みなさんこんにちは ! ありーなです
卵不足の混乱はかなり収まったけど、卵の値段は上がったままですね。ピーク時の価格を上回る可能性があるってニュースを見たけど大丈夫かしら?
そんな不安がある人に、乾燥全卵を紹介します。乾燥全卵は液状にした卵を加熱殺菌した後にスプレードライしたもので、本来業務用として使われています。栄養成分が卵と変わらない上、粉末のため長期保存ができるという点で卵の代替品としての備蓄に適しています
ぜひ最後までご覧ください
この記事を読むとこのようなことが分かります
目次
乾燥全卵とは
乾燥全卵とは元々業務用に使われているもので、ドーナツやクッキーなどの製造工程で練り込まれ気泡性を活かしてふわっと膨らますために使われているものです。
液状にした卵を加熱殺菌した後にスプレードライ(噴霧乾燥)しているため、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などによる食中毒の心配がありません。
卵(黄身と白身)以外には何も含まれていないため、普通の卵と同じ栄養成分があります。
【スプレードライ(噴霧乾燥)とは】
液体の原料を熱風の中に噴霧して、瞬時に水分を蒸発させ乾燥粉末(顆粒)にする技術
乾燥全卵の見た目・匂い・味
乾燥全卵の見た目はとても淡い黄系の色の細かい粉末です。
匂いと味は少し独特で、私は「堅めのゆで卵を食べた時に口の中に残る黄身の味」と表現しましたが、妻は「おせち料理に入っている何かの味」と言いました。
その独特な味・香りが少し気になるため、普段食べている卵と比較すると美味しさではかないません。
しかし卵が手に入らなくなる未来が来るのであれば、備蓄しておいて後悔はしないでしょう。
今食べている卵を横に並べて味の比較をしなければ、乾燥全卵はまさに「卵」であり「卵料理」として食べてもおいしく感じることができるからです。
乾燥全卵の賞味期限・保存方法
キューピーの乾燥全卵は1Kgのビニール袋に入っており、真空パックではありません。
メーカーが業務用として販売している乾燥全卵の賞味期限1年とされていますが、アマゾンなどで個人向けに販売されているものは既に製造から時間が経っていることもあり得ます。
ちなみに購入後我が家に届いた商品の賞味期限は残り7ヶ月でした。すぐに小分けして真空パックして保存しなおしました
乾燥全卵の使い方
キューピータマゴが出している「キューピータマゴ総合カタログ」には乾燥全卵の基本の戻し率は次のように書かれています。
【乾燥全卵の戻し率(基本)】
乾燥全卵1Kgに3Kgの水を加えると、4Kgの液全卵に相当します。
乾燥全卵を紹介しているいくつかのブログやYouTubeを見ても「乾燥全卵1に対して水3を加える」と紹介されています。
しかしこの1:3という分量割合は、通常の卵と同じ水分含量にするための比率であり、家庭料理をおいしく作るための分量とは異なります。
そこで乾燥全卵と水を何対何で混ぜれば家庭の料理がおいしく作れるかを試してみました。
その結果は後ほど紹介しますが、その前に乾燥全卵をどれくらい使えば普段食べる生卵1個分に相当するのかを調べましたので紹介します。
生卵1個分に相当する乾燥全卵の量は大さじスプーン何杯分か
生卵1個分に相当する乾燥全卵の量を調べてみました。
わが家では普段玉子焼きを作る時は、生卵2個分の液卵を18 x 13cmの玉子焼き用フライパンにを入れて作ります。
そして出来上がる玉子焼きは直径約3.5~4cmで長さが約13cmです。
これとほぼ同じサイズの玉子焼きを作ることを目指し試した結果、乾燥全卵では大さじ6杯(15mlx6=90ml)で同じサイズの玉子焼きが作れることが分かりました。
つまり乾燥全卵大さじ6杯が卵2個分に相当しますので、乾燥全卵大さじ3杯(15mlx3=45ml)が卵1個分ということになります。
乾燥全卵で玉子料理をおいしく作るコツ(混ぜる割合別レシピ)
乾燥全卵1:水3の割合で作った液卵での料理
まず最初に先ほど紹介した「乾燥全卵の基本の戻し率 1:3」の割合で作った液卵をフライパンに流しいれてみました。
その結果、液が薄くさらさらしすぎているためか、すぐに煮立ってしまい料理には向きませんでした。
スクランブルエッグのようにぐちゃぐちゃにして料理することはできましたが、フライパンに焦げ付いてしまうためこれも料理向きとはいえません。
「乾燥全卵の基本の戻し率 1:3」の割合で作った液卵を料理に使うのはおすすめできません。
乾燥全卵1:水2の割合で作った液卵での料理
乾燥全卵1:水2の割合で作った液卵は、さらっとしていますが適度な硬さがあります。
とはいえまだ少し柔らかさが強いため玉子焼きを作るには向いていませんでした。
一方でスクランブルエッグやきくらげの卵炒め、茶碗蒸しはちょうどいい感じで作れました。
乾燥全卵1:水1.5の割合で作った液卵での料理
乾燥全卵1:水1.5の割合で作った液卵は、普段作っている玉子焼きと最も似た感じで調理できました。
出来上がりはふんわりとしていて、味も食感も普段生卵で作るたまご焼と遜色ありませんでした。
この記事のサムネで使っている写真が、乾燥全卵1:水1.5の割合で作った玉子焼きです。
卵かけご飯で使う場合、乾燥全卵1:水1.5~2くらいでちょうど良さそうです。しかし乾燥全卵は黄身も白身もすべて乾燥させているため、生卵特有の白身のニュルニュル感はありません。乾燥全卵に火を入れずに食べると独特の味が際立つため好き嫌いが分かれるところです。とはいえ卵が手に入らない中で卵かけご飯が食べられるというのは貴重です
乾燥全卵1:水1の割合で作った液卵での料理
乾燥全卵1:水1の割合で作った液卵は、ドロッとしていてフライパン全体に伸ばすことも難しいほどでした。
しかし見た目は美味しそうでしたので、もしかしたらホットケーキやクレーブのような形でヘラで伸ばして作る料理には合っているのかもしれません。
まとめ
今回は卵の代用品として備蓄している「乾燥全卵」を使って料理をした結果を紹介しました。
もともと業務用としてドーナツなどを膨らます目的で使われている「乾燥全卵」ですが、卵不足に備えた備蓄用に適した特徴を持っています。
【乾燥全卵が備蓄に向いている特徴】
・加熱殺菌されているため食中毒の心配がない
・スプレードライ(噴霧乾燥)されているため長期保存が可能
乾燥全卵1に対して水3を加えるのが業務用として使う場合の基本の戻し率ですが、家庭で料理に使う場合は乾燥全卵1に対して水1.5~2を加えるくらいがちょうどよい戻し率になります。
乾燥全卵独特の香り・味が気になる人もいるかもしれませんが、今後卵価格が高騰したり卵不足が訪れるとしたら、持っておいて損はしない備蓄品です。
乾燥全卵については、こちらの記事もご覧ください
備蓄の実践ついては、こちらの記事一覧からもご覧ください