みなさんこんにちは ! 管理人のありーなです
いつもの食卓に並ぶ牛肉、豚肉、鶏肉。
実は今、その安定供給が揺らいでいるかもしれません。
地球環境への配慮、家畜の伝染病、生産コストの高騰…。様々なリスク要因が重なり、将来お肉が手に入りにくくなったり、価格が急騰する可能性も。
この記事では、そんな「もしも」に備えるため、お肉を取り巻く現状のリスクを解説し、長期保存が可能で、いざという時に役立つおすすめの牛・豚・鶏肉製品をご紹介します。
賢く備えて食卓の安心を守りましょう!
● 今起きている「お肉」をとりまくリスクについて知りたい!
● 備蓄(長期保存)におすすめな肉製品について知りたい!
そんな方はぜひ続きをご覧ください。

もしお肉が食べられなくなる未来が来たら、それこそ一大事です!長期保存できる肉製品(缶詰など)は種類が少ないため、価格が高騰しているのはある意味仕方がありません。まだ手に入る今のうちに確保しておくことをおすすめします
今我々が食べている「お肉」をとりまくリスク要因


多少落ち着いた感じはしますが、ここ数年、お肉に関してさまざまな出来事が起こっていました。
それは「これまで当たり前に食べていたお肉が、今後ますます手に入りにくくなるのではないか」と心配になるような出来事で、肉好きにとっては大きな懸念材料です。
1) 畜産肉への逆風リスク
- 地球温暖化の原因の一つとして畜産業が指摘される動き(世界規模)
- 代替肉(フェイクミート)の市場拡大
- 培養肉の販売承認と商品化(海外)
- 新たなタンパク源としての昆虫食推進
2) お肉の供給量減少リスク
- 豚熱(CSF)・鳥インフルエンザなどの流行(世界規模)
- 畜産業者の減少(国内の畜産従事者の高齢化、経営悪化、国の政策などによる)
3) お肉価格の高騰リスク
- 国産肉の生産コスト上昇(輸入飼料やエネルギー価格の高騰)
- 国産肉の輸送コスト上昇(物流2024年問題や輸入エネルギー価格の高騰)
- 輸入肉の価格高騰と買い負け(円安やコロナ後のミートショックによる)
1) 畜産お肉への逆風リスク
お肉への逆風リスクとは、畜産によるお肉を減らしつつ、お肉に代わるたんぱく源を増やそうとする流れです。
世界的に、地球温暖化対策として畜産業が温室効果ガス排出の一因とされ、その規模縮小や生産方法の見直しを求める動きが強まっています。
同時に、環境負荷の低い代替タンパク質への関心が高まり、植物由来のフェイクミート市場が拡大しています。
海外では培養肉の販売承認も進んでおり、将来的な食肉の選択肢として注目されています。
さらに、昆虫食も新たなタンパク源として推進されるなど、 畜産肉を取り巻く状況は変化しています。
これらの流れは、消費者の食生活や畜産業のあり方に大きな影響を与える可能性があり、今後の動向が注目されます。
2) お肉の供給量減少リスク
世界各地で発生している豚熱や鳥インフルエンザといった家畜の伝染病は、大規模な殺処分を引き起こし、食肉の供給量を大きく減少させるリスクとなります。
国内においては、畜産農家の高齢化や後継者不足に加え、経営悪化や国の政策なども影響し、畜産業者の減少が懸念されています。
これらの要因が複合的に作用することで、今後、安定した食肉の供給が難しくなる可能性も否定できません。
消費者は、価格変動だけでなく、お肉そのものが手に入りにくくなる状況も視野に入れておく必要があるかもしれません。
農林水産省の畜産統計調査を見ると、肉用牛や豚、採卵鶏およびブロイラーの飼養戸数は、毎年減り続けています。その理由は高齢化や後継者不足、経営悪化によるものと考えられますが、その一方で飼養頭数はほぼ横ばいで推移しています。その背景には一軒一軒の畜産業者が大規模化しているという事情があり、大きな構造転換が起きています
3) お肉価格の高騰リスク
現在、国産肉の生産コストは、輸入飼料やエネルギー価格の高騰により上昇傾向にあります。
さらに、物流業界の「2024年問題」や輸入エネルギー価格の高騰は、輸送コストの増加を招き、国産肉の価格を押し上げる要因です。
一方、輸入肉も円安やコロナ禍後の世界的な食肉需要増加(ミートショック)により価格が高騰しており、日本が海外の食肉を買い負けるリスクも存在します。
これらの要因が重なることで、今後、食卓で安全なお肉を手頃な価格で楽しむことが難しくなるかもしれません。
農林水産省のWEBサイトにある「知ってる?日本の食糧事情 日本の食料自給率」によると、令和5年(2023年)の日本の畜産物自給率は以下の通りです。「食料自給率」は、国産飼料のみで生産可能な割合で、「食料国産率」は、飼料が国産か輸入下に関わらず生産可能な割合です。
「食料自給率」は非常に低いため、輸入飼料やエネルギー価格の高騰に大きな影響を受けるだけでなく、もし輸入が止まれば、一気に畜産物が手に入らない事態となりかねません
カロリーベース 食料自給率 | カロリーベース 食料国産率 | |
畜産物 | 17% | 64% |
牛肉 | 14% | 48% |
豚肉 | 6% | 49% |
鶏肉 | 9% | 65% |
鶏卵 | 13% | 97% |
牛乳・乳製品 | 29% | 63% |
※農林水産省「知ってる?日本の食料事情 日本の食料自給率」「令和5年食料自給率について(PDF)」より一部引用
備蓄(長期保存)におすすめな肉製品


ここからは、備蓄(長期保存)におすすめのお肉製品をご紹介します。
「備蓄するなら、できるだけ体に良いものが良い」というニーズにお応えして、化学調味料や添加物の使用を極力抑えた商品を選びました。
お肉の供給不足や備蓄の重要性が意識され始めると、すぐに品薄になったり価格が高騰したりする可能性のある人気商品ばかりです。
まだ手に入るうちに、早めに買い揃えておくことをおすすめします。
牛肉を使ったおすすめ備蓄(長期保存)食品
伊藤食品 あいこちゃん ご飯にかける牛カルビそぼろ焼肉味
あいこちゃんでおなじみの伊藤食品の最新商品。
ご飯やパン、サラダ、ラーメンなど、トッピングするだけでおいしい牛カルビそぼろ焼肉味です。
牛カルビは輸入ですが、化学調味料・増粘剤不使用で国内自社工場製造です
【原材料名】牛カルビ(輸入)、醤油、粒状大豆たん白、砂糖、白ワイン、ローストオニオン、にんにくパウダー、生姜粉末、(一部に小麦・牛肉・大豆を含む)
※牛カルビは主にアメリカ、オーストラリア等の輸入牛
【内容量】60g(1缶あたり)
【賞味期限】製造日より3年
伊藤食品 あいこちゃん そいたん 畑の肉と牛タンの甘辛醤油そぼろ
【原材料名】牛タン(輸入)、醤油、粒状大豆たん白、砂糖、白ワイン、ローストオニオン、山椒粉末、生姜粉末、(一部に小麦・牛肉・大豆を含む)
【内容量】60g(1缶あたり)
【賞味期限】製造日より3年
Hormel(沖縄ホーメル)発色剤無添加コンビーフハッシュ
【原材料名】牛肉(輸入)、ばれいしょ、食塩、香辛料、砂糖
【内容量】70g(1袋あたり)
【賞味期限】製造日より1年間
豚肉を使ったおすすめ備蓄(長期保存)食品
わしたポーク
沖縄産の豚を使い塩と香辛料、沖縄産黒糖を使って味付けしたランチョンミートです。素材は全て国産で、化学調味料・結着剤・発色剤不使用の商品です。発色剤(亜硝酸ナトリウム等)を用いず塩漬けした「無塩せき」です。鶏肉も使用しています
【原材料名】食肉(豚肉(沖縄県産)、鶏肉(沖縄県産))、ばれいしょでん粉(遺伝子組換えでない)、食塩、黒糖、こしょう
【内容量】200g(1缶あたり)
【賞味期限】製造日から3年


沖縄県産の肉を使っていたわしたポーク(上写真のオレンジラベル)は、価格が高騰して入手できない時期がありました。使用する豚を沖縄産から国内産に変えた新商品(わしたポークJAPAN)を発売したことにより、その時期より価格は落ち着いています
沖縄ホーメル コープポークランチョンミート
【原材料名】豚肉(沖縄県)、ばれいしょでん粉(遺伝子組換えでない)、食塩(海水(沖縄県))、黒糖(沖縄県)
【内容量】200g(1缶あたり)
【賞味期限】製造日から3年
TOMINAGA 無塩せき ポークランチョンミート
富永食品の無塩せきランチョンミートです。保存料・着色料・甘味料不使用、発色剤(亜硝酸ナトリウム)不使用ですが、結着剤や添加物は入っています。前の2つは国内産の素材で作られていましたが、アメリカ産の豚肉を使っている点が特徴です
【原材料名】豚肉(アメリカ)、豚脂肪、結着材料(でん粉、大豆たん白)、食塩、砂糖、香辛料/酸化防止剤(ビタミンC)、香辛料抽出物
【内容量】190g(1缶あたり)
【賞味期限】製造日から3年
鶏肉を使ったおすすめ備蓄(長期保存)食品
HOTEI(ホテイフーズ) 無添加サラダチキン
【原材料名】鶏肉、でん粉、食塩
【内容量】70g(1缶あたり)
【賞味期限】製造日から3年
ミート21ショップ おうち居酒屋 鶏の炭火焼き
ミート21ショップの国産とり肉100%の炭火焼き(塩味)は楽天市場かアマゾンで購入できます。化学調味料(アミノ酸)、香料、保存料無添加の商品で、国産鶏肉100%使用、湯せんしてすぐに食べられる宮崎県の郷土料理です
【原材料名】鶏肉(国産親鶏肉)、食塩、胡椒(塩味)
【内容量】100g(1袋あたり)
【賞味期限】常温保存3年



塩味の他にも、タレ味やガーリックペッパー味、めちゃ辛ファイヤー味、にんにくガツン味、チキンカチャトラーヤ味がありますが、化学調味料(アミノ酸)、香料、保存料無添加の全てが該当するのは塩味だけです
まとめ:牛・豚・鶏肉を備蓄(長期保存)して食料不足に備える
この記事では、畜産への逆風、家畜伝染病による供給不安、飼料やエネルギー価格高騰による値上がりなど、私たちがお肉を食べ続ける上で無視できない様々なリスク要因を見てきました。
これらのリスクに備えるため、化学調味料や添加物を極力抑えた、長期保存可能な牛肉、豚肉、鶏肉のおすすめ備蓄製品をご紹介しました。
いざという時に慌てないためにも、紹介したような商品は品薄になる前に、普段の買い物と合わせて少しずつ備蓄を進めておくことが大切です。
計画的に備え、食の安心を確保しましょう。
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