このブログではソーラーパネルで作った無料の電気をポータブル電源で使う方法をおすすめしていますが、今回の記事はそれとは少し異なった切り口です。
「停電が起きた時に止まると困るような電化製品」を使っている家庭もあると思いますが、そういう家庭におすすめなUPS(無停電電源装置)機能付のポータブル電源を紹介します。
このUPS機能付のポータブル電源は太陽光発電した無料の電気を使うのが目的ではなく、まさかのときにも対応できる非常用バッテリーとしての意味合いが強くなります。
壁のコンセントと電化製品の間にUPS機能付のポータブル電源をつないでおくことで、通常時も非常時にも電気を途絶えさせることなく電化製品に送ることができます。
停電から大切なものを守るために使える機能です。
この記事を読むと、次のようなことが分かります。
✔ UPS(無停電電源装置)付ポータブル電源の特徴が分かります
✔ UPS機能付ポータブル電源を使うと良い電化製品が分かります
✔ おすすめのUPS機能付ポータブル電源の機種が分かります
是非最後までご覧ください。
大切な人を守るために「将来に備えること」を日々探究している50代の「あり~な」がお伝えします!
目次
UPS(無停電電源装置)付のポータブル電源
UPS(無停電電源装置)とは

UPS(無停電電源装置)とは落雷などによる予期せず停電や電源異常が発生した場合に一定時間電力を流し続けることで機器やデータを保護することを目的とした装置です。
ビジネス用途で使われることが多くオフィスのパソコンやサーバ、ネットワーク機器、店舗のPOS端末や顧客情報端末などに接続して、コンピューターシステムの損傷やデータの消失を守ります。
もしパソコンにUPS機器が接続されてあれば、落雷などにより急な停電が起きたとしても安心です。
それまでコンセントから送られてきた電気が停電と同時に瞬時にUPSに切り替わり、UPSのバッテリーに溜められていた電気を一定期間パソコンに供給します。
これによりコンピューターの破損やデータの消失を防げます。
UPSの目的は停電などによる急な電力停止から機器やデータを守ることです。そのため一般的なUPSは短時間(10分程度)のバックアップを行えるパソコンなどを安全にシャットダウンするためのものです。
UPS(無停電電源装置)付のポータブル電源とは
数は多くありませんがポータブル電源の中にはUPS(無停電電源装置)機能を備えたポータブル電源があります。
UPS機能付のポータブル電源を使えば、仮に停電が起きても電力供給をストップすることなく電化製品を使えます。
難しい技術的な詳細は省きますが、下の図は高齢の親が住む実家にUPS機能付ポータブル電源を備えた場合の使い方の一例です。
親と連絡を取るためのスマートフォンや固定電話、親の安否を確認するための見守りカメラや見守り家電をポータブル電源につないでいます。

通常時(普段)は壁のコンセントから来た電気がUPS機能付ポータブル電源をスルーしてそれぞれの電化製品の動力となります。
このときポータブル電源は満充電されている状態です。

上の図は停電(非常時)起きた時のイメージです。
停電が起きた時にはUPS付ポータブル電源が瞬時に稼働し電化製品に電気を供給します。
つまり停電中でもポータブル電源に溜まっていた電気の分だけ電化製品を使うことができます。
上で説明したとおり、一般的なUPS(無停電電源装置)が停電後に稼働できるのは短時間(10分程度)ですが、UPS機能付ポータブル電源であれば比較的長時間の稼働が可能となります。
UPSと似た機能でポータブル電源の「パススルー機能」があります。パススルーとは充電している間にも給電(電気を使える)できる機能で、停電時のバックアップ電源として使うUPSとは少し異なります。
停電時に止まると困る電化製品の例
ここでは「停電が起きた時に止まると困る電化製品」とはどのようなものがあるのかを見ていきます。
停電はいつ・どこにいるときに起きるか分かりません。
停電発生後にすぐ帰宅できるなら、止まってしまった電化製品をポータブル電源につなぎなおしてリカバリーできるかもしれません。
しかし仕事中かもしれませんし出張中かもしれません。
また何らかの原因で自宅のある地域だけ停電が起き、停電が起きたことすら気づかないことだってあるかもしれません。
高齢の親やペットの見守り家電(見守りカメラ)

離れた場所にいても高齢の親やペット、赤ちゃんなどの様子を見れるのが「見守りカメラ」のメリットですが、災害や停電で電気が止まってしまうと見守りカメラは動きません。
緊急時にこそ安全・安否を確認したいところですが、停電が起きるとその確認ができなくなってしまいます。
高齢者の見守り方法としては大手セキュリティ会社の「見守りサービス」も考えられます。
システムを統括する「ホームコントローラー」には非常時に備えたバッテリーが入っていますが、停電後30分しか持たないそうです。
そう考えると停電時(非常時)の安全・安否確認には、UPS機能付ポータブル電源が最も向いています。
上の図で紹介したように、親と連絡を取るためのスマートフォンや固定電話、親の安否を確認するための見守りカメラや見守り家電を日頃からUPS機能付ポータブル電源につないでおく方が確実で安心感があります。
ペットや生き物の生命維持のための電化製品

ペットを飼っている家は外出中に停電が起きないか心配です。
特に電気が途絶えると命にかかわるような機械を使っている場合はなおさらです。
そのような「止まると困る電化製品」として次のようなものが考えられます。
【停電で止まるとペットの命にかかわるような電化製品】
・熱帯魚(魚)用:酸素注入器(アクアリウム循環装置)、ろ過機、水槽ヒーター
・爬虫類用:パネルヒーター、ろ過装置、保温ライト、紫外線ライト
・犬・猫用:自動餌やり器、自動給水(コンセント型)
品質維持(温度・湿度管理)のための電化製品

停電が起きた時に止まると困る電化製品の最後は「品質保持(温度・湿度管理)のための電化製品」で次のようなものが考えられます。
【品質保持(温度・湿度管理)のための電化製品】
・ワインセラー、日本酒セラー
・ドライボックス:カメラ・レンズを保管する電子防湿保管庫
おすすめのUPS(無停電電源装置)付のポータブル電源
最後にUPS機能が付いたポータブル電源のおすすめ機種を紹介します。

容量268.8Wh、定格出力600Wの超小型ポータブル電源です。最大出力600Wですが、高出力な電化製品の出力を下げる機能が付いており場合によっては600Wから最大 1200W までの電化製品を動かすことができます。簡易UPS(無停電電源装置)機能が付いているので、 停電などにより電力が止まった場合でも、接続している機器に給電をし続けます。

容量5100Wh、定格出力2000Wの超大型ポータブル電源です。容量・出力とも超大型であり、家中のあらゆる調理家電や生活家電を使うことができます。大規模な停電が発生しても安心して生活できる環境を整えたい人向きのポータブル電源です。なおUPSモードをONにしてコンセントにつないで使う場合、日本の一般家庭の電圧と同じ1500W(15AX100V)が定格出力になります。
まとめ
突然の停電が発生すると、いくつかの深刻な問題が発生します。
その一つが突然電気が切れることにより起きる電子機器(パソコンなど)の破損やデータの消失ですが、このリスクから守ってくれるのがUPS(無停電電源装置)で主にオフィスや店舗で使われています。
UPSはコンセントと機器の間に設置され、停電と同時に瞬時に稼働してUPS内に溜めていた電気を機器に供給します。
これにより機器の破損やデータの消失を防ぎますが、UPSが電気を供給するのは機器を安全にシャットダウンするまでの10分程度だけという特徴があります。
一方停電により引き起こされる別の深刻な問題として「止まると困るような電化製品」が止まってしまうこともあげられます。
例えば家庭で使う電化製品としては次のようなものがありますが、その問題を解決してくれるのがUPS機能付のポータブル電源です。
UPS機能付のポータブル電源は、停電が起きたと同時に瞬時に稼働して電化製品に電気を供給します。
ポータブル電源に溜まっている全ての電気を電化製品に供給し続けるため、停電後しばらくは安否確認や生命維持などに力を発揮します。
【家庭で使っている止まると困るような電化製品】
・高齢の親やペットの見守り家電
・ペットや生き物の生命維持のための電化製品
・品質維持(温度・湿度管理)のための電化製品
停電はいつ・どこにいるときに起きるか分かりません。
もし別のところにいた場合、すぐに帰宅できるかも分かりませんし停電が起きたことさえも気づかないかもしれません。
「止まると困る電化製品」を停電後も動き続けてもらうためにはUPS機能付のポータブル電源を使うのが最適です。
大切なものを守るためには事前の備えが大切です。


