備蓄・節約

今すべき備えは有事の備蓄‐ 経験したことのない危機への対策

今すべき有事の備蓄
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みなさんこんにちは ! ありーなです

友だちに「食料の備蓄を始めた方がいい」って言われたんだけど、何から始めたらいいのかしら?

ありーな

そんな疑問の声にお応えして、今すべき備蓄についてお話します。今回日本人を待ち受けているのは、誰一人として経験したことがないような危機です。その危機の特徴を把握しながら、今すべき備え、今ならまだできる備えを紹介します

ぜひ最後までご覧ください

この記事を読むとこのようなことが分かります

日本人を待ち受けているのはどんな危機?

私たち日本人はとてつもなく大きな「危機」に直面するかもしれません。

その危機は今いる日本人の誰一人として経験したことがなく、どのように備えればよいのかも分かりません

ネットで「備蓄」と検索すると、出てくる検索結果のほとんどは「災害に備えた備蓄」に関する情報です。

「被災生活を乗り切るには〇日分の食料が必要」といった情報が多く、あくまでも短期の危機をしのぐのが目的です。

しかし災害に備え数日程度の備蓄をしておくだけで、「待ち受けている危機」に立ち向かうことができるのでしょうか?

そこでまず最初に、今日本人を待ち受けているのはどんな危機なのかを紹介します。

「災害の危機」との違いを知ることで、何をどのように備えるべきかを考えるきっかけとしてください。

【日本人を待ち受けている「危機」の特徴】

1) 危機はすでに始まっており、いつまで続くか分からない

2) 危機を深刻化させるきっかけはいたるところに存在する

3) いったん危機が深刻化すると、受ける被害は甚大で、長期化する

4) 数年後、どんな状況になっているのかも分からない

ありーな

日本人は常に災害の危機にさらされていますが、今回待ち受けている危機は災害の危機よりも大きくて深刻です。つまり今回待ち受けている危機に備えておけば、もし災害が起きたときでも対応可能(大は小を兼ねる)です

1) 危機はすでに始まっており、いつまで続くか分からない

「日本人を待ち受けている危機」は実はすでに始まっており、じわじわと我々の生活に影響を与え続けてています。

始まっている危機とは「物価の高騰」であり、食品をはじめとした生活コストが増えることを皮切りに「日本人を待ち受けている危機」が次第に表面化してきます。

ここからは我々の生活に最もダメージを与える「食品価格の高騰」に絞って説明します。

ありーな

今回の危機の厄介なところは、一部の商品だけでなくあらゆる商品で危機が起きるかもしれない点です。食料だけなら食料危機ですみますが、日用品や電化製品など、とくに生活にかかわる商品すべてで危機的状況におちいるかもしれません

もうすでに食料危機に向かいつつあるサイン

何らかのきっかけで食料が手に入らなくなり、飢えに苦しむ状態を「食料危機」といいます。

「食料危機」という言葉をテレビで聞くことはほとんどありませんが、「食品値上げ」という言葉はかなり頻繁に出てきます。

報道によると2022年は2万品目以上が値上げ、2023年は3万5千品目もの食品が値上げされると言われています。

これだけでもかなりの痛手ですが、買った商品を開けてみて「ステルス値上げ(価格は変えずに、内容量を減らす)」に驚かされる場面も増えたのではないでしょうか。

今起きている「食品値上げ」は「食料危機」につながる最初の段階ステップです。

メーカーと消費者の間に立つ食品スーパーが、値上げ分を今のところは吸収してくれています。

吸収してくれている間はまだましですが、最近は食品スーパーが限界に近付いているようなニュースが聞こえてくるようになりました。

最近の報道では食品スーパーの約3割が赤字で、前年度と比べ業績が悪化した企業は7割近くに上ったそうです。

地方では食品スーパーの倒産が相次いでいるという報道もあり、いよいよ次のステップに進んできた感じがしています。

食品価格の値上げは今後も続き、いつまで続くか先が見えません。

その状況から考えると、値上げ分をスーパーが吸収しきれなくなる未来はすぐそこまで来ています

そのときが「食料危機」につながる第2段階です。

2) 危機を深刻化させるきっかけは、いたるところに存在する

「食料危機」につながる第3段階が起きてしまうと、われわれの生活はかなり悲惨で苦しいものになることが予想されます。

できれば第3段階まで進まないことを祈りますが、危機を深刻化させるきっかけはさまざまな所に存在しています。

それは「災害」のように日本国内の一部の地域だけで突然引き起こされるきっかけではありません。

日本人を待ち受けている今回の危機は、国内だけでなく海外での出来事をきっかけに深刻化する恐れがあります。

日本人の努力だけではどうしようもできないという点が、これまでの危機とは大きく異なります。

【食料危機を深刻化させるきっかけ】

① 海外からの輸入が減少 or 停止する

② 日本国内の生産・供給能力が低下する

① 海外からの輸入が減少 or 停止する

ご存じの通り、日本は海外からの輸入に多くを依存しています

日本のカロリーベースの食料自給率38%、原油の中東依存率93%、化学肥料原料の輸入依存率100%

こんな数字を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

今進んでいる物価高騰は、いくつもの出来事が重なり合って引き起こされていると言われています。

海外もしくは世界規模で起きた出来事をきっかけに食料の供給量が減少し、生産・流通コストが増加した結果値上げが起きています

【物価高騰が引き起こされている原因】

・パンデミックによる人手不足

・ロシアとウクライナの紛争

・極端な円安傾向

・天候不要や災害による農作物への被害 など

しかし世界では今、新たな出来事(リスク要因)が次々に起きています

これらは日本への輸入を減少 or 停止させる危険をはらんでおり、何かをきっかけに我々の暮らしを窮地に陥れかねないリスク要因です。

【日本への輸入が減少or停止するかもしれないリスク要因(例)】

・中東で起きている衝突が拡大し、日本に物資を運ぶ海上ルート(シーレーン)が閉鎖されるリスク

・中東で起きている衝突が原因で日本が外国と敵対し、その国からの輸入が止まってしまうリスク

・新たなパンデミックが起こり、各国の経済活動が制限されるリスク

・異常気象や災害が起こり、各国の農作物が打撃を受けるリスク

・G7とBRICS陣営に世界が2分され、食料の囲い込みが行われるリスク など

ありーな

海外からのリスク要因も数多くありますが、今の日本は国内にも多くのリスク要因を抱えています。国内のリスク要因は時間とともに着々と近づいているため、どうしても避けられないリスクと言えます

② 日本国内の生産・供給能力が低下する

輸入コスト上昇や農業人口減少などで国内の食料生産・供給能力はすでに影響を受けてますが、今後さらに悪化するリスク要因を国内にも抱えています。

これらのリスク要因は仕組まれた時限爆弾のようなもので、日本国内の食料生産・供給能力に今後かならず影響をおよぼします

【日本国内の生産・供給能力が低下するリスク要因(例)】

・農業人口の高齢化、農業経営の赤字による離農の増加

・トラックドライバー時間外労働規制(物流の2024年問題)による物流の停滞

・中小企業を中心とした企業倒産件数の増加

・少子高齢化や人材不足

・増税などによる可処分所得のさらなる減少 など

3) いったん危機が深刻化すると、受ける被害は甚大で、長期化する

「災害」がもたらす被害はもちろん悲惨で甚大です。

しかし「食料危機」は、より広範囲でより深刻な被害をもたらします。

もし国内で災害が起きれば、被災地以外からの救援物資やボランティアが期待できます。

大規模災害が起きてかなりの地域が被災したとしても、国内外から手を差し伸べてくれる人はいるでしょう。

しかし食料危機では、そうはいきません。

いったん危機が深刻化すると、最低でも日本全国が同じような苦しい状況に置かれ、世界規模で混乱が生じます。

そうなったらどうすることもできず、食料価格の高騰や食料不足は行きつくところまで行ってしまします

4) 数年後、どんな状況になっているのかも分からない

2年後、私たちの暮らしを取り巻く状況はどうなっているでしょうか?

5年前の私たちなら「来年も再来年も同じような暮らしが続く」と言っていましたが、今から2年後の暮らしについて自信をもって答えられる人はいないでしょう。

我々は今、先を見通せない不安定な時代の中にいることを素直に受け入れ、真剣に考える必要があります

脳みそをフル回転させて数年後をイメージし、今すべきこと、今ならまだできることを全力で取り組むべきです

ありーな

次の章では「今すべき、今ならまだできる備え」について紹介します。このブログでは待ち受けている危機への備えを「有事の備蓄」と呼んでいます

今すべき・今ならまだできる「有事の備蓄」

今から2年ほど前、「物価が高騰する」「異常気象で災害が増える」「戦争が起きる」「ドルが暴落する」というネット上でささやかれるさまざまな噂を目にした私は備蓄を始めました。

当時はよく考えずに急かされるように食料を買い集めていましたが、そのおかげでまだ安いときにある程度の備蓄ができたのも事実です。

それから2年の月日が流れ、幸いにも「深刻な危機」とまでは至っていませんが、当時噂されていたほとんどのことが現実となっていることに驚かされます。

今ではずいぶん高くなりましたが、食品値上げの流れはまだまだこれからも続きそうです。

世界の状況は不安定さを増すばかりで、敷かれたレールを進むかのように「深刻な危機」へ向かっているようにさえ感じます。

だからこそ、まだ備えていない人は今すぐ「備蓄」を始めるべきです。

ここからは生きるために必要な「食料備蓄」について、大切な2つのポイントを紹介します。

ありーな

限られた時間、限られた予算で備蓄を進めるためには、優先順位をつけて取り組むことが大切です。既に価格が高くなっているとはいえ、店に商品はありますし、手が届かないほど高くもなっていません。状況が悪化することを予測するなら「今すべき」であると同時に「今ならまだできる」といえます

有事の備蓄のポイント1. できる限りの備蓄をする

これまでの備蓄と言えば、災害に備え数日分の食料を備蓄したり、ローリングストックをしながら常にある程度の食品を手元に持っておくのが主流でした。

しかしこれから起きる危機には、その程度の備蓄では太刀打ちできません。

「有事の備蓄」にそなえ今すべき大切なポイントの1つ目は、

「できる限り(最大限)の備蓄(買いだめ・買い込み)」

をすることです。

家庭によっては「予算の問題や置き場所の問題であまり備蓄ができない」と言うかもしれません。

しかしこの先数年間を生き抜くためには、できる限りの食料を持っておく必要があります。

「これ以上値段が高くなる前に買う」という意味もありますが、「ある出来事をきっかけに急に食料が手に入らなくなる」ということもあるかもしれません。

特に「みんながやっているからやる」「テレビが言っているからやる」という国民性のある日本では、周りの人が動き出したらもう手遅れです。

そうなる前に、多少無理をしてでも資金と資源を集中し、ある程度の備蓄を進めておくことをおすすめします。

ありーな

食料備蓄の第一歩は、普段よく使う調味料やよく食べる食品の買いだめです。どうせ食べるものなので賞味期限を見ながら目いっぱい買いだめしちゃいましょう。たとえば賞味期限が1年で、1ヶ月に1本使う調味料なら、12本以上買いだめするイメージです

有事の備蓄のポイント2. 長期保存できる食料を備蓄する

先ほどの質問をもう一度考えてみてください。

2年後、私たちの暮らしを取り巻く状況はどうなっているでしょうか?

先ほどと同様、自信をもって答えられた人はおそらくいないのではないでしょうか?

実はこの質問、これからの危機に備えて備蓄をする人にとってとても大切な質問です。

なぜなら2年後の状況が良く分からない(不透明)ということは、食料が手に入らなくなっている未来もあり得るからです。

今購入した備蓄食料の賞味期限が、2年後には切れていたら…

今より高い値段を払ってでも購入できればまだいいのですが、食料が手に入らなければどうすることもできません。

そこで「有事の備蓄」にそなえ今すべき大切なポイントの2つ目は、

「長期保存できる食品を備蓄する」

ことです。

賞味期限が1~2年の食品でも「長期保存」と書かれているものがありますが、ここで言っている長期保存とは「5年以上保存できる食品」です。

5年以上長期保存できる食料は防災セットに入っていることはありますが、個人では意識して買い集めることはあまりないかもしれません。

今回は長期保存できる食品を意識的に買い集めることをおすすめします。

賞味期限が5年ある食料を備蓄してあれば、不透明な状況が続く中、備蓄した食料が数年後に食べられなくなるリスクを減らせます。

ありーな

長期保存できる食料の代表格として缶詰があります。今回紹介した「賞味期限5年以上の食料」にはあてはまりませんが、賞味期限が過ぎても食べられる食料として備蓄に最適です

【缶詰の備蓄について】

ほとんどの缶詰の賞味期限は3年ですが、保存状態が悪くなければ賞味期限を超えても食べても大丈夫です。但し同じ缶詰ばかり食べていると飽きが来る可能性があります。いくつもの種類の缶詰を備蓄するとか、賞味期限5年の長期保存食とあわせて備蓄するとか工夫が必要です

缶詰 賞味期限切れ いつまで サムネ
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また最近は缶詰について次のようなことも言われています。缶詰の需要が一気に高まる可能性もあるため、早めの購入がおすすめです

・アルミ缶製造に電気を大量に使うため、今後缶が手に入りにくくなる
 ⇒缶詰全般が手に入りにくくなる可能性

・鮭や鯖などの漁獲量が激減しており、缶詰価格がすでに高騰している
 ⇒鮭缶・鯖缶などが手に入りにくくなる可能性

・酪農の衰退や家畜への伝染病の蔓延で肉類が手に入らなくなるかもしれない
・mRMAワクチンの家畜への投与が一般的となると生肉を避ける人が出てくるかもしれない
 ⇒肉缶詰の需要が高まる可能性

5年以上の長期保存食品の備蓄については、こちらの記事をご覧ください

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まとめ

今から2年前、ネットでささやかれていたいくつもの噂が、数年後に現実のものとなったことは先ほど話した通りです。

ネット上ではこの先さらなる混乱が起き、苦しい時代がしばらく続くと予想されていますので備蓄の手をゆるめることはできません。

しかし内心では「何も起こらないなら備蓄が無駄になってもいい」とも思っています。

今回の記事では、日本人を待ち受けている危機に備えた「有事の備蓄」のポイントを2つ紹介しました。

1つ目の「できる限りの備蓄をする」は、この段階まで来てしまったからこそ今すぐすべきことですし、今ならまだできることでもあります。

そして2つ目の「5年以上保存できる長期保存食を備蓄する」はついつい見落としてしまいがちなポイントですが、漏らすことなくやっておくべきことです。

1つ目も2つ目もどちらも行うことが必要で、いわば1つ目が「自動車保険」2つ目が短期の「生命保険」といったイメージでしょうか。

これから備蓄を始める人もまだ間に合います。

待ち受けている危機から大切な人を守るためにも、今すぐ行動することが大切です。

備蓄の考え方については、こちらの記事もご覧ください

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エネルギーや食料の不安・価格高騰から大切な家族を守るため、役立つのはポータブル電源と備蓄(食料・日用品など)です。迫りくるリスクにしっかり備える方法やアイデアを紹介します。詳しくは「プロフィール」をご覧ください