不足で、もしこの卵が手に入らなくなったとしたら?
備蓄をする代替品候補として考えられる5品目について、栄養成分・栄養バランスを比較します。
1) 乾燥全卵
2) うずらの水煮缶詰
3) ピータン
4) キューピー HOBOTAMA
5) カゴメ EVER EGG
栄養成分のグラム数(g)は100g当りの含有量を記載していますが、HOBOTAMA(加熱用液卵風)は60g(1袋)当り、カゴメEver Eggは130g(1袋)当りの含有量で記載しています
1) 「乾燥全卵」の栄養成分と栄養バランスは生卵とほぼ同じ
※食品成分データベース 卵類/鶏卵/全卵/乾燥全卵の数字を元にグラフ化
※グラフをクリックすると拡大して見れます
まず最初に「乾燥全卵」の栄養成分を比較します。
「乾燥全卵」の栄養バランスは、タンパク質51%、脂質43%、炭水化物0%で、生卵の栄養バランス(タンパク質50%、脂質42%、炭水化物2%、その他6%)とほぼ同じです。
栄養成分は、タンパク質49.1g、脂質42g、炭水化物0.2g、その他(灰分+食塩相当量)5.4g(水分4.5gを除く)で、タンパク質と脂質は生卵のほぼ4倍です(生卵:タンパク質12.2g、脂質10.2g)。
栄養成分は100gあたりのg数で計算しているため、水分を豊富に含んだ生卵(水分75g)のたんぱく質、脂質が乾燥全卵の1/4になるのは当然といえば当然です。
いずれにせよ、乾燥全卵の栄養成分・栄養バランスが生卵とほとんど変わりません。
卵の栄養価を重視している人にとって、「乾燥全卵」は完璧なほどの代替品と言えそうです。



液状にした卵を加熱殺菌してスプレードライ(噴霧乾燥)している乾燥全卵はサルモネラ菌やブドウ球菌による食中毒の心配がありません。乾燥してあるので長期保存が可能とはいえ、パッケージに書かれた賞味期限は1年程度です
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2) 「うずらの水煮缶詰」の栄養成分と栄養バランスは脂質が多め


次にうずらの卵(水煮缶詰)の栄養成分を比較します。
鳥インフルエンザなどによる鶏卵価格の上昇や品不足に、うずらの卵はそれほど影響を受けていませんでしたが、最近の餌代や輸送費の高騰を背景に、うずらの卵も値上がり傾向が続いています。
※食品成分データベース 卵類/うずら卵/水煮缶詰の数字を元にグラフ化
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「うずらの卵(水煮缶詰)」の栄養バランスは、タンパク質40%、脂質52%、炭水化物2%で、鶏卵生卵の栄養バランス(タンパク質50%、脂質42%、炭水化物2%)と比べると、脂質が多くタンパク質が少ない結果です。
栄養成分は、タンパク質11g、脂質14.1g、炭水化物0.6g、その他(灰分+食塩相当量)1.5g(水分73.3gを除く)で、鶏卵生卵と比較的近い数字です(鶏卵生卵:タンパク質12.2g、脂質10.2g)。
生のうずらの卵の消費期限は、一般的に2~3週間程度(冷蔵庫保管)と言われるので長期保存に向きませんが、うずらの卵の水煮缶詰なら、長期保存可能です。
鶏卵の値上がりや品不足の代替品として、うずらの卵(水煮缶詰)は、ある程度優秀だと言えそうです。
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3) 「ピータン」の栄養成分と栄養バランスも脂質が多め
※食品成分データベース 卵類/あひる卵/ピータンの数字を元にグラフ化
※グラフをクリックすると拡大して見れます
次にピータンの栄養成分を見てみましょう。
ピータンはアヒルの卵をアルカリ性の泥や石灰などで熟成させた中国発祥の加工食品です。
「ピータン」の栄養バランスは、タンパク質39%、脂質47%、炭水化物0%で、うずらの卵(水煮缶詰)の栄養バランス(タンパク質40%、脂質52%、炭水化物2%)に似ています。
栄養成分は、タンパク質13.7g、脂質16.5g、炭水化物0.0g、その他(灰分+食塩相当量)5.1g(水分66.7gを除く)で、鶏卵生卵と比べると脂質が少し多めです(鶏卵生卵:タンパク質12.2g、脂質10.2g)。
賞味期限は商品によりことなり、1年持たないものもあれば2年持つものもあります。
保存がきくので鶏卵の代替品とすることも可能ですが、使える料理が限られてしまうことと、独特の味に好き嫌いがあるため、ピータンを代替品とするかどうかの判断は難しいところです。
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4) 「キューピーHOBOTAMA」の栄養成分と栄養バランス


卵の価格高騰、品不足が始まるとほぼ同時期に、キューピーやカゴメなどから「卵の代わる商品」が発売されました。
キューピーが発売した「HOBOTAMA(ほぼたま)」は、食物アレルギーで卵を食べられない人や、健康志向の高まりや環境への配慮から植物由来の食品を選択する人向けに開発された商品で、「スクランブルエッグ風」と「加熱用液卵風」の2種類があります。
「HOBOTAMA(スクランブル)」の栄養成分と栄養バランスは、ほぼ脂質と炭水化物
※kewpie WEBサイト 商品情報 GREEN KEWPIE HOBOTAMA (スクランブル)の数字を元にグラフ化
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HOBOTAMA(スクランブルエッグ風)のベースは豆乳加工品で、白身と黄身がバランス良く混ざったスクランブルエッグを再現した作りです。
栄養成分は、タンパク質2.3g、脂質13.6g、炭水化物6.8g、その他(食塩相当量)0.8gで、鶏卵生卵の栄養成分(鶏卵生卵:タンパク質12.2g、脂質10.2g、炭水化物0.4g)と比べると、たんぱく質が大幅に少なく、炭水化物が大幅に多くなっています。
栄養バランスは、タンパク質8%、脂質47%、炭水化物42%で、ほとんどが脂質と炭水化物で構成されていることが分かります。
賞味期限は1年と比較的長めなので備蓄には適していますが、栄養が豊富な卵の代替品の候補としては、物足りなさを感じます。
豆乳加工品(国内製造)、植物油脂、食塩、野菜エキスパウダー、酵母エキスパウダー/トレハロース、加工でん粉、ゲル化剤(アルギン酸ナトリウム)、乳酸カルシウム、カロチノイド色素、増粘多糖類、(一部に大豆を含む)
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キューピーHOBOTAMAスクランブルエッグ用は家庭用で、内容量60gの商品です。上で紹介した栄養成分や栄養バランスは、業務用のHOBOTAMA スクランブル(容量120g or 1Kg)の商品ページに書かれた数字を載せています
「HOBOTAMA(加熱用液卵風)」の栄養成分と栄養バランスは炭水化物が多め
※kewpie WEBサイト 商品情報 GREEN KEWPIE HOBOTAMA (加熱用液卵風)の数字を元にグラフ化
※グラフをクリックすると拡大して見れます
HOBOTAMA(加熱用液卵風)は脱脂アーモンドパウダーを主原料とした商品で、加熱した料理(オムレツやチャーハン、お好み焼き、パンケーキ、プリンなど)に使えます。
栄養成分は、タンパク質2.5g、脂質2.6g、炭水化物3.3g、その他(食塩相当量)0.4gで、鶏卵生卵の栄養成分(鶏卵生卵:タンパク質12.2g、脂質10.2g、炭水化物0.4g)とは全く異なる構成です。
栄養バランスは、タンパク質28%、脂質30%、炭水化物37%で、メインを占めるのは炭水化物です。
脱脂アーモンドパウダー(アメリカ製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白加水分解物加工品、ぶどう糖果糖液糖/ゲル化剤(増粘多糖類、メチルセルロース)、乳化剤、カロチノイド色素、香辛料抽出物、(一部にアーモンド・大豆を含む)
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HOBOTAMAは常温保存ができず冷凍保存が必要です。賞味期限は製造日から12ヶ月(1年)ありますが、冷凍保存が必要なので備蓄向きとは言えないかもしれません
5) 「カゴメEver Egg」の栄養成分と栄養バランスは炭水化物が多い
※KAGOME WEBサイト 食品 Ever Eggの数字を元にグラフ化
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カゴメが発売した卵の代替品は「Ever Egg(エバーエッグ)」です。
これまでの常識を覆す「未来の卵」という触れ込みで、にんじん、白いんげん豆などの野菜で卵のふわとろ食感や色合いを実現しました。
栄養成分は、タンパク質1.0g、脂質4.9g、炭水化物7.9g、その他10.0gです。
その他には、糖質5.7g、食物繊維2.8g、食塩相当量1.5gなど、これまで紹介した他の卵代替品候補には含まれていない成分です。
栄養バランスは、タンパク質4%、脂質21%、炭水化物33%、その他42%となっており、卵では半分を締めていたタンパク質がわずか4%しか含まれていませんでした(卵の栄養成分:タンパク質50%、脂質42%、炭水化物2%、その他6%)。
食用植物油脂(国内製造)、白いんげん豆ピューレー、にんじん濃縮汁、グラニュー糖、食塩、エンドウたんぱく/トレハロース、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、乳酸カルシウム、ゲル化剤(アルギン酸ナトリウム)、酸化防止剤(ビタミンE)、香料
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Ever EggもHOBOTAMA同様に常温保存ができず冷凍保存が必要です。賞味期限は-18度以下の冷凍保存で製造日から12ヶ月です
まとめ:たまご不足の代替品 乾燥全卵の栄養成分は、卵と変わらず100点満点
卵の値上げや品薄が気になる今、代替品候補として考えられる5つについて、その栄養成分や栄養バランスを調べてみました。
その結果、栄養価の面でも、備蓄のしやすさの面でも「乾燥全卵」が飛びぬけて優れていることが分かりました。
乾燥全卵は、「完全栄養食」と言われる卵を液状にして、加熱殺菌した後にスプレードライ(噴霧乾燥)した商品です。
そのため、栄養成分も栄養バランスも「卵そのもの」と言える結果でした。
栄養成分
生卵:タンパク質12.2g、脂質10.2g、炭水化物0.4g、その他(灰分+食塩相当量)1.4g
乾燥全卵:タンパク質49.1g、脂質42g、炭水化物0.2g、その他(灰分+食塩相当量)5.4g
栄養バランス
生卵:タンパク質50%、脂質42%、炭水化物2%、その他6%
乾燥全卵:タンパク質51%、脂質43%、炭水化物0%、その他6%
加熱殺菌して製造している乾燥全卵は、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などによる食中毒の心配もありません。
賞味期限は12ヶ月~18ヶ月程度になりますがと変わらず小分けして真空保存などすれば、長期保存も可能です。
卵の代替品として備蓄するなら、栄養価が卵と同等で、長期保存ができる「乾燥全卵」がイチオシです。
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