ドローン操縦士にポータブル電源が必要な理由とは?選び方とおすすめメーカー3社

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ドローン操縦士にポータブル電源が必要な理由とは


みなさんこんにちは!管理人のありーなです。

ドローンを仕事で使う場合、現場で悩まされるのが「バッテリーの充電」です。

空撮や点検、測量、農薬散布など、ドローンの活躍する場面は広がっていますが、どれだけ高性能なドローンでもバッテリーがなくなれば飛ばすことはできません。

予備バッテリーを何本か用意していても、長時間の作業では使用済みバッテリーを現場で充電しながら運用する必要があります。

そこで役立つのが、車に積んで持ち運べるポータブル電源です。

私自身、最近はドローンによる農薬散布のお手伝いをする機会があり、実際の現場でポータブル電源が使われている様子を見るようになりました。

そこで分かったのが、ドローンの種類や仕事によって、ポータブル電源に求められる性能が大きく違うことです。

空撮などに使われる比較的小型のドローンであれば、1000Whクラスのポータブル電源でも十分活用できます。

一方、農薬散布などに使われる大型ドローンでは、専用充電器をポータブル電源のAC出力につなぎ、複数のバッテリーを次々に急速充電するような使い方もします。

そのため、こうした現場では2000Wh以上(3000Wh以上も検討)の大容量と、複数の充電器を動かせる高い定格出力を備えたモデルが有力な選択肢になります。

さらに、ポータブル電源の残量が減ったら圃場間の移動中に走行充電する、車内に置いたポータブル電源から延長コードで充電器まで電気を届けるなど、実際の現場ではポータブル電源本体のスペックだけでは分からないポイントもあります。

もちろん、大型ドローンを大量に充電する現場では発電機も有力な選択肢です。

この記事では「発電機とポータブル電源のどちらが優れているか」ではなく、ドローン業務でポータブル電源を使うなら、どのような性能・容量が必要なのかという視点から考えていきます。

プロのドローン操縦士の1日の流れを追いながら、現場でポータブル電源が必要になる理由、失敗しない選び方、用途に合ったおすすめモデルまで詳しくご紹介します。



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目次

1. ドローン操縦士の主な仕事内容と現場のリアル

ドローン操縦士の仕事


ドローン操縦士の仕事というと、空から写真や動画を撮影する「空撮」をイメージする方が多いかもしれません。

しかし現在では、建物や設備の点検、測量、農薬散布など、さまざまな分野でドローンが活用されています。

そして、どの仕事にも共通するのが「現場でバッテリーをどう確保するか」という問題です。

ここでは、代表的な仕事と、それぞれの現場で求められる電源について見ていきましょう。



1) 空撮(映像制作・プロモーション)

テレビ番組、CM、映画、観光PR、不動産物件の紹介などに使用する写真や映像を撮影する仕事です。

現場のリアル:
空撮は「待ち」の仕事でもあります。雲の切れ間から光が差し込む瞬間や、マジックアワーと呼ばれる短い時間を狙って、長時間現場でスタンバイすることもあります。納得できる映像が撮れるまでテイクを重ねれば、飛行回数も増え、その分バッテリーを消費します。

電源事情:
何度も飛行するドローンのバッテリーだけでなく、「現場編集」のための電源も必要になることがあります。

撮影した映像をその場でモニターに映して確認したり、ノートPCへデータをバックアップしたりする場合もあるため、ドローン以外の機器にも電力を供給できるポータブル電源が役立ちます。



2) 点検(インフラ・建物・設備)


屋根や外壁、橋梁、鉄塔、太陽光パネルなど、人が簡単に近づけない場所をドローンで確認する仕事です。


現場のリアル:
人間が近づけない高所や危険な場所を、赤外線カメラや高倍率ズームカメラを積んだ「産業用ドローン」で調査します。機体自体が大型で、風に抗いながらホバリングを続けるため、電力消費が非常に激しいのが特徴です。点検する範囲が広ければ、何度もドローンを飛行させる必要があります。

電源事情:
産業用ドローンでは、バッテリーの充電に大きな電力を必要とする機種もあります。そのため、使用する充電器の消費電力を確認し、それに対応できる定格出力を備えたポータブル電源を選ぶ必要があります。




3) 測量(建設・土木)


ドローンで上空から撮影した画像などを利用し、建設・土木現場の測量やデータ収集を行います。

現場のリアル:
広大な土地を一定の高度・速度で網羅するように飛ばす「自動航行フライト」がメインです。数キロメートルに及ぶ現場では、1日中ドローンを出し入れし続ける過酷なスケジュールになります

電源事情:
測量では数千枚におよぶ高解像度写真を撮影します。この膨大なデータを現場で仮処理したり、オフィスへ送るためのハイスペックPC(消費電力が高い)を常にフル充電しておく必要があるため、ACポートの安定した出力が欠かせません




4) 農業(農薬・肥料散布など)

農業用ドローンを使って、農薬や肥料などを農地へ散布する仕事です。

近年では、広い農地を効率よく作業するために大型の業務用ドローンも活用されています。

現場のリアル:
風が穏やかで涼しい「早朝」が勝負です。10リットル以上の薬剤を積んで飛ぶ散布ドローンは、人間で言えばフルマラソンをしているような状態。バッテリーはすぐに(15分程度)空になります。バッテリー交換と充電を繰り返しながら作業を進めます。

電源事情:
農薬散布の現場では、車両を作業拠点として、ドローンのバッテリー交換や充電を行うことがあります。

私がお手伝いしている現場でも、車にポータブル電源を積み、ドローンを飛ばしている間に使用済みバッテリーを次々に充電しています。このように大型ドローンのバッテリーを繰り返し充電する場合、1000Whクラスでは容量が不足するケースもあるため、2000Wh以上、作業内容によっては3000Wh以上の大容量モデルも検討する必要があります。



私自身、最近ドローンによる農薬散布のお手伝いをしていますが、実際の現場ではドローンを飛ばしている間に、使用済みバッテリーを次々に充電していくという運用が行われています




5) 災害調査・捜索など


災害現場では、人が立ち入ることが難しい場所の状況確認や情報収集などにドローンが活用されることがあります。

現場のリアル:
災害現場では、いつ、どこで電源を確保できるか分かりません。また、停電が発生している地域では、通常なら利用できる建物のコンセントも使えない可能性があります。

電源事情:
停電環境が前提となるため、ポータブル電源はまさに命綱。本体の容量だけでなく、走行充電器やソーラーパネルなど、ポータブル電源へ電気を補給できる手段を確保しておくことも重要です。



【ドローンの仕事によって必要なポータブル電源は変わる】


このように、一口に「ドローン操縦士」といっても、仕事内容によって電源事情は大きく異なります。

空撮や点検などの小~中型ドローンであれば、持ち運びやすい1000Whクラスが使いやすいケースがあります。

一方、農薬散布などの大型ドローンでは、複数のバッテリーを繰り返し急速充電するため、2000Wh以上(3000Wh以上も検討)の大容量・高出力モデルが必要になるケースもあります。

つまり、ポータブル電源を選ぶときに重要なのは、

「ドローン用だから〇〇Wh」と容量を決めるのではなく、仕事内容と1日のバッテリー運用から必要な電源を考えることです。



次章では、こうしたドローン操縦士が実際にどのような流れで仕事を行い、1日のどのタイミングでポータブル電源が必要になるのかを具体的に見ていきましょう



2. ドローン操縦士の1日のスケジュール(空撮・点検の例)


ドローン操縦士は、実際にどのような流れで1日の仕事を行っているのでしょうか。

仕事内容や現場によって大きく異なりますが、ここでは空撮・点検業務を例に、一般的な1日の流れを見てみましょう。

まずは、1日の大まかなスケジュールをまとめると次のようになります。



時間帯主な作業現場の裏側とポータブル電源の働き
現場へ移動・機材準備満充電のバッテリーとポータブル電源を準備
午前撮影・点検などのフライトバッテリーを交換しながら飛行
休憩・データ確認使用済みバッテリーを充電、PCなどにも給電
午後撮影・点検を再開充電したバッテリーも使いながら飛行
夕方作業終了・撤収機材を片付け、ポータブル電源の残量を確認します
移動中・帰宅後次の現場への準備走行充電やAC充電でポータブル電源を補充



ポイントは、満充電のバッテリーを使い切って終わるのではなく、使用済みバッテリーを現場で充電しながら循環させることです。

1)朝|現場へ移動・機材を準備する


現場へ到着したら、ドローン本体やバッテリー、送信機などの機材を準備します。

飛行前には機体の状態やバッテリー残量などを確認し、その日の作業に必要な機材をそろえます。

ポータブル電源を使用する場合も、できるだけ満充電に近い状態で現場へ持ち込み、すぐに充電できるよう準備しておきます。



2)午前|バッテリーを交換しながらフライト


準備が整ったら、撮影や点検などのフライトを開始します。

1回飛ばして終わりではなく、飛行 ⇒ バッテリー交換 ⇒ 再び飛行という流れを繰り返すこともあります。

飛行回数が増えるほど充電済みバッテリーは減っていくため、使用済みバッテリーをポータブル電源で充電しておけば、その後のフライトに再利用できます。



3)昼|休憩中もバッテリーを充電する


昼休憩は、午前中に使用したバッテリーを充電する大切な時間でもあります。

現場にコンセントがなくても、ポータブル電源があれば使用済みバッテリーを充電できます。

また、ノートPCやタブレットを使って、撮影データのバックアップや映像・写真の確認、午後の作業内容の確認などを行うこともできます。

つまり昼休憩は、人が休むだけでなく、バッテリーも回復させる時間として活用できます。



4)午後|充電したバッテリーも使って作業を継続する


午後は、予備バッテリーに加えて、午前中に使用して充電できたバッテリーも再び使えるようになります。

使用する ⇒ 充電する ⇒ 再び使用するというサイクルを作ることで、持参した充電済みバッテリーだけに頼るより、長時間の作業に対応しやすくなります。

空撮では撮り直しが発生したり、点検では予定より確認箇所が増えたりする場合もあるため、現場で充電できる環境があることは安心材料になります。



5)夕方|作業終了・撤収


予定していた撮影や点検が終了したら、ドローンや周辺機器を片付けて撤収します。

このとき、ドローンのバッテリーだけでなく、ポータブル電源の残量も確認しておきましょう。

翌日も仕事がある場合は、事業所や自宅へ戻ってポータブル電源を充電し、次の現場に備えます。

また、走行充電器を導入していれば、現場間の移動や帰路をポータブル電源の充電時間として活用することもできます。



農薬散布など大型ドローンでは充電サイクルがさらに重要


ここまで紹介したのは、空撮・点検業務を想定した一例です。

農薬散布など大型ドローンを使う現場では、さらに多くの電力が必要になります。

私がお手伝いしている農薬散布の現場でも、飛行⇒バッテリー交換 使用済みバッテリーを充電⇒ 充電したバッテリーを再び使用というサイクルを繰り返しながら作業を進めています。

大型ドローンでは専用充電器をAC出力につなぎ、複数のバッテリーを次々に充電するため、「何本の予備バッテリーを持っているか」だけでなく、「使ったバッテリーをどれだけ速く次の飛行へ戻せるか」も重要です。

そのため、ポータブル電源を使うのであれば、大容量・高出力に加え、ポータブル電源自体へ素早く電気を補充できることも重要になります。



【ドローン業務では「バッテリーを循環させる」ことがポイント】


ドローン業務におけるポータブル電源は、単にバッテリーがなくなったときの予備電源ではありません。

ドローンを飛ばしている間に使用済みバッテリーを充電し、充電したバッテリーを再び飛行へ戻す。

このサイクルを作ることで、限られたバッテリーを効率よく運用できます。

そして、農薬散布など使用するドローンが大型になるほど、このサイクルを維持するためにより大きな容量・出力・充電能力が求められます。



次章では、このような1日の業務を踏まえて、なぜドローン操縦士にポータブル電源が役立つのかを詳しく見ていきましょう






3. ドローン操縦士にポータブル電源が役立つ2つの理由

ドローン操縦士のポータブル電源選び方



ドローンを仕事で使用する場合、バッテリーの確保は重要な課題です。

予備バッテリーを十分に用意していても、予定どおりの本数で1日の作業を終えられるとは限りません。

ドローンのバッテリー消費は、気温などの環境条件や風、飛行方法、作業内容などによって変化し、想定していたより早くバッテリーが減ることもあります

さらに、撮り直しが発生したり、予定より作業範囲が広がったりすれば、必要な飛行回数そのものが増えることもあります。

充電済みのバッテリーがなくなれば、それ以降ドローンを飛ばすことはできません。

そのため、予備バッテリーを多めに持つだけでなく、現場で使用済みバッテリーを充電できる環境を用意しておくことも、業務を止めないためのリスク管理の一つです。

ここでは、ドローン業務でポータブル電源が役立つ2つの理由を紹介します。

1)使用済みバッテリーを現場で充電して繰り返し使える


ドローンを長時間使用する場合、最も簡単な方法は予備バッテリーを多く用意することです。

しかし、必要な飛行回数に合わせて予備バッテリーを増やしていけば、購入費用も大きくなります。

また、どれだけ予備バッテリーを用意しても、使い切ってしまえばそれ以上飛行することはできません。

そこでポータブル電源があれば、

飛行する ⇒ バッテリーを交換する ⇒ 使用済みバッテリーを充電する ⇒ 充電したバッテリーを再び使用する

というサイクルを作ることができます。

ドローンを飛ばしている時間や休憩時間を充電時間として活用すれば、限られたバッテリーを効率よく循環させられます。



【予備バッテリーとポータブル電源を組み合わせる】


ここで大切なのは、ポータブル電源があれば予備バッテリーが少なくてもよいということではありません。

ドローンの種類や仕事内容に合わせて必要な本数の予備バッテリーを用意し、さらに使用済みバッテリーを現場で充電できる環境を確保しておくという考え方です。

つまり、

予備バッテリーで飛行を継続する使用済みバッテリーをポータブル電源で充電する

という二つを組み合わせることで、長時間のドローン業務に対応しやすくなります。

特に農薬散布など、限られた時間の中で何度も飛行する仕事では、「バッテリーを何本持っているか」だけでなく、「使ったバッテリーをどれだけ効率よく次の飛行へ戻せるか」が重要になります。



2)想定以上のバッテリー消費による業務中断のリスクを減らせる


ドローンの現場では、必ずしも予定どおりにバッテリーを消費するとは限りません。

バッテリーの減り方や実際に飛行できる時間は、さまざまな条件によって変わります。

例えば、

  • 気温などの環境条件
  • 風の強さや向き
  • 飛行速度や飛行方法
  • ドローンの積載量
  • 作業内容
  • 飛行する距離や範囲

などです。

さらに、

「撮り直しが必要になった」
「予定より撮影・点検箇所が増えた」
「農薬散布する範囲が予定より広かった」

など、現場の状況によって必要な飛行回数が増えることもあります。

つまり、出発前に「今日はバッテリー〇本あれば大丈夫」と計算していても、環境や現場の状況によって実際のバッテリー消費量が想定を上回る可能性があるのです。

このような状況で充電済みバッテリーを使い切ってしまえば、それ以降ドローンを飛ばせなくなり、作業を中断せざるを得ません。

だからこそプロのドローン業務では、予定している作業量だけでバッテリー本数を決めるのではなく、想定外の消費にも対応できる余裕を持った電源計画が重要です。

予備バッテリーを十分に用意するとともに、ポータブル電源などを使って現場でも充電できる手段を確保しておくことが、バッテリー不足による業務中断のリスクを減らすことにつながります。






4. 現場で使うポータブル電源の出力ポートの種類と選び方


ポータブル電源には、ACコンセントやUSB-C、USB-Aなど、さまざまな出力ポートが搭載されています。

ドローンの現場では、メインバッテリーだけでなく、送信機やスマートフォン、タブレット、ノートPCなど複数の機器へ電力を供給することがあります。

そのため、単純に「ポート数が多いモデル」を選ぶのではなく、何を・どのポートにつないで・何台同時に使うのかを考えて選ぶことが大切です。

特に農薬散布などの大型ドローンでは、小型ドローンとは電源の使い方が大きく異なります。


出力ポート主な用途ドローン業務での重要度
AC出力ドローン専用充電器・PC・モニターなど
USB-C小型機器・PC・対応機器の充電
USB-Aスマートフォン・周辺機器など
DC・シガーソケット車載機器など

※実際に使用できる充電方法は、ドローンや充電器などの仕様によって異なります。



1)AC出力(コンセント):ドローンバッテリー充電の中心


ドローンのメインバッテリーを充電する際、特に重要になるのがAC出力です。

専用充電器や充電ハブをポータブル電源のACコンセントへ接続することで、家庭のコンセントがない現場でもバッテリーを充電できます。



純正弦波対応モデルを選ぶ


ドローンの充電器やノートPCなどの電子機器を使用するのであれば、家庭用コンセントに近い安定した波形で出力できる**「純正弦波」対応のポータブル電源**を選びましょう。

現在、主要メーカーのポータブル電源では純正弦波を採用したモデルが一般的ですが、購入時には仕様を確認しておくと安心です。



専用充電器・充電ハブを使った充電


ドローンによって充電方法は異なりますが、専用充電器や充電ハブをACコンセントへ接続してバッテリーを充電する機種があります。

特に農薬散布などに使われる大型ドローンでは、AC出力の重要性がさらに高くなります。

私がお手伝いしている農薬散布の現場でも、ポータブル電源のAC出力に専用充電器を接続し、複数のバッテリーを次々に急速充電するという運用が行われています。

このような使い方では、USB-Cポートの数よりも、AC出力の性能を優先して確認する必要があります。



ACポート数だけでなく「定格出力」を確認する


ACコンセントが複数あれば、複数の充電器を接続できます。

しかし、コンセントに挿せることと、同時に使用できることは別です。

例えば2台の充電器を同時に使用するなら、それぞれの消費電力を合計し、ポータブル電源の定格出力の範囲内に収まっているか確認する必要があります。

特に大型ドローンのバッテリーを複数同時に急速充電する場合は、大きな電力を必要とする可能性があります。

そのため、「ACコンセントが何口あるか」だけではなく、「充電器を同時に使ったとき合計何Wになるのか」まで確認することが重要です。



車載して使うなら延長コードも重要


ドローンの現場では、ポータブル電源を車内や荷室に置いたまま使用することもあります。

その場合、ポータブル電源のAC出力から延長コードを使って、充電器まで電気を届ける方法が便利です。

ただし、大型ドローンの急速充電など大きな電力を使う場合は、延長コード側の定格容量にも注意が必要です。

使用する充電器の合計消費電力に対応した製品を選び、コードリールなどを使用する場合もメーカーが定める使用条件や定格を確認しましょう。

また、屋外では雨や朝露などによってプラグや接続部分が濡れないよう注意する必要があります。



2)USB出力(USB-C・USB-A):送信機や周辺機器の充電に便利


ドローンの現場では、メインバッテリー以外にも多くの電子機器を使用します。

例えば、

  • 送信機
  • スマートフォン
  • タブレット
  • ノートPC
  • カメラなどの周辺機器

です。

こうした機器への給電にはUSB-CやUSB-Aが役立ちます。



USB-Cは最大出力を確認する


最近のポータブル電源では、高出力のUSB-Cポートを搭載したモデルが増えています。

USB PD(Power Delivery)に対応した高出力USB-Cポートであれば、対応するノートPCなどをACアダプターなしで直接充電できます

撮影した映像の確認やデータのバックアップを現場で行う場合にも便利です。

ただし、同じUSB-Cでも最大出力はモデルによって異なるため、「USB-Cがあるか」だけでなく「最大何W出力できるか」まで確認しましょう。



小型ドローンではUSB-Cを充電に使える場合もある


小型ドローンの中には、USB-Cを利用して機体や対応する充電機器へ給電できるモデルもあります。

こうした機種では、高出力USB-Cポートを利用することで、ACコンセントを使わずに充電できる場合があります。

一方、農薬散布などの大型ドローンでは専用充電器をAC出力へ接続する運用もあるため、大型ドローン用途ではUSB-CよりAC出力の性能を重視するという違いがあります。

USB-Aは、スマートフォンなどの小型機器やUSB-A対応機器の充電に使える補助的なポートとして考えるとよいでしょう。



「ポートが多い=ドローンに適している」ではない


ポータブル電源を見ると、ACコンセントやUSBポートが多いモデルほど便利に感じるかもしれません。

しかし、ドローン業務で大切なのは、必要な機器を同時に使えるだけの出力があるかです。

例えば、「ドローンバッテリーをACで急速充電もう1台の充電器もACで使用USB-CでノートPCを充電」という使い方をするのであれば、それらを同時に動かせる性能が必要になります。

特に大型ドローンでは、AC出力ポート数だけでなく、複数の充電器を同時に動かせる定格出力があるかを必ず確認しましょう。

空撮などの小~中型ドローンなら、AC出力に加えてUSB-Cの使いやすさも重要です。

一方、農薬散布などの大型ドローンなら、AC出力と定格出力の重要度がさらに高くなります。

つまり、ドローン用ポータブル電源はポートの数だけで選ぶのではなく、「自分が使うドローンや周辺機器を、どのように充電するのか」から逆算して選ぶことがポイントです。



次章ではさらに、ドローン業務に適したポータブル電源を選ぶために重要な、容量・定格出力・本体の充電速度・走行充電・車載性などについて詳しく見ていきます。






5. 失敗しない!ドローン操縦士向けポータブル電源選びのポイント

ドローン農薬散布用ポータブル電源


ドローン業務で使うポータブル電源は、「容量が大きければ安心」というわけではありません。

空撮や点検のように機材を持ち運ぶ仕事と、農薬散布のように車に積んだまま使う仕事では、重視すべき性能も変わります。

ここでは、実際の運用を考えながら確認したい5つのポイントを紹介します。



1)【容量】仕事内容に必要な「Wh」を考える

まず確認したいのが、ポータブル電源の容量です。

必要容量は、使用するドローンのバッテリー容量や充電回数、1日の飛行回数によって変わります。

必要容量の目安を簡易的に計算するなら、

ドローンバッテリーの容量(Wh)× 充電回数 ÷ 0.8(変換ロスを考慮)

※0.8は変換ロスを考慮した簡易的な目安です。実際の変換効率はポータブル電源や充電器、使用環境などによって異なります。


のように考えることができます。

例えば、77Whのバッテリーを5回フル充電すると仮定すると、「77Wh × 5回 ÷ 0.8 = 約481Wh」となり、少なくとも500Wh前後の容量が必要になります。

ただし、実際の現場ではドローン以外にも送信機やPCなどへ給電することがあり、バッテリーの消費量も気温・風・積載量・飛行方法などによって変わります。

そのため、計算上ギリギリの容量ではなく、余裕を持った容量を選ぶことが重要です。

目安としては、

用途容量の目安
趣味・小規模な空撮300~500Wh程度
空撮・点検・測量など本格業務1000Wh以上
長時間業務・大型ドローン2000Wh以上
農薬散布など大量の充電が必要な用途2000Wh以上(3000Wh以上も検討)

※上記はあくまで目安です。必要な容量は、ドローンのバッテリー容量や充電回数、使用する充電器、周辺機器、作業時間などによって大きく異なります。実際の使用条件から必要容量を計算し、余裕を持ったモデルを選びましょう


と考えると分かりやすいでしょう。

特に農薬散布などでは、複数の大型バッテリーを繰り返し急速充電するため、1000Whクラスでは足りない場合があります。



2)【定格出力】急速充電器を同時に使えるか


容量と同じくらい重要なのが定格出力です。

「容量」がどれだけ電気を蓄えられるかを表すのに対して、定格出力はどれだけ大きな電力を同時に使えるかに関係します。

小型・中型ドローンの充電器であれば数百W以内に収まる場合もありますが、産業用や大型ドローンでは充電器そのものが大きな電力を必要とします。

さらに、充電器A充電器BノートPCのように複数の機器を同時に使用すれば、必要な出力は合計されます。

そのため、ポータブル電源を選ぶ際は、「使用するすべての充電器や機器の消費電力を合計し、それを上回る定格出力を確保する」ことが基本です。

特に農薬散布など、大型ドローンのバッテリーを複数同時に急速充電する場合は、2000W以上の高出力モデルが必要になるケースもあります。

実際に必要な出力は、使用するドローンと充電器の仕様を必ず確認しましょう。



3)【充電・リカバリー性能】ポータブル電源自体を素早く補充できるか


ドローンバッテリーを何度も充電すれば、ポータブル電源側の残量も減っていきます。

そのため業務用途では、「どれだけ電気を蓄えられるか」だけでなく、「使った電気をどれだけ早く戻せるか」も重要です。



移動時間を活かせる「走行充電」


車で複数の撮影場所や圃場を移動する仕事では、走行充電との相性が非常に良くなります。

例えば農薬散布なら、ドローンを飛ばすポータブル電源でバッテリーを充電次の圃場へ移動移動中にポータブル電源を走行充電という運用ができます。

移動時間をそのまま充電時間として活用できるため、長時間の業務では大きなメリットになります。

そのため、車載運用を前提にするなら、高出力の走行充電器に対応できるモデルかどうかも確認しておきたいポイントです。



ソーラー充電は長期・遠隔地での補完手段


ソーラーパネルを使えば、商用電源のない場所でも太陽光からポータブル電源へ電気を補給できます。

ただし、ソーラー発電は天候や時間帯によって発電量が大きく変わり、短時間で大量の電力を補給する急速充電には向いていません。

特に農薬散布など、ドローンバッテリーを次々に充電して大量の電力を消費する現場では、ソーラー充電だけで消費した電力を補い続けるのは現実的ではない場合があります。

そのため、ドローン業務では走行充電やAC充電を主な充電手段とし、ソーラー充電は長期撮影や災害調査、電源を確保しにくい場所での補完手段として考えるのがよいでしょう。



4)【USB-C PD出力】PCや周辺機器を急速充電できるか


ドローンの現場では、メインバッテリー以外にも、

  • 送信機
  • スマートフォン
  • タブレット
  • ノートPC

など多くの電子機器を使用します。

そのため、高出力USB-Cポートがあると便利です。

USB PD(Power Delivery)に対応した高出力USB-Cポートであれば、対応するノートPCなどをACアダプターなしで直接急速充電できます。

目安として、65W以上あれば多くのモバイルPCに対応しやすく、100W以上に対応したモデルならさらに余裕があります。

また、USB PD 3.1に対応し、140Wクラスの出力が可能なモデルもあります。

ただし、高出力充電を利用するには、

  • ポータブル電源側
  • 接続する機器側
  • USB-Cケーブル側

のすべてが対応している必要があります

なお、農薬散布など大型ドローンではメインバッテリーの充電にAC出力を使うため、USB-Cは主にPCや周辺機器向けと考えると分かりやすいでしょう。



5)【重量・車載性】仕事によって「軽さ」の重要度は変わる


ポータブル電源の重量をどこまで重視するかは、ドローンの仕事内容によって変わります。

空撮や点検など、駐車場所から離れた離着陸ポイントまで機材を持って移動する仕事では、ポータブル電源が重すぎると大きな負担になります。

このような用途では、必要な容量・出力を確保したうえで、できるだけ軽量で持ち運びやすいモデルを選ぶことが重要です。

一方、農薬散布などでは事情が異なります。

車で圃場を移動し、ポータブル電源を車内や荷室に積んだまま使用するのであれば、頻繁に持ち運ぶ必要はありません。

このような用途では、軽さよりも容量・定格出力を優先する方が実用的です。

多少重くても、大容量・高出力で複数のドローンバッテリーを繰り返し急速充電できるモデルの方が、長時間の作業には適しています。

つまり、

人が持って移動する空撮・点検: 軽さ・持ち運びやすさも重要

車載したまま使う農薬散布: 重量より大容量・高出力を優先

と考えると分かりやすいでしょう。

また、車載して使う場合は重量だけでなく、荷室に収まるサイズや設置場所、走行中に動かないよう固定できるか、使用時に吸排気口を塞がないかなども確認しておきましょう。





6. ドローン操縦士におすすめのポータブル電源メーカー3選


ここまで解説してきたように、ドローン業務に必要なポータブル電源の性能は仕事内容によって大きく異なります。

空撮や点検など、ポータブル電源を持って移動することが多い仕事なら、1000Wh以上を目安に容量と持ち運びやすさのバランスが重要です。

長時間の業務や大型ドローンなら2000Wh以上、農薬散布など複数の大型バッテリーを繰り返し急速充電する場合は、2000Wh以上(3000Wh以上も検討)の大容量モデルも選択肢になります。

そのため、特定の3機種をすべてのドローン操縦士におすすめするのではなく、ここではドローン業務との相性がよいメーカーを3社紹介します。

仕事内容に合ったメーカーを選び、その中から必要な容量・出力を備えたモデルを探してみてください。



1)DJI(ディージェイアイ)|ドローンメーカーならではの相性の良さが魅力


DJIは、世界的に知られるドローンメーカーであり、ポータブル電源「DJI Power」シリーズも展開しています。

ドローンを作っているメーカー自身がポータブル電源を開発していることが、DJIを選ぶ大きな理由です。

一般的な家電への給電はもちろん、対応するDJI製ドローンとの組み合わせを考えた充電環境を構築できることが強みです。

特にDJI製ドローンを仕事で使用している方なら、まず検討したいメーカーといえるでしょう。

ただし、同じDJI製品でもドローンやバッテリーによって対応する充電方法は異なります。購入する際は、使用している機体・バッテリー・充電器との対応状況を確認してください。


こんなドローン操縦士におすすめ

DJI製ドローンを中心に使用している方や、ドローンとポータブル電源を同じメーカーでそろえたい方におすすめです。



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2)Dabbsson(ダブソン)|車載して使うなら安全性にも注目


Dabbsson は、半固体リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したポータブル電源を展開しているメーカーです。

ドローン業務では、ポータブル電源を車に積んで現場へ移動する使い方も多くなります。

特に農薬散布では、圃場を車で移動しながら、車内や荷室に置いたポータブル電源からドローンバッテリーを充電することも考えられます。

そこで重視したいのが、バッテリーの安全性や耐久性です。

Dabbssonの半固体リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルは、安全性を重視してポータブル電源を選びたいドローン操縦士にとって有力な選択肢になります。

ただし、ポータブル電源が高温の車内でも無条件に安全に使えるという意味ではありません。

夏場の閉め切った車内などは非常に高温になるため、各製品の動作温度・保管温度を守り、適切な換気や温度管理を行うことが大切です。

こんなドローン操縦士におすすめ

農薬散布など車載で使用する機会が多い方や、容量・出力だけでなくバッテリーの安全性も重視したい方におすすめです



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3)EcoFlow(エコフロー)|急速充電と走行充電を活かしたい人に


EcoFlow は、ポータブル電源本体の充電速度や、車を活用した充電環境を重視したいドローン操縦士に注目したいメーカーです。

ドローン業務では、ドローンバッテリーを充電するほどポータブル電源側の残量も減っていきます。

そのため、ポータブル電源は「容量が大きい」だけでなく、使った電気を次の仕事までにどれだけ素早く補充できるかも重要です。

例えば仕事を終えて帰宅したあと、翌朝には再び現場へ向かわなければならない場合、ポータブル電源を短時間で充電できれば次の仕事に備えやすくなります。

また、車で現場を移動する仕事では、走行充電を活用できることも大きなメリットです。

農薬散布のように複数の圃場を移動する場合、

現場でドローンバッテリーを充電 ⇒ 移動中にポータブル電源を充電 ⇒ 次の現場で再び使用

という運用もしやすくなります。

こんなドローン操縦士におすすめ

1日に多くの電力を使う方、連日の仕事でポータブル電源を素早く充電したい方、現場間を車で移動しながら走行充電を活用したい方におすすめです





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まとめ:仕事内容に合ったポータブル電源でドローン業務を支えよう


ドローンは、空撮だけでなく、点検・測量・農薬散布など、さまざまな仕事で活用されています。

そして、ドローンを仕事で使ううえで欠かせないのがバッテリーの管理と電源の確保です。

気温や風、飛行方法、積載量、作業範囲などによってバッテリーの消費量は変わり、予定より飛行回数が増えることもあります。

充電済みバッテリーを使い切ってしまえば、それ以上ドローンを飛ばすことはできません。

だからこそ、十分な予備バッテリーを用意するだけでなく、使用済みバッテリーを現場で充電できる環境を整えておくことも、業務を止めないためのリスク管理になります。

ただし、必要なポータブル電源は仕事内容によって異なります。

空撮や点検など、機材を持って移動する仕事では、必要な容量・出力を確保しながら持ち運びやすさも重視したいところです。

一方、農薬散布など車載したまま大型ドローンのバッテリーを繰り返し充電する仕事では、重量よりも大容量・高出力・急速充電・走行充電への対応を優先した方が実用的です。

目安として、空撮・点検などの本格業務なら1000Wh以上、長時間業務や大型ドローンなら2000Wh以上、農薬散布など大量の電力を必要とする場合は2000Wh以上、場合によっては3000Wh以上も検討するとよいでしょう。

今回おすすめしたDJI、Dabbsson、EcoFlowにも、それぞれ異なる強みがあります。

大切なのは「ドローン用ならこの1台」と決めることではなく、自分が使うドローン、充電器、1日の飛行回数、移動方法などから必要な性能を考えることです。

  • 予備バッテリーを用意する
  • 現場で使用済みバッテリーを充電する
  • 必要なら移動中にポータブル電源も充電する


こうした電源環境を整えておけば、想定以上にバッテリーを消費した場合にも対応しやすくなります。

ドローンを仕事の道具として安定して使い続けるためにも、仕事内容に合ったポータブル電源を選び、「現場で電気に困らない環境」を作っておきましょう。




\業務・法人向けポータブル電源の選び方をもっと詳しく知りたい方はこちら/

\農業でのポータブル電源活用についてはこちら/




本ブログ管理人の【ありーな】です。

私は会社員時代に抱いた危機感から25年以上のキャリアを辞め、5年以上にわたりさまざまな分野の「備え」を徹底的に実践してきました。

世界的な混乱を乗り越える中で、「エネルギーの自立」こそが不安定な時代を生き抜くカギだと確信し、ポータブル電源の運用に注力してきました。

当ブログは、ポータブル電源の専門サイトとして、以下の価値を提供します。

1. 実証された情報
2. 失敗しない選定
3. 最新の動向

「ポータブル電源のことは、まずこのブログで調べる」。そう言っていただけるよう、不安を安心に変える実践的な電力確保のノウハウを発信し続けます。どうぞご期待ください
ドローン操縦士にポータブル電源が必要な理由とは

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