みなさんこんにちは ! 管理人のありーなです
大規模災害時、電気はまさに命綱です。
災害に備えてポータブル電源を買うなら、もしもの被災生活で本当に役立つものを選びたいですよね。
自宅での避難生活、避難所での共同生活、車中泊など、状況ごとに最適なポータブル電源は異なります。
本記事では、被災生活の3つのケース(在宅避難、避難所、車中泊)を想定し、それぞれの状況に応じたポータブル電源の選び方を徹底解説します。
災害時に「あってよかった」と思えるポータブル電源選びの参考にしてください。
●なぜポータブル電源が「命綱」なのかを知りたい!
●被災生活別にポータブル電源の選ぶポイントを知りたい!
そんな方はぜひ続きをご覧ください。
災害時の命綱となる防災用ポータブル電源の選び方を、避難生活のタイプ(在宅避難、避難所避難、車中避難泊)ごとに紹介します。自分の生活スタイルや避難状況を想定し、被災した時に本当に役立つ1台を選びましょう
目次
1. なぜポータブル電源が「命綱」なのか?
災害時、電力供給が途絶えると、私たちの生活は一変します。
照明、情報収集のためのスマートフォン、調理器具、暖房器具など、日常生活に不可欠なものが使えなくなります。
ポータブル電源は、このような状況下で、私たちの生活を支え、生命の安全を守るための重要な役割を果たします。
ポータブル電源は、照明、情報収集、調理、暖房など、様々な電化製品に電力を供給し、命をつなぐ上で不可欠な存在です。
・在宅避難時:
冷蔵庫や照明器具、冷暖房器具、調理家電などに電力を供給することで、家にある電化製品を使いながら、日常に近い形で生活を維持することができます
・避難所生活時:
スマートフォン、パソコン、ラジオなどの充電に利用することで、外部との連絡や最新情報の入手を可能にし、孤立感を軽減することができます
・車中避難時:
調理器具や冷暖房器具などに電力を供給することで、車内での生活を快適にし、厳しい環境下でも心身を安定させることができます
2. 被災生活別:ポータブル電源の選び方のポイント
ここからは、具体的な被災生活のケース別に、ポータブル電源の選び方を解説します。
1) 在宅避難用ポータブル電源選びのポイント
「できれば自宅で過ごしたい」と考える方は多いはずです。
在宅避難では、以下のようなポイントを重視してポータブル電源を選ぶと良いでしょう。
【在宅避難用ポータブル電源選びのポイント】
① 大容量
② 高出力
③ ソーラー充電能力
④ 拡張性
① 容量が1000Wh以上の大容量ポータブル電源を選ぶ
在宅避難で使うポータブル電源の1つ目のポイントは、その容量です。
冷蔵庫、冷凍庫、電子レンジ、照明器具、パソコンなど、様々な電化製品を使用するためには、最低でも容量1000Wh以上の機種がおすすめです。
容量が大きいほど、より多くの電力を蓄えることができ、より多くの電化製品を長時間使用することができます。
また、一般的に、容量が大きい機種は定格出力も大きい傾向があるため、消費電力の大きな電化製品を動かすことも可能です。
大容量機種は、重量やサイズが大きくなる傾向がありますが、在宅避難用として備える場合は、持ち運びを頻繁に行う必要がないため、それほど問題にはなりません。
【在宅避難と車中避難の両方に対応するためには】
在宅避難だけでなく、車中泊避難でも使えるポータブル電源をお探しの方には、容量1000Wh以上で、かつ重量やサイズがコンパクトな機種がおすすめです。エクストラバッテリーに対応した機種なら、必要に応じて容量を拡張でき、車中泊時は本体のみ、在宅避難時は本体とエクストラバッテリーを組み合わせて使うなど、柔軟な運用が可能です
② 定格出力が1500W以上の高出力ポータブル電源を選ぶ
在宅避難で使うポータブル電源の2つ目のポイントは、定格出力です。
定格出力は、ポータブル電源が一度に供給できる最大電力のことです。
自宅にある電化製品を動かすのであれば、1500W以上の定格出力は欲しいところです。
電子レンジや炊飯器、電気ケトルなどの調理家電、暖房器具、ドライヤーなどは、消費電力が1000Wを超えるものが一般的です。
定格出力が1500W以上であれば、家庭にあるほとんどの電化製品を動かすことができるため、自宅での避難(在宅避難)用に適しています。
消費電力の大きい電化製品をポータブル電源で動かすことを想定するなら、できるだけ容量の大きなポータブル電源の方が適しています。 例えば、消費電力1000Wの電化製品を動かす場合、容量1000Whのポータブル電源なら約0.8時間、容量2000Whのポータブル電源なら約1.6時間、容量3000Whのポータブル電源なら約2.4時間動かせます。ただし、これはあくまで目安であり、実際の使用時間は、電化製品の種類や使用状況によって異なります
※変換効率80%とした場合の試算
日本の一般的な家庭用コンセントの出力は1500Wです。そのため、ポータブル電源の定格出力が1500W以上であれば、家庭にある多くの家電製品を動かすことが可能です。ただし、大型エアコンなど、消費電力の大きい家電製品を使用する場合には、より高い定格出力のポータブル電源が必要になります
③ ソーラー充電能力の高いポータブル電源を選ぶ
在宅避難で使うポータブル電源の3つ目のポイントは、ソーラー充電能力です。
ポータブル電源は、内蔵の電気がなくなると、その機能を発揮できなくなります。
特に、災害による停電が発生した場合、外部からの電力供給が途絶えてしまい、ポータブル電源を充電することも難しい状況となります。
停電が長期化する可能性も考慮すると、ポータブル電源単体では、いざという時に役に立たないかもしれません。
そこで重要なのが、ソーラー充電機能です。
太陽光を利用して電力を生成できるソーラーパネルと組み合わせることで、停電中でも電力を確保することができます。
しかし、ソーラー充電には時間がかかるため、短時間で多くの電力を充電できる機種を選ぶことが重要です。
ソーラー充電能力が高く、急速充電に対応したポータブル電源を選ぶことで、より効率的に電力を確保し、災害時の不安を軽減することができます。
④ エクストラバッテリー対応の拡張性が高いポータブル電源を選ぶ
拡張バッテリー(エクストラバッテリー)を接続することで、ポータブル電源の容量を簡単に増やすことができます。
例えば、大規模な災害が発生して停電が長引くような場合など、拡張バッテリーを備えてあれば、容量を増やすことで対応できます。
一度購入したポータブル電源でも、後から容量を増やすことができるため、状況に合わせて柔軟に対応できます。
【UPS・EPS機能搭載のポータブル電源】
最近のポータブル電源は、UPS(無停電電源装置)やEPS(非常用電源装置)機能を搭載した機種が増えています。これらの機能があれば、突然の停電が発生しても、接続されたパソコンやサーバーなどの機器に瞬時に電力を供給し、データの破損や業務の中断を防ぐことができます。
ただし、UPS/EPS機能を使うためには、壁のコンセント、ポータブル電源、そして電化製品を常時接続しておく必要があります。このため停電などでコンセントが使えなくなった状況では、UPS/EPS機能は発揮できません
2) 避難所での避難生活用ポータブル電源選びのポイント

避難所では、共同生活となるため、ポータブル電源には、以下のようなポイントが求められます。
【在宅避難用ポータブル電源選びのポイント】
① 軽量・コンパクト
② LEDライト内蔵
③ 十分な出力ポート
④ 静音性
① 重さ10Kg以下の軽量・コンパクトポータブル電源を選ぶ
避難所での避難生活に使うポータブル電源を選ぶ上で、重量とサイズは重要なポイントです。
地震など、突然の災害で避難する場合、慌てて避難所に向かうことになります。
そんな時、重いポータブル電源を持ち運ぶのは大変です。
女性や高齢者の方でも持ち運びやすい、10kg以下の軽量なものがおすすめです。
また、避難所では、限られたスペースで生活することになります。
避難所内の通路やテント内など、設置場所も限られているため、コンパクトサイズのポータブル電源が適しています。
②LEDライト内蔵:ライトを搭載したポータブル電源を選ぶ
ポータブル電源にLEDライトが内蔵されていれば、別にライトを用意したり照明を探す必要もなく、簡単に明かりを確保できます。
特に、避難所はスペースが限られるので、ポータブル電源にLEDライトが内蔵されていると何かと重宝します。
内蔵LEDライトは、必ずしも必須ではありませんが、あると便利な機能です。
③ 十分な出力ポートがあるポータブル電源を選ぶ
避難所での生活では、家族全員が限られたスペースで共同生活を送ることになります。
そのため、スマートフォンだけでなく、タブレット、ノートパソコン、電子書籍リーダーなど、様々な機器を同時に充電したいというニーズが出てくるでしょう。
ポータブル電源の出力ポートは、これらの機器に対応できるよう、種類と数が豊富であることが理想です。
特にUSB-Aポート、USB-Cポート、ACコンセントは使う場面が多いでしょう。
ポートの数が多いほど、複数の機器を同時に充電できるため、家族全員が快適に過ごすことができます。
④ 静音性が高い静かなポータブル電源を選ぶ
避難所は、多くの人々が共同生活を送る場所です。
限られた空間で様々な人が集まるため、周囲への配慮は欠かせません。
ポータブル電源はもともと静かですが、わずかな音でも周囲の人々に不快感を与える可能性があります。
また、自分の使っているポータブル電源から音が出ていたら、自分自身のストレスになるかもしれません。
特に、夜間は周囲が静まりかえっているため、わずかな音も大きく響いてしまいます。
そのため、避難所での利用を想定する場合は、静音性が重視された機種を選ぶことをおすすめします。
商品を選ぶ際は、公式サイトの商品ページで静音性に関する記載を確認したり、実際に購入した人の口コミを参考にしたりすると良いでしょう。
3) 車中泊での避難生活用ポータブル電源選びのポイント

車中泊では、車という限られた空間で生活するため、ポータブル電源には、以下のようなポイントが求められます。
【在宅避難用ポータブル電源選びのポイント】
① 家庭の電化製品に対応できる定格出力
② 太陽光と車のエンジンでの充電能力
③ 十分な出力ポート
④ スマホで遠隔操作
⑤ パススルー機能
⑥ 静音性
① 家庭の電化製品に対応できる定格出力のあるポータブル電源を選ぶ
車中泊避難で使うポータブル電源を選ぶ上で、定格出力は重要なポイントです。
定格出力とは、ポータブル電源が一度に供給できる最大の電力のこと。
車中泊用に小型の電化製品を用意している場合は、比較的低い定格出力のポータブル電源でも対応できるかもしれません。
しかし、被災時に車中避難する場合、多くの家庭では自宅にある家電製品を車内に持ち込むことになるでしょう。
電気ケトルや炊飯器、電子レンジ、扇風機など、これらの家電製品を動かすためには、ある程度の出力が必要です。
一般的に、家庭用家電を動かすには1500W以上の定格出力が必要です。
最近のポータブル電源では、容量1000Wh程度で出力1500W以上の機種も存在します。
比較的コンパクトなので、スペースが限られた車内でもさほど邪魔に感じない大きさです。
被災時に車中避難をする場合、家にある電化製品を動かすことができるスペック、つまり定格出力1500W以上のポータブル電源を使えると便利です。
② 太陽光と車のエンジンでの充電能力が高いポータブル電源を選ぶ
車中泊避難では、ポータブル電源の電力を継続的に確保するために、充電方法が非常に重要です。
主な充電方法として、ソーラー充電とシガーソケット充電が挙げられます。
【車中避難時に使える充電方法】
・ソーラー充電:
太陽光を利用して充電するため、燃料費がかからず、環境にも優しい点が魅力です。ただし、天候に左右されるため、曇りや雨の日には発電量が低下することがあります
・シガーソケット充電:
車のシガーソケットから充電できるため、手軽に充電できます。しかし、エンジンをかけ続ける必要があるため、燃料の消費が大きくなります
被災時は燃料の節約が重要となるため、ソーラー充電が理想的です。
ソーラーパネルで効率的に充電するには、「ソーラー入力W数」の大きなポータブル電源を選びましょう。
この数値が大きいほど、多くの太陽光を電力に変換できます。
また、「動作電圧(V)」が広い範囲に対応していれば、様々な種類のソーラーパネルと組み合わせることがで便利です。
シガーソケット充電も、緊急時や短時間の充電に便利です。
天気が悪くソーラー充電できない時に重宝しますが、エンジンを動かすガソリンが必要なので長時間の使用は避けましょう。
③ 十分な出力ポートがあるポータブル電源を選ぶ
車中泊では、スマートフォン、ノートパソコン、小型家電など、複数のデバイスを同時に充電することが多くあります。
そのため、ポータブル電源には、USB-Aポート、USB-Cポート、ACコンセントなど、様々な種類の出力ポートが多く搭載されていると便利です。
これにより、複数のデバイスを同時に充電したり、ACアダプターを介して様々な家電製品を使用したりすることができます。
④ スマホで遠隔操作のできるポータブル電源を選ぶ
狭い車内でポータブル電源を操作する時、スマホアプリで遠隔操作できると便利です。
わざわざポータブル電源まで移動して操作する手間や面倒が省けます。
スマートフォンアプリを使えば、運転席に座ったまま、ポータブル電源の電源オンオフ、出力モードの切り替え、バッテリー残量の確認など、様々な操作を簡単に行えます。
また、スマホアプリでタイマー機能が使える機種なら、事前に電源のオンオフをスケジュールすることも可能です。
【スマホで遠隔操作ができるメリット】
✓ 快適性向上:
狭い車内を移動することなく、ポータブル電源を操作できます
✓ 安全性向上:
ポータブル電源の状態をリアルタイムで確認できるため、安全に使用できます
✓ 便性向上:
タイマー機能を使えば、起床時に電源がオンになるように設定するなど、様々なシーンで活用できます
⑤ パススルー機能が搭載されたポータブル電源を選ぶ
車中泊避難でポータブル電源を使う際、パススルー機能はとても便利です。
パススルー機能が搭載されたポータブル電源なら、充電しながら同時に他の機器に電力を供給できます。
例えば、昼間にはソーラーパネルで充電しながら、スマートフォンを充電したり、扇風機を動かしたりできます。
【次世代パススルー搭載ポータブル電源】
パススルー充電は非常に便利な機能ですが、バッテリーへの負荷が大きくなるため、寿命を短くしてしまう可能性があります。特に、長期間にわたって頻繁にパススルー充電を行う場合は、注意が必要です。最近のポータブル電源の中には「次世代パススルー」を搭載した機種も増えています。次世代パススルーは、ポータブル電源のバッテリーを経由せずに、ソーラーパネルなどの外部電源から直接外部機器に電力を供給できる仕組みです。バッテリーを経由しないため、発熱が少なく、バッテリーを劣化させにくいなどのメリットがあります
⑥ 静音性が高い静かなポータブル電源を選ぶ
車中泊では、限られた空間で長時間過ごすため、静かな環境が快適な休息に繋がります。
ポータブル電源のファン音が、エンジン音や話し声など、周囲の音に混ざって聞こえてくると、不快に感じる場合があります。
特に、就寝中は周囲の音に敏感になるため、静音性はより重要になります。
静かなポータブル電源を選ぶことで、質の高い睡眠を確保し、翌日の活動に備えることができます。
ポータブル電源を選ぶ際は、製品仕様や口コミなどを参考に、静音性を比較検討しましょう。
3. あなたに必要な「災害用ポータブル電源」とは

これまで、ポータブル電源を「在宅避難用」「避難所生活用」「車中泊避難用」の3つのケースに分けて、それぞれに適した選び方をご紹介してきました。
しかし、実際の災害では、一つのケースに限定されることは少なく、複数の状況を想定しなければならないケースもあります。
例えば、今は「在宅避難」を想定しているけど、被害の程度によっては「車中避難」しなければならないという家庭があるかもしれません。
また、被災当初は避難所に避難するが、落ち着いたら「車中避難」に切り替えたいといったケースも考えられます。
そんな方は、複数の被災生活に対応できるポータブル電源を準備しておくことと良いでしょう。
図のように、それぞれのケースで必要な容量は異なりますが、共通して使える容量帯も存在します。
自分がするかもしれない「被災生活」をよくイメージすることで、自分に必要な災害用ポータブル電源が見えてきます。
まとめ:被災生活別ポータブル電源の選び方
大規模災害時、ポータブル電源は電気を確保するための重要な「命綱」となります。
本記事では、被災生活における3つのケース(在宅避難、避難所、車中泊)を想定し、それぞれに最適なポータブル電源の選び方を解説しました。
在宅避難では、冷蔵庫や電子レンジなど家庭用電化製品を動かすため、大容量かつ高出力な機種を選びましょう。
避難所では、軽量でコンパクト、かつLEDライトや十分な出力ポートを備えた機種が便利です。
車中泊では、ソーラー充電やシガー充電が可能で、スマホで遠隔操作できる機種がおすすめです。
災害用にポータブル電源を選ぶ際には、容量、出力、充電方法、拡張性など、様々なポイントを考慮する必要があります。
また、ソーラーパネルとセットで準備することで、停電が長期化した場合でも安心して電気を使用できます。
重要なのは、自分の生活スタイルや避難状況を想定し、最適なポータブル電源を選ぶことです。
本記事が、災害時に「あってよかった」と思えるポータブル電源選びの参考になれば幸いです。
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