みなさんこんにちは ! ありーなです
世界情勢を見ていると、この先の暮らしがとても不安です。戦争によるエネルギーへの影響が特に心配なので、何が起きても大丈夫な体制を今のうちに整えておきたいのですが
そんな声にお応えして、今回の記事ではポータブル電源で作る家庭用バックアップ電源を紹介します。すごく大きな仕組みなのでお金もかなりかかりますが、万が一に備えて、できる限りのことをしておきたいという人はぜひご覧ください
この記事を読むとこのようなことが分かります
【この記事でわかること】
ぜひ最後までご覧ください
記事内で紹介しているEcoFlow スマートホームパネルは、2023年11月現在EcoFlow 公式オンラインストアの商品ページではすべて「売り切れ」となっています。公式アマゾン店、公式楽天市場店、公式Yahoo!店でも販売はされていませんのでご了承ください。
なおEcoFlowスマートホームパネルはエコフローのセールでほとんど割引がされない商品で、2023年は年度前半に行われたセールで数回出品されたのみとなっています
目次
日本人の停電リスクは災害だけではない
「停電」と聞くと、日本人は「突然起きる災害による停電」を思い浮かべるのではないでしょうか?
災害大国日本では、被災による「停電リスク」は常に付きまといますが、逆に言えばこれまで災害以外の停電リスクは考える必要がなかったとも言えます。
しかし最近の日本では、災害以外で起きる停電のリスクも想定しておく必要がありそうです。
それは輸入が滞ることによって引き起こされる停電のリスクです。
平和だった今までは、海外から輸入されるエネルギーや食料、工業製品や原材料などを当たり前のように消費してきました。
しかし世界中で混乱が続き、その当たり前のことが当たり前でなくなるリスクがいよいよ高まっています。
中国の武漢で始まり世界中に広まった1つの病気が、我々の暮らしをこれほどまで長く縛り付けることを数年前に予想できたでしょうか?
ウクライナとロシアの間で起きた紛争が2年近くも続き、終わったか終わってないかも分からない内に、イスラエルとハマスの衝突がおきるなんて、だれが予想できたでしょうか?
世界では予測できないようなことが、次々に起きています。
生活の多くを海外からの輸入に頼っている日本人は、海外で起こりうるリスクに敏感になる必要があります。
外国で起きた出来事で、もし日本への輸入が止まってしまったら…
大切な人や自分を守るために、生きるために必要な電気や食料の備えをしてく方が良いのは間違いありません。
商品やサービスの価格が上がったとはいえ、今はまだお金を出せば欲しいものが手に入ります。お金を出しても物が買えない未来が来る前に、今ならできることを今すぐ行動し、今後に備えることが大切です
石油や天然ガスの輸入が止まると、国内で必要な電気を十分発電できなくなるかもしれません。停電や計画停電のリスクに備え、必要な電気を確保するための家庭用バックアップ電源を持つのも一つの方法です。ポータブル電源を使ったバックアップ体制を作る方法を紹介します
ポータブル電源でバックアップ体制を作る方法
1) 家全体の電力が自動で切り替わるバックアップ電源
停電が起きたとき家全体の電力を自動でポータブル電源に切り替える仕組みは、EcoFlowのスマートホームパネル で構築できます。
家庭の分電盤とEcoFlowのスマートホームパネルを接続するために、資格を有する電気工事士に工事を依頼する必要がありますが、接続後は電気会社からの電力(グリッド)とポータブル電源からの電力(電源ステーション)の両方を切替えながら使えます(スマートホームパネルで使えるのは100V 10回路のみ※)。
EcoFlowのスマートホームパネルには容量3600WhのDELTA Pro をつないで使いますが、DELTA Proはエクストラバッテリー最大2台の接続が可能で容量を最大10800Whまで増やせます。
またDELTA Proを2台連結することも可能で、DELTA Proそれぞれにエクストラバッテリーを各2台つないだ場合、容量は最大21600Whまで増やせます。
スマートホームパネルの設定・操作はスマートフォンのアプリから行いますが、次のようなことが可能です。
【スマホでできるスマートホームパネルの設定・操作】
✔ 使用する電力の切替設定
停電時のポータブル電源からの給電方法、ポータブル電源からの給電時間設定、ポータブル電源の電力が無くなったときのグリッドからの給電切替など
✔ ポータブル電源への充電設定
夜間電力料金時のポータブル電源への充電、ソーラーパネルからの充電など
✔ 使用電力量の確認
グリッド/ポータブル電源からの電力使用量(日週月単位)
【200V回路の使用について】
スマートホームパネルで使えるのは100V 10回路分ですが、100Vを2回路使えば200Vの回路もつなぐことが可能です。但しDELTA Pro2台を連結されないと200Vの回路は使えません
2) 一部の電化製品の電力が自動で切り替わるバックアップ電源
停電が起きたとき一部の電化製品の電力が自動でポータブル電源に切り替わる仕組みは、EPS機能の付いたポータブル電源であれば構築できます。
EPSとは無停電電源装置(Emergency Power Supply)のことで、停電時に一定時間電気を供給する装置です。
EPS機能がついたポータブル電源は、突然停電が起きた時でも電気の供給をグリッドからポータブル電源に瞬時(20~30ms以内)に切り替えてくれるため、突然電気が切れては困る電化製品の使用に便利です。
【EPS機能があると便利な電化製品の例】
・電気が落ちると故障やデータ紛失の恐れがあるデスクトップパソコン
・ペットや生き物の生命維持のための電化製品
・高齢の親やペットの見守り家電
・温度や湿度管理が必要な電化製品 など
ポータブル電源のEPS機能を使うためには、家庭のコンセントとポータブル電源のAC入力ポートを常時つなぎ、電化製品のコンセントをポータブル電源のAC出力ポートに刺しておく必要があります(上図参照)。
3) 電力を手動で切り替えるバックアップ電源
停電が起きたとき手動で電力を切り替えるのは、どんなポータブル電源でも可能です。
但し家庭用バックアップ電源として、停電時でも普段使っている電化製品を動かしたいなら、いくつかの条件を満たすポータブル電源が適しています。
【バックアップ電源として適しているポータブル電源の条件】
✔ 容量が大きく、たくさんの電気を溜めておける
✔ 定格出力が大きく、同時にいろいろな電化製品を動かすことができる
✔ 家庭にある200Vの電化製品も動かせる
✔ 電化製品のある場所に動かす必要もあるため、移動がスムーズに行える
✔ 停電時に自分で電気を作るため、ソーラー充電機能が高い
次にバックアップ電源としておすすめのポータブル電源の機種を、1)~3)の用途に合わせて1台ずつ紹介します
1) 家全体の電力が自動で切り替わるバックアップ電源のおすすめ
EcoFlow スマートホームパネルとDELTA Pro
おすすめの1つ目は「1)家全体の電力が自動で切り替わるバックアップ電源」として紹介した、EcoFlow スマートホームパネルとDELTA Proのセットです。
スマートホームパネルはDELTA Pro1台をつなげば使えますが、1台では定格出力3000W、容量3600Whしかないため、自分の使い方に合わせてポータブル電源やエクストラバッテリーの増設が必要です。
✔ 同時にいくつもの電気を使う想定なら、DELTA Proを2台連結して定格出力を上げる(3000W⇒6000W)
✔ 200Vの電化製品(エアコンやIHクッキングヒーター)を使うなら、DELTA Proを2台連結して使える電圧を上げる(100V⇒200V)
✔ 電化製品をより長く使いたいなら、エクストラバッテリーを増設し容量を上げる(3600Wh⇒7200W:1台追加⇒10600Wh:2台追加)
✔ 更に容量を上げたいなら、DELTA Proを2台連結とエクストラバッテリー増設を組合わせる(10800Wh:DELTA Pro1台+エクストラバッテリー2台⇒21600Wh:2台分Max)
✔ 停電時でも自分で電気を作る体制を作るため、ソーラーパネルを用意する
スマートホームパネルとリレーモジュールセット
スマートホームパネルとリレーモジュールのセット です。通常価格198,000円のセットで15Aのリレーモジュールが1個、20Aが10個、30Aが2個ついていますバラバラに購入する場合は、スマートホームパネルのみ(165,000円)、リレーモジュール(15A、20A、30A各2,970円)でも販売しています。またDELTA Pro1台の付いたDELTA Pro+スマートホームパネルセット(618,860円)もあります
2023年11月現在、EcoFlowスマートホームパネルは、EcoFlow公式オンラインストアで「売り切れ」、アマゾン、楽天、Yahoo公式店での取り扱いはありません
EcoFlow DELTA Proポータブル電源
DELTA Pro は定格出力3,000W、容量3,600Wh、最大瞬間出力6,000Wのリン酸鉄のポータブル電源です。通常価格440,000円ですが、このほかにもDELTAProの2台セットやDELTAProとエクストラバッテリーのセットなども販売されています
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
DELTA Pro 専用エクストラバッテリー
DELTA Pro 専用エクストラバッテリー は、通常価格1台330,000円の商品です。DELTA Pro1台につきエクストラバッテリーを2台接続可能で、容量3600Whのエクストラバッテリーを1台連結すると7,200Wh、2台連結すると10,800Whに拡張できます
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
400W ソーラーパネル
400Wソーラーパネル は400Wの出力を誇る折り畳み式ソーラーパネルで通常価格126,500円の商品です。サイズが横236.5×縦105.8×厚さ2.5cmで重さ16Kg、変換効率が最大22.6%の高出力のソーラーパネルです。パネルにはフッ素樹脂ETFEフィルムで覆われた高耐久な太陽電池モジュール用の充填材(封止材)と繊維ガラスが使用され、IP68防塵・防水規格に準拠し塵埃や水からセルを保護します。DELTA Pro1台に対し最大3枚接続できます
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
2024年1月にEcoFlow社から容量6000Whのリン酸鉄リチウムイオン電池ポータブル電源、DELTA Pro ULTRAが発売されました。
DELTA Pro ULTRAはDELTA Proをしのぐスペックを誇り、家庭用バックアップ電源としてはイチオシの機種ですが、現時点では日本で対応するスマートホームパネルの発売はされていません。
そのため家全体の電力を自動で切り替えることはできませんが、家庭用バックアップ電源としてはおすすめの機種ですので紹介します
EcoFlow DELTA Pro ULTRA
DELTA Pro ULTRA は2024年1月に発売された超超大容量ポータブル電源です。家庭用バックアップ電源に特化した機種で、1つのインバーターに最大5台のバッテリーをつなぎ容量を最大30000Kwh(約10日分の電力) まで増やせます(1台だと6000Wh)。定格出力6000W、最大瞬間出力9000Wで、単相100Vだけでなく200Vが可能なため家庭にある全ての電化製品を動かせます。ソーラー最大入力W数が5600Wもあり、わずか1時間で1日分の電気を作れるのも特徴です。0msで切り替わるUPS(無停電電源装置)機能や、出力2000W以下のときの騒音レベルが0dBという他のポータブル電源にない特別な特徴も備えています
2) 一部の電化製品の電力が自動で切り替わるバックアップ電源のおすすめ
Bluetti AC300+B300
一部の電化製品の電力が自動で切り替わるバックアップ電源とは、すなわちEPS(無停電電源装置)機能搭載のポータブル電源ですが、このタイプの機種でのおすすめはBluetti AC300+B300 です。
最近発売されるポータブル電源にはEPS機能が搭載されていることが多くなりましたが、その中でもバックアップ電源としてBluetti AC300+B300をおすすめするのは次の理由からです。
【EPS搭載機種の中でもBluetti AC300+B300をおすすめする理由】
✔ 容量、定格出力、電圧の拡張性が高い
✓ バッテリー(B300)最大4台連結で容量を12288Whまで拡張できる(容量3072Wh⇒12288Wh)
✓AC300を2台連結できるため、容量も定格出力も電圧も2倍にできる(容量 最大12288Wh⇒24576Wh、定格出力3000W⇒6000W、電圧100V⇒200V)
✔ AC出力ポート数が多く、より多くの電化製品を接続できる
Bluettiには「AC500+B300S」というエクストラバッテリーを最大6台連結し最大18432Whまで容量を拡張できる機種があります。拡張できる容量だけ見ると「AC300+B300」の12288Whより大きいのですが、ポータブル電源(AC500)を2台連結できないため、AC300を2台連結したときの「AC300+B300」最大容量24576Whより劣ります
Bluetti AC300+B300
Bluetti AC300+B300 は、本体とバッテリーを分けたモジュール式ポータブル電源で、通常価格399,800円の商品です。100-120V 20AのACポートが7つあり、家庭の電化製品を並行して使うのに便利な上、アプリの遠隔操作、ワイヤレス充電、UPS、タッチスクリーンも付いています。EVステーションや風力発電機(オプション)からの充電も可能なためバックアップ電源としての汎用性が高い機種です
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
B300エクストラバッテリー
B300エクストラバッテリー は、AC300(容量3072Wh)につなぎ最大12288Whまで拡張できる通常価格252,780円のバッテリーです。エクストラバッテリーにも出力ポート(USB-Ax1、USB-Cx1、シガーx1口)が付いて電化製品に給電できるだけでなく、PV入力ポートも付いているのでソーラーパネルをつないでソーラー充電することも可能です
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PV350ソーラーパネル
Bluetti PV350ソーラーパネル はブルーティ最大の出力(350W)を持つ折り畳み式ソーラパネルで通常価格99,800円の商品です。サイズは横2400×縦905mmで重さ13.9Kg、変換効率が最大23.4%と高性能です。最新型ETFE素材を採用し耐久性、安全性に優れており、MC4ケーブル採用で他社ポータブル電源との汎用性が高いのも特徴です
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
3) 電力を手動で切り替えるバックアップ電源のおすすめ
Jackery 2000Plus
停電時に電力を手動で切り替えるだけならどんなポータブル電源でも可能ですが、ポータブル電源をバックアップ電源として使うのであればJackery 2000Plus がおすすめです。
その理由は次の通りです。
【バックアップ電源としてJackery 2000Plusをおすすめする理由】
✔ 容量、定格出力、電圧の拡張性が高い
✓ エクストラバッテリー(Jackery Battery Pack 2000Plus)最大5台連結で容量を12256.8Whまで拡張できる(容量2042.8Wh⇒12256.8Wh)
✓Jackery 2000Plusを2台連結できるため、容量も定格出力も電圧も2倍にできる(容量 最大12256.8Wh⇒24513.6Wh、定格出力3000W⇒6000W、電圧100V⇒200V)
✔ ハンドル、キャスター(車輪)が付いているのでスムーズに移動できる
✔ ソーラー入力W数が高く、充電速度も速い
Jackery(ジャクリ)2000 Plus
Jackery 2000Plus は2023年6月に発売されたジャクリ初のリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のポータブル電源です。定格出力、最大出力などの基本スペックに優れるだけでなく、エクストラバッテリーや2台連結による拡張性に優れています。急速充電や静音性などにも優れるほか、EPSやアプリ連携などの機能も備えています。通常価格は285,000円です
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
Jackery Battery Pack 2000Plus拡張バッテリー
Jackery Battery Pack 2000Plus拡張バッテリー は、通常価格1台175,000円の商品です。Jackery 2000Plus1台につきエクストラバッテリーを5台接続可能で、容量2042.8Whのエクストラバッテリーを5台連結すると最大12256.8Whまで拡張できます。エクストラバッテリー単体でソーラー充電できるのも特徴です
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
Jackery SolarSaga 200ソーラーパネル
Jackery SolarSaga 200 は、ジャクリ最大の出力(200W)の折り畳み式ソーラーパネルで通常価格86,600円の商品です。サイズは2320mm x 540mm、重さは8Kgで変換効率は22.5~24.3%と高性能です。IBC(Interdigitated Back Contact)セル技術を採用し、パネルの裏側にも接点を配置することで、高い変換効率を実現しています。保証期間が他社よりも長く最長5年あるので安心して使えます
その他の公式ストアの販売価格は、こちらから確認できます
まとめ
この記事では、ポータブル電源を使ったバックアップ電源構築の方法に加え、それぞれの方法でおすすめの機種を紹介してきました。
【ポータブル電源でバックアップ体制を作る方法とおすすめ機種】
1) 家全体の電力が自動で切り替わるバックアップ電源のおすすめ
⇒ EcoFlow スマートホームパネルとDELTA Pro
2) 一部の電化製品の電力が自動で切り替わるバックアップ電源のおすすめ
⇒ Bluetti AC300+B300
3) 電力を手動で切り替えるバックアップ電源のおすすめ
⇒ Jackery 2000Plus
紹介した3つのうち、EcoFlow スマートホームパネルとDELTA Proは電気工事が必要ですが、その他は工事が不要で手軽です。
但しいずれのケースも、かなりのお金が必要となりますので、各メーカーのセール期間を狙う等、少しでも安い時に購入することをおすすめします。
ポータブル電源のセールに関する情報は、こちらをご覧ください
https://www.sonaelarena.com/sale/各メーカー機種の最安値は、こちらをご覧ください
https://www.sonaelarena.com/saiyasune/ https://www.sonaelarena.com/ecoflow-saiyasune/