ポータブル電源

災害の備え(防災)に必要なポータブル電源は、人それぞれ違う

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みなさんこんにちは !

高いお金を出してポータブル電源を買ったことがきっかけとなり、リスクに対する意識が上がり覚悟が固まった ありーな です

「災害はいつどこで起こるか分からない」

そう考えて備蓄をはじめ、ポータブル電源購入を検討しはじめた人も多いのではないでしょうか?

私は以前「防災におすすめのポータブル電源」という記事に書かれたことを鵜呑みにして、そこに書かれていた超大容量機種を買おうとしていた時がありました

しかしその時、ふと思いました…

ありーな

起こりうる災害は住んでいる場所で違ってくるし、被災した時に送れる避難生活の形も人それぞれ違うんじゃないか?

今住んでいる場所は水害や土砂崩れの危険性はありませんが、地震が良く起きる地方です

比較的新しいマンションなので倒壊のリスクは低いはずですが、電気や水は必ず止まるでしょう

その場合は、ソーラーパネルで太陽光発電をしながら自宅で被災生活を送るか、場合によっては近くの避難所に避難することも考えられます

というわけで、災害の備えにポータブル電源を買うのであれば、自分の身に起こりうるリスクと対策を具体的に想定して買った方が良いという内容の記事を書きました

ご自身に降りかかるかもしれない災害を想定しながら

ぜひ最後までご覧ください

「防災」でどんなリスクを防ぎたいかを明確にする

ポータブル電源を「防災」のために購入するのであれば、「防災」という言葉に自分は何を想定しているのかを突き詰めて考える必要があります。

どんなリスクを想定してポータブル電源を備えたいのか」が具体化できれば、選ぶべき機種が分かります。

ポータブル電源は容量が違えば使える時間の長さが違いますし、定格出力や最大瞬間出力が違えば使える電化製品が違います。

サイズや重量の違いで持ち運びのしやすさも変わりますし、ソーラーパネルとセットで持っていればできることの幅も違います。

まずは自分が「どんなリスクをどのように回避したいのか」をイメージしてみてください。

【容量別に見たポータブル電源の強みと弱み】

超大容量
2,000Wh以上
大容量
1,000~1,999Wh
中容量
600~999Wh
小容量
~599Wh
使用可能な時間×
使用可能な家電×
持ち運びしやすさ×

※ 強味があるものから◎○△✖の順で分類しています

1. 災害で起きた一時的な停電を、自宅で乗り来りたい

「短期間(数日間)の停電を乗り切れれば良い」という人向けの機種

ポータブル電源メーカーのWEBサイトで、一番多く書かれている想定はこの使い方です。

災害などで停電が起きた場合、ポータブル電源に蓄えられている電気を使い、復旧までの時間を乗り切ります

停電により冷蔵庫が止まってしまえば中の食材が腐るかもしれません。

冷暖房が使えなければ体調不良に陥るかもしれません。

このような電力消費が大きい電化製品を使いながらできるだけ日常に近い生活を送りたいなら、最も適しているのは超大容量(容量2,000Wh以上)ポータブル電源です。

エコフローならDELTA ProやDELTA Max 2000、ジャクリならJackery 2000Proや1500Pro、ブルーティならEP500やEB200P、AC200Max、AC200Pなどが該当します。

しかしいずれのポータブル電源も、バッテリーに残っている電気がなくなったらおしまいです。

その後は電気が復旧するまで、ポータブル電源は何の役にも立ちません。

そんなとき力を発揮するのが「ソーラーパネル」です。

もし電気が復旧していなくても、ソーラーパネルがあれば自分で電気を作れます。

ありーな

ソーラーパネルで発電した電気をバッテリーに溜めるためには、ポータブル電源を外(パネルの近く)に移動させる必要があります。しかし超大容量ポータブル電源はサイズも重量も大きく、移動させることは結構大変です。ソーラーパネルが繋げられるかどうかは、住んでいる家の状況に左右されます。ソーラーパネル利用については、次の章で説明します。

【おすすめ機種の基本スペック】

製品名 定格出力(W) 最大瞬間出力(W) 容量(Wh) 容量拡張(オプション) サイズ 重量
DELTA Pro 3000 6000 3600 容量21600迄拡張可能 63.5×28.5×41.6 cm 45Kg
DELTA Max2000 2000 4200 2016 容量6048迄拡張可能 49.7×24.2×30.5cm 22Kg
Jackery 2000 Pro 2200 4400 2160 38.4×26.9×30.75cm 19.5Kg
Jackery 1500 Pro 1800 3600 1512 38.4×26.9×30.75cm 17.0Kg
EP500 2000 4800 5100 2台連結可能 50.0×30.0×76.0cm 76Kg
EB200P 2200 4800 2048 44.0×29.6×38.75cm 28.1Kg
AC200Max 2200 4800 2048 容量8192迄拡張可能 44.0×29.6×38.75cm 28.1Kg
AC200P 2000 4800 2000 42.0×28.0×38.6cm 27.5Kg

「突然の停電からパソコンなどの破損も防ぎたい」という人向けの機種

先に説明した「短期間の停電を乗り切る」だけでなく、パソコンなどの電化製品を守りたいという人には、UPS機能付の超大容量ポータブル電源が必要です。

UPSとは無停電電源装置のことで、落雷などによる予期せず停電や電源異常が発生した場合にバックアップ電源として力を発揮します。

ポータブル電源に溜めてあった電力を一定時間流し続けることで、機器の破損やデーターの消失を防ぎます。

パソコンやサーバ、ネットワーク機器などを停電から守りたい人には、ブルーティのEP500やエコフローのDEELTA Proなど、UPS機能付のポータブル電源がおすすめです

ありーな

ポータブル電源をバックアップ電源として使う場合は、壁の電源タップと機器(コンピュータなど)の間に常時接続しておく必要があります。その状態で太陽光発電を利用したいなら、ソーラーパネルから延びるコードを室内に引き込んでポータブル電源につなぐ必要があります。そのためには工事が必要です。

【おすすめ機種の基本スペック】

製品名 定格出力(W) 最大瞬間出力(W) 容量(Wh) 容量拡張(オプション) サイズ 重量
EP500 2000 4800 5100 2台連結可能 50.0×30.0×76.0cm 76Kg
DELTA Pro 3000 6000 3600 容量21600迄拡張可能 63.5×28.5×41.6 cm 45Kg

UPS機能についてはこちらの記事もぜひご覧ください。

https://www.sonaelarena.com/ups/

2.自宅だけでなく、避難する可能性も想定しておきたい

「持ち運びができてできるだけ大容量な機種が欲しい」という人向け

被災状況によっては自宅に留まれずに、どこかに避難しなければならないかもしれません。

避難所で暮らすことや車中泊での生活を余儀なくされることも想定するなら、ポータブル電源は持ち運びできるものでなければ意味がありません。

持ち運びができるポータブル電源はサイズが小さくなる分、容量や定格電力などが小さくなります

容量や定格電力が小さくなるということは、使用できる時間や使用できる家電が限られてしまうことを意味しますがそこは仕方がありません。

ポータブル電源を持ち運ぶことを想定しつつ、災害時でも日常に近い生活を送りたいと考えるなら、容量が1,000~1,500Wh程度のポータブル電源が適しています。

携帯性と容量・定格出力のバランスが優れているのは、エコフローのDELTA2やジャクリの1000Proです。

ポータブル電源を使える時間・使える家電が制限されても携帯性を重視したいという人は、容量が1,000W未満の中容量、小容量ポータブルバッテリーと言う選択肢ももちろんあり得ます。

ありーな

防災用としてポータブル電源を買う場合、個人的には携帯性がとても大事だと思っています。なぜなら災害に会う可能性があるのは自分だけではないからです。もし離れた場所に住む両親や兄弟、友人などが災害に合った場合、持ち運びできるポータブル電源であれば、一時的に貸してあげることができます。

【おすすめ機種の基本スペック】

製品名 定格出力(W) 最大瞬間出力(W) 容量(Wh) 容量拡張(オプション) サイズ 重量
DELTA 2 1500 2250 1024 容量2048迄拡張可能 40.0×21.1×28.1cm 12Kg
Jackery 1000Pro 1000 2000 1002 34.0×26.2×25.5cm 11.5Kg

ソーラーパネルを使って蓄電できる家なのかを確認する

ソーラーパネルの良さは「自分で電気を作れること」で、特に災害などで電気が止まってしまった場合に大きな力を発揮します。

しかし住んでいる家の状況によっては、ソーラパネルとポータブル電源をつなぐのが難しい場合があります。

前章の2.で紹介した「持ち運びしやすいポータブル電源」であれば問題ありませんが、1.で紹介した「サイズが大きく重量のある超大容量機種」の場合は、慎重な確認が必要です。

ポータブル電源を出し入れできるような家か?

ソーラーパネルから蓄電するためには、サイズ大きく重量があるポータブル電源であっても屋外に持ち出せす必要があります。

もし出し入れするための経路が長かったり、階段や段差がある場合はかなり危険で困難です。

またポータブル電源とソーラーパネルを置けるだけの「スペース」も必要です。

つまり写真にあるような「庭のある一軒家」で、「安全に出し入れできる経路が確保できる家」であることが必要になります。

ソーラーパネルのコードを室内に引き込める家か?

もしポータブル電源を屋内に持ち出せない場合でも、ソーラーパネルからのコードを屋内に引き入れることができれば太陽光発電は使えます。

しかしコードを引き入れるために窓を開けっぱなしになってしまうようでは困ります。

冬の寒い日に窓を開けっぱなしにしておくことはできないからです。

つまりこの条件に合うのは「自己所有の家」で「コードを引き込むための工事ができる家」となります。

ベランダにポータブル電源とソーラーパネルを置ける家か?

マンションやアパートに住んでいる場合、大きなサイズのポータブル電源やソーラーパネルを広げて置くことは一般的には難しいでしょう。

前章の2.で紹介した「持ち運びしやすいポータブル電源」であればサイズが小さめなため可能かもしれません。

とはいえサイズが小さめだとしても、ポータブル電源とソーラーパネルを置けるだけの「スペース」がなければ太陽光発電は使えないため事前の確認は必要です。

マンションやアパートのベランダでの太陽光発電については、こちらの記事もご覧ください。

マンションベランダにソーラーパネルを設置して、太陽光発電できるの?賃貸/分譲で確認すること みなさんこんにちは ! ありーなです わが家のマンションのベランダにソーラーパネルを置いたら、太陽光発...

まとめ

災害が起きたときにどんなリスクを回避したいかによって、選ぶべきポータブル電源の機種が異なることは理解いただけたと思います。

記事の中ではおすすめの機種を紹介しましたが、より詳細を確認するためには各社の公式サイトをご覧ください。

エコフローの公式サイトはこちらから入れますが、DELTAシリーズについて以前まとめた記事もございます。

ぜひそちらの記事もご覧ください。

EcoFlow 公式サイトはこちら

https://www.sonaelarena.com/ecoflow-delta/

ジャクリについても公式ページおよび各機種の比較記事をぜひご覧ください。

ジャクリ公式サイトはこちら

https://www.sonaelarena.com/jackery-lineup/

ブルーティについての記事はありませんが、公式ページはこちらからご覧ください。

【BLUETTI JAPAN】 公式サイトはこちら

なお、我が家では防災用/電気代節約用として携帯性が優れた機種を備えていますが、ポータブル電源を効率的に使うために「複数台持ち」をしています。

「複数台持ち」についてはこちらの記事をご覧ください。

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